トップ DX事例一覧 人生100年時代に寄りそう〈みずほ〉からの新提案!ヘルスケアとお金の問題を、DXで解決!? 人生100年時代に寄りそう〈みずほ〉からの新提案!ヘルスケアとお金の問題を、DXで解決!? 持続可能な医療保険制度を維持し、医療の質を確保する。医療費適正化のカギは、データヘルスにありました。 最近、「人生100年時代」という言葉をよく新聞やテレビでよく見ますね。医療の発展や環境衛生がよくなり、人々の寿命が100年以上に伸びていくことが予想されています。そこで一つの問題にあがっているのが、毎年増えていく医療費です。じつは、いまでさえも医療費を多く負担している健保組合はきびしい財政状況に置かれています。 少子高齢化が進んで、高齢者医療費を支える現役世代の負担は増大の一途をたどっている現在。健保組合と企業は、健康的な職場環境の整備や従業員における健康意識・⽣活習慣の改善に向けて取り組んでいます。なぜなら、これらが実現できると、医療費の適正化や職場の⽣産性の向上等、様々な効果が期待できるからです。 では、実際にどのような取り組みをすればいいのでしょうか。その解決策の一つとして、医療分野でのデータを分析して活⽤する「データヘルス」が注⽬されています。「日本再興戦略」の重要施策“国民の健康寿命の延伸”の実現のための予防・健康管理の推進に関する新たな仕組みづくりとして、2015年度に厚生労働省は、すべての健保組合に健診の結果やレセプトデータの分析とPDCAサイクルで、効果的・効率的な保健事業をめざす「データヘルス計画」の実施を義務づけました。しかし、多くの健保組合はつねに人手が足りない状態。そのため、いま行っている施策がどのくらい効果を出しているのか、設定した評価指標で目標達成の事業評価と⾒直しを効率的に行うことが必要でした。 データヘルス計画って? データヘルス計画とは、医療保険者が特定健診やレセプト(診療報酬明細書)といった健康医療情報データを分析したうえで⾏う、加⼊者の健康状態に即したより効果的で効率的な保健事業のことをいいます。 データヘルス計画のメリットは? データを活⽤して効果的・効率的にアプローチし事業の実効性を⾼めていくことで、⽣活習慣病の発症や重症化の予防など、保健事業によって、加⼊者の健康保持増進と医療費適正化を実現できるようになります。事業主との協働(コラボヘルス)により、従業員の健康改善と医療費適正化にとどまらず、企業の⽣産性及び社会的評価の向上、我が国の社会的・経済的な活⼒の向上にも貢献します。 生活習慣病発症のリスクや将来医療費をAIが予測したり、毎⽇の健康をアプリでサポートしたり。第一⽣命とのタッグで⽣まれた「Healstep」って? 〈みずほ〉では、以前から健保組合向けにデータヘルス計画の「策定」「評価・改善」を⽀援するコンサルティングを⾏っていましたが、直接「実⾏」にも資するサービスを提供できないかと考えていました。そこで、従来の「保障」に加え、医療費適正化などの社会課題の解決に向けて、未病・予防、更なるQOL向上への貢献をめざしたい第一⽣命と、両者の強みを融合し補完し合うことによる健保組合向けの医療費抑制⽀援サービス「Healstep®(ヘルステップ)」を開発。データヘルス計画の取り組みにおいて重要なのは、健康課題を解決する効果的で効率的な保健事業を運営すること。「Healstep」では、AIを通じて将来の疾病リスクと将来医療費を予測可視化して、対応⽅針を策定し、保健指導サービス事業者とのマッチングや健康増進アプリによる継続的なフォロー、施策の評価・改善のご提案までをワンパッケージで提供し、健保組合の運営を⽀えています。 健保組合の課題解決をサポートする「Healstep」の4つのサービス Service 1 将来医療費予測AIを活⽤したデータ分析レポート 過去・現在の分析にとどまらず、将来予測情報も加え、リスク、保健事業成果を見える化。 Service 2 データヘルス計画PDCAコンサルティング AIを活⽤し分析したデータをもとに、計画策定、評価・改善のPDCAに伴走するコンサルティング。 Service 3 保健事業実⾏支援サービス 疾病予防・重症化予防のサービス事業者との窓口一本化やサービス事業者の提案、介入結果の取りまとめ・活⽤等を実施。 Service 4 健康増進アプリ アプリを通じて、生活習慣改善などを従業員の方にアドバイス。 「Healstep」の特長って? 将来医療費予測AI 第一⽣命の生命保険事業を通じて得た保険医学の知見と医療ビッグデータ解析のノウハウをベースに、みずほ第一フィナンシャルテクノロジーおよびみずほリサーチ&テクノロジーズが共同で開発した、健診・レセプトデータから、将来の疾病リスク※や医療費を予測する技術です。 ※糖尿病・⾼⾎圧症・脂質異常症等、⽣活習慣病 トータルサポート 計画時に、AIを活⽤して将来の疾病リスク層や施策効果を可視化し、効果的な施策をご提案。事業開始時、アウトプット指標に加えて、アウトカム指標を明確にして⽬標を設定します。実⾏フェーズでは健保組合の⽅針に沿った最適な保健指導サービス事業者とのマッチングによりワンストップで保健事業をサポート。事業終了後、結果を踏まえて次年度の事業⾒直しに役⽴てます。 セキュリティ対策 国内のガイドラインだけでなく、グローバル基準の対策を実施します。 健康に無関心な人の意識を変えたい。この想いに応えるのは、手軽さと新しさが共存するアプリでした。 健康なときに病気のことを考えてもらうようにする。その難しさを感じる健保組合や企業の⽅は多いと思います。データヘルスの推進をめざすサービス「Healstep」の4つのサービスのうち、健保組合の医療費の適正化や企業の健康経営®をサポートする中心となるのが、第一⽣命グループのQOLead(キュオリード)が提供する健康増進アプリ「QOLism(キュオリズム)」。このアプリを導⼊された健保組合さまの導⼊に⾄る経緯と、導⼊して感じられたことをご紹介します。 まず、「QOLism」導⼊の決め⼿となったのは、健康に無関⼼な⼈にも興味をもってもらえる⼯夫があったこと。具体的には、①スマホで写真を2枚撮るだけで腹囲をはじめ20箇所以上の採⼨ができる。②⾝⻑や体重の情報と⽬標を設定すると、その⼈に合わせたトレーニング動画を配信。③⾷事の写真を撮るだけでカロリーや摂取栄養素がわかる。このような⼿軽さと常に新しく感じられるサービスに期待していただけたようです。また、被保険者だけでなく、その家族もアプリを使うことができます。⽣活習慣病の予防には家族の協⼒も⼤切なので、家族を巻き込んで健康を意識できるのも魅⼒に感じていただけました。 導⼊以来、利⽤者から続々とお声をいただいているようです。管理画⾯では登録者数をチェックでき、さらにアプリを通じてポイントを貯められるイベントやキャンペーンを⾏えます。参加者の反応を⾒ながら、インセンティブのあるキャンペーンを開催するなどをして、登録者数が全体の7割になることをめざしていくそうです。 みんなが安⼼して医療を受けられる未来のために。「Healstep」の輪が、⽇本でどんどん広がっていく。 2021年4⽉に「Healstep」サービスの提供を開始しましたが、2022年9⽉現在で30を超える健保組合に導⼊いただいています。今後も進化していく医療や更新されていく医療データを分析し、「Healstep」のサービスを高度化していく予定。AIなどの先進的な機能だけでなく、人や時代に寄りそうコンサルティングで、日本中の人々が健康な人⽣を歩めるお手伝いを続けていきます。 「健康経営」はNPO法⼈健康経営研究会の登録商標です。 「Healstep」は、みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社、第一⽣命保険株式会社、株式会社QOLeadの登録商標です。 「service1:将来医療費予測 AI を活⽤したデータ分析レポート」、「service2:AI を活⽤したデータヘルス計画 PDCA コンサルティング」は、みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社がサービス提供します。 「service3:保健事業実⾏⽀援サービス」、「service4:健康増進アプリ」は、第一⽣命グループの株式会社 QOLead がサービス提供します。 文・写真/みずほDX編集部 新しい記事へ 記事一覧ページへ 過去の記事へ 記事一覧ページへ 関連リンク ・「Healstep®」(QOLead) ・次世代保健事業推進サービス「Healstep®(ヘルステップ)」 概要(みずほリサーチ&テクノロジーズ) ・MIZUHO次世代⾦融推進プロジェクト 「Healstep®」関連記事 RECOMMEND 2022年10月26日 金融サービスの進化が、リアルとバーチャルの境界をなくしていくんだ。黒島結菜が、メタバースから広がる暮らしのこれからを聞く。 2022年10月26日 〈みずほ〉生まれのAIシステム!? 正確さと素早さで、国債の電子取引を、もっと支えていくために 2023年1月27日 ブロックチェーンの技術向上をめざしてスタートした「ありがトークン」で、新しい社内コミュニケーションが誕生!?