従業員の一人ひとりの行動を喚起することで、インフラの脱炭素を実現。インフロニアと進める新たなインセンティブ設計
インフロニア・ホールディングス株式会社
取り組みのポイント
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みずほ信託銀行の「株式給付信託《従業員持株会処分型》」※とみずほ銀行の「サステナビリティ・リンク・ローン」を組み合わせた新スキームの第1号案件
※企業が拠出した資金で信託が株式を取得し、従業員持株会に対して継続的に株式を売却する仕組み -
GHG排出量削減目標をSPT(サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット:サステナビリティ・リンク・ローンで求められる野心的な目標)に設定し、2029年度に、2021年度比でスコープ1+2を40.7%、スコープ3を22.2%削減
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目標達成時の金利優遇を通じ、従業員持株会加入者への金銭の分配増加につながる可能性を創出
OVERVIEW
老朽化したインフラの更新や維持管理、災害対応、地域の暮らしを支える機能の高度化が求められる中、インフラ分野では、安定したサービス提供を維持しながら、環境負荷低減にも取り組むことが重要になっています。とりわけ、設計・施工・運営・維持管理までを含むライフサイクル全体で温室効果ガス(GHG)排出量をどう削減していくかは、個別施策にとどまらず、経営課題として捉える重要性が高まっています。
前田建設 ICI総合センター エクスチェンジ棟
カバー写真はインフロニア・ホールディングス株式会社が入居する飯田橋グラン・ブルーム
インフロニアは、インフラの上流から下流までを担う総合インフラサービス企業として、「環境配慮社会の実現」を重要課題の一つに掲げています。なかでも「バリューチェーン全体のGHG排出の削減」を重視しており、インフラのライフサイクル全体を通じた脱炭素化を進めています。一方で、こうした取り組みを着実に進めるには、経営方針を示すだけでなく、従業員一人ひとりが目標を自分事として捉え、日々の行動につなげていくための仕組みづくりが求められていました。
こうした問題意識を共有する中で、〈みずほ〉とインフロニアは、「サステナビリティ目標の達成と、従業員への還元をどう結びつけるか」を共通テーマに据え、制度設計を進めました。〈みずほ〉からは、みずほ信託銀行が長年運営してきた従業員持株会処分型の信託スキーム(企業が拠出した資金で信託が株式を取得し、従業員持株会に対して継続的に株式を売却する仕組み)に、みずほ銀行のサステナビリティ・リンク・ローンを組み合わせる構想を提示。インフロニアの中期的なGHG削減目標との整合性や、従業員への還元のあり方について対話を重ねながら、制度を具体化していきました。
具体的には、インフロニアが注力するGHG排出量の削減率を目標に設定し、2021年度対比で2029年度にスコープ1+2を40.7%、スコープ3を22.2%削減する水準としました。目標を達成した場合の金利優遇による経済的メリットは、信託財産を通じて従業員持株会加入者の分配増加につながる設計です。環境目標の達成と従業員インセンティブを連動させることで、経営と現場が同じ方向を向いて取り組むための仕組みとしています。あわせて、本制度については、国際的な原則や環境省ガイドラインへの適合性に関し、第三者評価機関からセカンド・パーティ・オピニオン(SPO)を取得しました。
インフロニアは、サステナビリティ経営を組織全体に浸透させながら、引き続き企業価値向上と社会課題解決の同時実現に向けた取り組みを進めていくことが期待されます。〈みずほ〉は今後も、金融商品の提供にとどまらず、お客さまの事業特性や目標に応じた制度設計と伴走を通じて、環境・社会課題の解決につながる資金の流れを広げ、持続可能な社会と経済の実現を後押ししていきます。
“ お客さまの声 ”
インフラを取り巻く社会課題が複雑化する中、当社ではバリューチェーン全体のGHG排出量削減を重要な経営課題として位置づけてきました。しかし、こうした目標は経営層だけが理解していても実現できるものではありません。従業員一人ひとりが自分事として受け止め、継続的な行動につなげられる仕組みが必要だと感じていました。今回、みずほ銀行さま、みずほ信託銀行さまと議論を重ねる中で、環境目標と従業員インセンティブを結び付ける仕組みを構築できたことには大きな意義があると考えています。経営が掲げるサステナビリティの方向性を、従業員が主体的に行動できる具体的な取り組みに落とし込むうえで、有効な枠組みになるものと期待しています。今後も、事業成長とサステナビリティ推進の両立を図りながら、企業価値の向上につなげていきたいと思います。
インフロニア・ホールディングス株式会社
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経営戦略部
サステナビリティ推進室
室長
林 昌明さま -
グループマネジメント部
グループマネジメント室
山川 弘さま -
グループマネジメント部
グループマネジメント室
重信 輝弥さま
“ 〈みずほ〉の声 ”
本件で重視したのは、サステナビリティ目標を資金調達の枠内にとどめず、従業員の行動につながる仕組みとして設計することでした。みずほ銀行とみずほ信託銀行が連携し、インフロニア・ホールディングスさまの事業特性や目標を踏まえながら、GHG排出量削減率の設定、従業員持株会への還元方法、スキーム全体の整合性を一体で検討しました。第1号案件であるからこそ、制度のわかりやすさと信頼性の両立を意識し、第三者評価の取得も行いました。SXの実現には、金融商品の提供だけでなく、経営と現場が同じ方向を向ける制度づくりが重要だと考えています。今後も、お客さまごとの課題に応じた仕組み設計と伴走を通じて、中長期の企業価値向上を後押ししていきます。
- みずほ信託銀行
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信託カバレッジ第一部
第2チーム
佐藤 悠也 -
信託フロンティア開発室
春田 伸明 -
アセットマネジメントコンサルティング部
石田 智昭 -
アセットマネジメントコンサルティング部
鈴木 寿 -
アセットマネジメントコンサルティング部
石松 歩
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信託カバレッジ第一部
- みずほ銀行
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社会・産業基盤第二部
第二チーム
喜多 徹弥 -
サステナブルプロダクツ部
ビジネス推進チーム
関口 柊
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社会・産業基盤第二部
※記事の内容は、取材当時のものです


