お客さまや社会のよりよい未来をめざして。
「〈みずほ〉のAIに関する取組方針」を策定。
2025年3月5日
- FGみずほフィナンシャルグループ
近年の急速な進化とともに、活用範囲があらゆる領域へと広がりを見せているAI技術。金融業界においても、AIは顧客サービスの向上や業務効率化等に大きく貢献する可能性を秘めていますが、一方でその開発や利用に際しては、透明性・公平性・安全性等に関する様々なリスクや倫理的な課題への対応が求められています。
こうした状況を鑑み、「〈みずほ〉のAIに関する取組方針」を策定しました。本取組方針は国際的な動向や社会規範を踏まえて、グループの役職員がAIの開発・利用を行う際に遵守すべき基本的な考え方と行動指針を定めるものであり、「責任ある行動」「信頼性の追求」「公平性の追求」「イノベーションの追求」の4つの柱に基づきAIを活用することで、お客さまや社会全体にとってよりよい未来の創造をめざします。
〈みずほ〉のAIに関する取組方針の詳細
〈みずほ〉は、フェアでオープンな立場から、時代の先を読み、お客さま、経済・社会、そして社員の〈豊かな実り〉を実現することを基本理念としています。この理念に基づき、〈みずほ〉は、AIを活用し、顧客利便性・生産性の抜本的な向上、新たな価値の創出を目指します。
一方で、AIが人々や経済・社会にもたらすリスクについても認識し、以下に掲げる方針に沿って行動します。
責任ある行動
〈みずほ〉は、AIの活用にあたり、社会的責任と公共的使命の重みを常に認識し、プライバシーや著作権の保護、公正競争を確保する等の法令を遵守します。
また、技術革新等の動向に応じて、機動的かつ柔軟なガバナンスを整備することにより、AIの活用にかかる説明責任を果たすよう努めます。
そして、そのために必要となる正しい知識と倫理の教育に努めます。
信頼性の追求
〈みずほ〉は、すべての業務がお客さまの信頼を得ることにつながっていることを自覚し、AIにかかる入出力の内容を把握・分析し、透明性の確保に努めます。
また、AIが事実と異なる不正確な出力を生成するリスクを認識し、AIが人々、経済・社会に悪影響を及ぼさないよう、人間の判断を介在させること等によるAIの適切なコントロールおよびセキュリティの確保に努めます。
公平性の追求
〈みずほ〉は、すべての人々の国際的に認められた人権を尊重する姿勢のもと、AIにかかる入出力の内容に人種や性別、年齢等のバイアスが含まれるリスクを認識し、不当な差別を排除するよう努めます。
また、AIを活用した金融サービスへの平等なアクセスを確保するよう努めます。
イノベーションの追求
〈みずほ〉は、AIを積極的に活用することで新たな価値を生み出し、経済・社会のイノベーションに貢献するよう努めます。
取り組みのポイント
- AIの開発や利用に関するリスクや課題への対応方針を策定
- 責任ある行動と、信頼性・公平性・イノベーションの追求を柱とする
- 海外も含めグループの役職員が基本的な考え方と行動指針を共有
策定への想い
グループ全体に守るべき指針を浸透させることで、
より積極的なAI活用につなげたい。
AI技術は急速に進化しており、経済社会の発展に大きく貢献する可能性を秘めていますが、一方では不適切な使い方による負の影響も懸念されています。〈みずほ〉でもAIを活用する場面が広がっているところですが、導入の途上である今のうちに、グループ全体として守るべき指針を浸透させるために取組方針を明文化しました。
今後も新しい技術が生まれれば新しいリスクも出現してくる可能性がありますが、お客さまに安心して〈みずほ〉のサービスをご利用いただけるよう、グループ一丸となって適切かつ積極的なAIの活用に取り組んでまいります。
文・写真/みずほDX編集部