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【みずほポシェット連載vol.3】2つの小学校で出張授業を展開。子どもたちとともに創る、新しいお金の学び方。

【みずほポシェット連載vol.3】
2つの小学校で出張授業を展開。
子どもたちとともに創る、新しいお金の学び方。

OVERVIEW

新たな金融教育コンテンツの開発に向けて、様々な活動を行っているみずほポシェット。
その中でも重要な取り組みとして進めているのが、私立小学校2校での出張授業の開催です。授業は年間を通じて継続して実施されており、子どもたちの金融リテラシー向上に資するカリキュラムの提供はもちろん、みずほポシェットが開発を進める金融教育アプリに対するフィードバックをもらう場としても機能しています。本記事ではこの取り組みの背景や内容について協力校の1つである山梨学院小学校の瀬端校長先生のコメントも交えてご紹介します。

INDEX

  1. 1
    お金との付き合い方について、楽しみながら学べる授業を継続的に実施。
  2. 2
    記憶に残る授業を生み出すために、先生方と協働しカリキュラムを設計。
  3. 3
    みずほポシェットの2人から、新しいことに挑戦したいという気概を感じた。

山梨学院小学校の校舎

山梨学院小学校の校舎

生活に密着したお金との付き合い方について、
楽しみながら学べる授業を継続的に実施。

「金融経済教育を通して、楽しく、自分らしく生き抜く力を育む」を理念に、金融教育コンテンツの創造に挑んでいる、みずほポシェット。新会社として設立されて以降、金融教育アプリ「お金のおけいこ」の開発をはじめ、他社とのコラボレーションによるイベント開催等、多彩な活動を繰り広げていますが、その中でも非常に大切にしているのが、2つの私立小学校での出張授業を通じた取り組みです。
ご協力いただいているのは、山梨学院小学校の3年生と、湘南白百合学園小学校の4年生で、テーマである「生活の中でどのようにお金と付き合っていけばよいのか」に基づいて2024年から継続的に授業を開催。みずほポシェットの代表である小原と新倉が講師として登壇し、子どもたちと直接触れ合うことで、未来に向けた金融リテラシー向上に寄与するとともに、「お金のおけいこ」の開発へのヒントや意見をもらう貴重な場にもなっています。
両校ともみずほ銀行を通じて紹介を受けたことが取り組みの出発点ですが、「学校教育の現場において金融経済教育を子どもたちにしっかり行っていきたい」、さらには「まだ世にないアプリを一緒に作っていくというプロセスも経験させたい」という両校の想いと、みずほポシェットの理念が共鳴したことで、出張授業という形での取り組みがスタートしました。授業は両校とも、すでに複数回を実施。生活に密接に関わるお金との付き合い方を子どもたちに深く考えてもらうためには、ステップを踏んで教えていく必要があります。そのため、1回ごとの授業の質を大切にしつつ、年間を通じたストーリー性のある学びを意識して授業内容が作られています。このように段階的に学んだ結果、子どもたちの成長は著しく、例えば新1万円札の肖像である渋沢栄一について、その歴史や功績を理解するとともに、渋沢が生涯をかけて挑戦した「世の中が求める新たなニーズの実現」とお金の関わりについても深く学ぶ等、当初とは比べものにならないくらいお金との付き合い方に関する知識が向上しています。
また、授業の中でアプリのトライアル用のチラシについて感想を聞いたり、アプリに登場するキャラクターデザインについても、子どもたちから募った意見を実際の制作にいかしたりと、アプリ開発においても欠くことのできない大切な取り組みになっています。

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出張授業の様子

出張授業の様子

どのように記憶に残る授業を生み出すか。
先生方とも協働しながら、カリキュラムを設計。

山梨学院小学校は3年生の2クラスに、湘南白百合学園小学校は4年生の3クラスに、定期的に授業を実施していますが、「お金との付き合い方」をテーマとして設定するにあたり、最初から授業プランがあったわけではなく、白紙の状態からのスタートでした。そのため、先生方の期待に応えられる授業プランを企画し、さらにそのプランを1年通じて実行しきれるか等の不安点もありましたが、両校の先生方には授業のスクリプトやアイデア出し等でマンツーマン指導のような対応をしていただき、また授業中にもさりげないサポートをいただく等、強固な協働体制を築くことができたおかげで、質の高い授業につながっていると感じています。
授業でこだわっているのは、「伝えるべき内容をいかに記憶に残し、順を追って楽しく学んでもらえるか」という点です。具体的には、お金との付き合い方を子どもたちにしっかり理解してもらうために、①お金は人の思いをもって動いている。だからこそ、その思いを大切にしてほしい②社会の仕組みのなかでお金はぐるぐる回っている③お店を経営することにどういう意味があるのか④どうやってお店を大きくしていくのか⑤為替ってなに?物価はなぜ変動するのか⑥お金の怖い面もしっかり覚えよう等、トピックを分けて年間の計画を構築しました。
さらに授業の中では単に座学だけでなく、開発中のお金のおけいこアプリから、経営ゲームのようなクラス全体で盛り上がれる要素も織り交ぜる等、楽しみながら学べる授業を展開しています。学校のタブレットを使い「お金のおけいこ」アプリの更なる授業内での活用も実施し、例えば経営ゲームをチームではなく一人ひとりがトライし、どうすれば利益が出せるのか、人に頼らず自分でやりきれるかを考える授業や、子どもたちの成長を確認するためのアフターテストの実施等も検討しています。

左から新倉 康幸(みずほポシェット)、瀬端 淳一郎氏(山梨学院小学校 校長)、小原 綾子(みずほポシェット)

左から新倉 康幸(みずほポシェット)、瀬端 淳一郎氏(山梨学院小学校 校長)、小原 綾子(みずほポシェット)

みずほポシェットの2人から、
金融機関の中で新しいことに挑戦したいという気概を感じた。

山梨学院小学校との取り組みのキーマンであり、授業の実施に向けて常にサポートをいただいている瀬端校長先生に、みずほポシェットとともに取り組みを行おうと考えた背景やこれまでの取り組みを通じた印象についてお話を伺いました。

──なぜ学校全体で協力しようと考えたのですか?

もともとアントレプレナー教育や金融教育の研究指定を受けることが多くありました。
そのため金融に関する教育研究に興味関心をもつような風土や文化が本校には培われていたためです。

──みずほポシェットの小原・新倉と初めて会った際の印象を教えてください

さわやかで柔らかいお人柄の印象とは対照的に、今回の事業に関しては金融機関の中で新しいことに挑戦したいという気概を感じるような、心の中にとても熱いものをお持ちのお2人だなと感じたことを覚えています。

──授業中の子どもたちの姿を見て、どのように感じましたか?

当初、3年生には金融というテーマは難しさもあるかなと感じていましたが、授業を具体物や実際のアプリ等も使って分かりやすく丁寧に進めていただいたおかげで、子どもたちも金融に興味を持って取り組むような姿勢ができたと感じています。

──小原、新倉と接する中で印象的だったエピソードがあれば教えてください

小原さんから教えていただいたのですが、日頃の金融イベント等の中で、新倉さんがお金博士に扮して活動しているというエピソードが非常に印象的でした。それを聞いたので実際に私が要望して本校でもお金博士になって登場してもらいましたし、その際のお2人のやり取りが漫才のように面白く、子どもたちは非常に楽しく学ぶことができたと思います。

──今後の取り組みについて期待していることはありますか?

本校で子どもたちとともに考えたアプリが全国の親子の間の拡がり、子どもの頃から金融への正しい知識や考え方が身につくものになることを期待しています。単なるお金儲けや利潤追求の数字操作ではなく、金融活動の裏にある人々の願いや想いを感じながら学んでいけるようなアプリになって欲しいと思っています。

これからも進む2校との取り組みですが、先生はもちろん、子どもたちからの前向きなサポートがあるからこそ実現できており、この支えを糧に今後もみずほポシェットにしかできない授業を実現し、社会を生き抜くための金融リテラシー向上のきっかけとなれるよう邁進していきます。

※所属、肩書きは取材当時のものです。

文・写真/みずほDX編集部

「みずほポシェット」についてのお問い合わせはこちら

contact@mizuho-pochette.co.jp

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