58歳の再就職。前職までの経験を活かし、みんなが働きやすい環境をつくる
- 福田 雅光
- 入社年:2021年
- 担当業務:信託業務課総務・ロビー担当


長く働きたい、快適な職場
みずほ信託銀行に入社したのは2021年の12月です。支店のパートナー社員として、信託業務課の総務や店頭ロビーのフォローが主な担当業務です。
入社時は58歳でしたので、面接の時から「できれば60歳以降も継続して働きたい」とお伝えしていました。そのおかげもあって2023年に一旦退職手続きをした後、すぐにシニアマイスターとして再雇用となり、引き続き支店で勤務しています。
支店の面接時には、アットホームで明るく、良い雰囲気を感じました。実際、支店はすごく風通しが良いんですよ。3年目に入った今も感じていることです。

突然の不調。寝られないほどの苦しみを抱えて
新卒後は27年間、米穀卸の企業に勤めていました。取引先である量販店・生協・商社・百貨店等との商談やバイヤーと生産地を視察したり、プレゼン用の提案資料の作成等や事務作業を行ったり、毎日とても忙しかったですが、充実していましたし、私自身も定年まで勤め上げるつもりでした。しかし46歳の時、急に呼吸が苦しくなり始め、2〜3日後には階段を上がることや、体を横にして寝ることも難しい状態まで悪化しました。病院に行くと、心筋梗塞になる直前ということで、病院まで歩いて来たことに驚かれるほどギリギリの状態でした。
幸いなことに、自分に合う薬に出会えたので手術はせず、日常生活に問題がないくらいまで回復できました。とはいっても、それまでのようにテニスやスキーなどを楽しむことはできなくなり、生活が一変したのも確かです。当時は管理職として仕事も多かったので、投薬治療をしながら49歳まで勤めましたが、これ以上無理はできないと考えて退職を決めました。

キャリア変更を伴う転職活動。〈みずほ〉との出会い
49歳でご縁があった転職先は、大手信託銀行の庶務でした。300名ほどの従業員が複数フロアで働く大きな支店でしたので、誰がどこの何を担当しているのか、把握するだけでもひと苦労。初めての転職なので慎重に、しかし積極的に業務に取り組み、顧客対応に関する200項目ほどの業務を一覧化しました。そのリストを他の方にも使っていただけるように公開したところ、社内のマニュアル資料として他店でも活用されるようになりました。適宜アップデートは必要ですが、他の方の役に立てたことは嬉しく思っています。
約9年勤めましたが、多忙さに体がつらくなってきたこともあり、再度転職することにしました。転職活動を始めて3ヵ月ほどで〈みずほ〉とのご縁ができ、とても嬉しかったです。初めの頃は受けた指示にひとつずつ対応し、日々確実にできることを増やせるように心掛けました。
発症から15年が経過した心臓機能障がいに関しては、月に1度だけ通院のためにお休みしていますが、それ以外は業務も含めて、普段の生活に支障なく過ごすことができています。階段を駆け上がるようなことはできませんが、平日は業務に集中し、週末はしっかりと休む。趣味の食べ歩きや旅行も、できる限り楽しんでいます。

周りの変化を敏感にキャッチ。必要と思われることを先回り
私は、できるだけ皆さんが仕事に集中できる環境作りも私の仕事だと考えています。例えば、引き出しやキャビネットをあちこち開けて文房具を探している人がいると、「わずかな時間も営業に充てたいんじゃないかな」と思うんですよ。かつて自分も営業職の時はそうでしたから。厳しかった上司のおかげで、今も周囲の状況に目を向けたり、先回りして必要と思われるものを用意しておく習慣がついています。
文房具は引き出しにラベルを貼り、置き場がわかる一覧表も作成したり、コピー機の紙はすぐに補充しやすいように置き方を変えたり。小さなことですが、仕事はどんな仕事も大切ですし、連携やコミュニケーションは欠かせないものです。
決して誰かに褒められるためにやっているわけではありませんが、転出される方からのお手紙などで「職場の環境改善をしてくれて嬉しかった」といった言葉をもらうと、自分の仕事を見てくれている方がいるんだ、と励みになります。
金融機関を取り巻く環境や時代の変化は早いので、これからも変化には敏感でいたいです。新しいことや初めて知ることにも挑戦を続けて、自分の対応スキルを上げていきたいと思っています。
※新型コロナウイルス対策を十分に行ったうえで撮影しています。