1868年~ 明治維新~近代
変遷図
詳細
幕末から明治へ、日本が近代国家への道を歩み始めた時代の変革期、明治政府は、殖産興業政策の遂行と近代的な通貨制度および銀行制度の確立を重要な課題と考えていた。
1873年
渋沢栄一が日本で最初の銀行となる「第一国立銀行」を設立
中央銀行としての日本銀行の創設以前の混乱期において、第一国立銀行は銀行の模範となる業務の開拓や改善に大きな貢献を果たした。
後に普通銀行に転換し、「第一銀行」となる。
1880年
安田善次郎が富士銀行の前身である「安田銀行」を設立
露天の両替商から身を起こした安田善次郎は、堅実経営を実践し、70におよぶ銀行を救済し統合した。また、公共事業へ資金を積極的に供給したことから「公金の富士」としての名声が築かれる基礎となった。
1882年日本銀行が設立され、まもなく日本銀行券(銀貨兌換券)の発行も開始される。産業勃興とともに民間銀行や銀行類似会社が数多く生まれる。
1876年
三井銀行設立
1912年
住友銀行設立
1919年
三菱銀行設立
一方、普通銀行だけでなく、日本の近代化のための国家的公共的使命を担う特殊銀行も創設される。
1897年
近代日本の農業・工業の改良発展という使命を担い、「日本勧業銀行」設立
1902年
日本の産業を育成するという使命を担い、「日本興業銀行」設立