サステナブルビジネス推進強化
SDGsやパリ協定等、国際社会の目標が明確化され、ステークホルダーのニーズや行動が変容し、企業に対する社会的価値創出の期待や要請が高まるなか、サステナビリティ向上に向けた取り組みが従来以上に経営戦略において重要な要素となってきています。
〈みずほ〉はサステナビリティを実現するため、お客さまのSX=「持続可能な社会の実現と企業価値向上に向けた経営・事業変革」を支援していきます。
〈みずほ〉では、ビジネスにおける「マテリアリティ」とKPI(モニタリング指標)を定めるとともに、拡大するビジネス機会を捕捉するため、推進体制強化とサステナブルファイナンス・環境・気候変動対応ファイナンスの長期目標を設定し、サステナブルビジネスを推進しています。
SXに向けた〈みずほ〉の戦略
サステナブルファイナンス目標・実績
目標(サステナブルファイナンス額):2019–2030年度累計100兆円、うち環境・気候変動対応50兆円

- *2019年からの累計
実績
サステナブルファイナンスの定義
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カテゴリー | 概要 | ||
---|---|---|---|
サステナブルファイナンス |
ソーシャル |
社会解題の解決等を目的とした、ICMAのソーシャルボンド原則等に準拠したファイナンス |
|
サステナビリティ |
LMA等のサステナビリティ・リンク・ローン原則等に準拠したファイナンス(環境・気候変動対応に資するファイナンスを除く) |
||
インフラ向けプロジェクトファイナンス |
公共交通、公共施設等に対するプロジェクトファイナンス組成 |
||
みずほ独自商品 |
Mizuho人的資本経営インパクトファイナンス等 |
||
その他 |
|||
環境・気候変動対応 |
グリーン |
環境・気候変動への対応等を目的とした、ICMAのグリーンボンド原則等に準拠したファイナンス、みずほのグリーンボンドフレームワーク等で定める資金使途を対象とするファイナンス |
|
トランジション |
脱炭素社会の実現に向け、GHG排出量削減への取組支援等を目的とした、ICMAのクライメート・トランジション・ファイナンス・ハンドブック等に準拠したファイナンス |
||
サステナビリティ |
LMA等のサステナビリティ・リンク・ローン原則等に準拠したファイナンスのうち、環境・気候変動対応に資するファイナンス |
||
みずほ独自商品 |
Mizuho Eco Finance等 |
||
その他 |
その他環境・気候変動対応に資するファイナンス |
〈みずほ〉の強みとソリューション
サステナブルビジネスの推進体制
研修・啓発
エクエーター原則に関する研修の実施
みずほ銀行では、大型事業向け融資に携わる国内外の行員に対し、エクエーター原則の概要と行内手続きについて研修を実施しています。
主な取り組み
ファイナンス
サステナビリティ・リンク・ボンド/ローン
借入条件が借手のサステナビリティ目標達成に連動するサステナビリティ・リンク・ボンド/ローンの提供を通じ、お客さまのサステナビリティ戦略をサポートしています。〈みずほ〉は本邦初のサステナビリティ・リンク・ボンド(SLB)を組成した他、サステナビリティ・リンク・ローン(SLL)を国内外で提供しています。
実績
サステナブルファイナンスの実績
(兆円)
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カテゴリー | 概要 | FY22 (単年) |
FY23 (単年) |
FY19 –23 (累計) |
|||
---|---|---|---|---|---|---|---|
サステナブルファイナンス |
ソーシャル |
0.6 |
0.5 |
2.1 |
|||
|
ソーシャルローン |
ICMAのソーシャルボンド原則、LMAのソーシャルローン原則等に準拠したローンの組成 |
0.02 |
||||
ソーシャルボンド |
ICMAのソーシャルボンド原則に準拠したボンドの引受 |
0.5 |
|||||
サステナビリティ(2023年度実績は環境・気候変動対応に資するファイナンスを除く)*1 |
2.1 |
1.7 |
7.4 |
||||
|
サステナビリティローン、 |
LMAのサステナビリティ・リンク・ローン原則、環境省による「グリーンローンおよびサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン」等に準拠したローンの組成 |
1.4 |
||||
サステナビリティボンド、 |
ICMAのサステナビリティ・ボンドガイドライン、ソーシャルボンド原則、グリーンボンド原則、LMAのサステナビリティ・リンク・ボンド原則等に準拠したボンドの引受 |
0.4 |
|||||
インフラ向けプロジェクトファイナンス |
公共交通、公共施設等に対するプロジェクトファイナンス組成 |
0.4 |
0.1 |
1.4 |
|||
みずほ独自商品 |
Mizuho人的資本経営インパクトファイナンス |
0.4 |
0.2 |
0.8 |
|||
SDGs推進サポートファイナンス*3 |
|||||||
サステナブルサプライチェーンファイナンス |
|||||||
みずほサステナビリティ・リンク・ローンPRO/私募債PRO*1、3 |
|||||||
Mizuhoポジティブインパクトファイナンス*1 |
|||||||
MizuhoポジティブインパクトファイナンスPRO*1、3 |
|||||||
価値共創投資 |
|||||||
その他 |
イノベーション企業向けの融資 |
0.4 |
1.4 |
4.6 |
|||
ESG/SDGs投資プロダクツ運用の純増額 |
|||||||
その他 |
|||||||
環境・気候変動対応 |
グリーン |
2.3 |
2.6 |
8.0 |
|||
|
グリーンローン |
LMA等のグリーンローン原則に準拠したローンの組成 |
1.0 |
6.1 |
|||
グリーンボンド |
ICMAのグリーンボンド原則に準拠したボンドの引受 |
1.2 |
|||||
適格グリーンPJ/事業者向けファイナンス |
みずほのグリーンボンド原則等で定める資金使途を対象とするファイナンスの組成 |
0.4 |
1.9 |
||||
トランジション(2022年度実績までは環境・気候変動対応ファイナンスの対象外) |
0.5*2 |
0.3 |
1.0*2 |
||||
|
トランジションローン、 |
ICMAのクライメート・トランジション・ハンドブック、クライメート・トランジション・ファイナンスに関する基本方針等に準拠するローン組成 |
0.2 |
||||
トランジションボンド、 |
ICMAのクライメート・トランジション・ハンドブック、クライメート・トランジション・ファイナンスに関する基本方針等に準拠するボンドの引受 |
0.1 |
|||||
サステナビリティ(うち、環境・気候変動対応に資するファイナンス) |
– |
0.8 |
0.8 |
||||
|
サステナビリティローン、 |
LMAのサステナビリティ・リンク・ローン原則等に準拠したローンの組成 |
– |
0.6 |
|||
サステナビリティボンド、 |
ICMAのサステナビリティ・ボンドガイドライン、ソーシャルボンド原則、グリーンボンド原則、LMAのサステナビリティ・リンク・ボンド原則等に準拠したボンドの引受 |
– |
0.1 |
||||
みずほ独自商品 |
Mizuho Eco Finance |
0.9 |
1.9 |
5.0 |
|||
みずほグリーン/サステナビリティ不動産NRL |
|||||||
みずほサステナビリティ・リンク・ローンPRO/私募債PRO*3 |
|||||||
Mizuhoポジティブインパクトファイナンス |
|||||||
MizuhoポジティブインパクトファイナンスPRO*3 |
|||||||
トランジション出資/価値共創投資 |
|||||||
その他 |
その他環境・気候変動対応に資するファイナンス |
0.4 |
0.3 |
||||
小計 |
3.6 |
5.9 |
14.0 |
||||
サステナブルファイナンス金額 合計 |
8.1 |
9.8 |
31.0 |
- *12023年度より「環境ファイナンス」を「環境・気候変動対応ファイナンス」に名称変更のうえ、対象となるファイナンス種別を変更。
2022年度実績は環境・気候変動対応に資するファイナンスも含む - *22022年度実績までは「環境・気候変動対応ファイナンス」の対象外
- *3中堅中小企業を対象として、〈みずほ〉独自で提供しているサステナブルファイナンス商品の2023年度実績は265億円
リサーチ&コンサルティング
RCU サステナビリティ・トランスフォーメーションイニシアチブ(SXI)
リサーチ&コンサルティングユニット(以下、RCU)は、産業・企業や経済・金融市場に関するリサーチの機能と、経営戦略、サステナビリティ、DX等に関するコンサルティング機能を担うユニットです。ユニット内には、従来から蓄積してきたサステナビリティに関する専門的な知見があり、ユニット内連携の深化のために、2020年11月に、ユニット横断のイニシアチブであるサステナビリティ・トランスフォーメーションイニシアチブ(以下、SXI)が発足しました。SXIは、RCUを構成するエンティティが有する幅広いリサーチ・コンサルティングの知見を統合し、お客さまのサステナブルビジネスニーズに、〈みずほ〉として一体となり応えることをミッションとしています。
具体的には、みずほフィナンシャルグループ(持株会社)がハブとなり、みずほ銀行産業調査部やみずほリサーチ&テクノロジーズ(RT)のコンサルティング本部等、ユニット内外の関係部と連携して、RCUのサステナビリティに関する専門知見の発信、専門知見にもとづく新機軸・新規ソリューションの開発、課題解決実現へのTipsの提供等により、お客さまの多様かつ複雑化するサステナビリティビジネスニーズに応えています。
非金融領域を含む高い専門知見を有するRCUと、グループ内の銀行・信託・証券等の金融機能が相互に連携・協働し、お客さま、社会の課題解決に繋げていく力が、〈みずほ〉の強みです。

「みずほビジネスイノベーションフォーラム」の開催
2020年2月、みずほ情報総研(現みずほリサーチ&テクノロジーズ)は、「金融の脱炭素化目標とそのインパクト」をテーマに、みずほビジネスイノベーションフォーラムを開催しました。本フォーラムは、金融機関の投融資に目標設定を求める「金融版SBT」について、開発中の国際ルールや金融版SBTが金融機関を通じて事業会社等の投融資先に及ぼす影響を広く議論することを目的としたものです。
SDGs/ESGコンサルティング
〈みずほ〉は、産業や経済・社会に関する深い知見とサステナビリティに関する高い専門性を基に、お客さまのサステナビリティ戦略の立案と推進をサポートしています。

〈みずほ〉は、サステナビリティを軸とした事業ポートフォリオ見直し支援を実施しています。
- 新たな判断軸としてサステナビリティ軸を追加した戦略検討
- 上流のディスカッションから下流のコンサルティング、金融ビジネスまで、伴走型でお客さまを支援

〈みずほ〉は、環境・社会関連を中心にお客さまのSDGs/ESG課題解決を支援しており、2021年度のみずほリサーチ&テクノロジーズ新規対応案件は約500件でした。

運用・商品提供「ESG投資」
アセットマネジメントカンパニーでは、投資先企業との建設的な「目的を持った対話」(エンゲージメント)を行い、投資先の企業価値向上や社会の持続的成長を促すとともに、財務情報のみならずESG要因等の非財務情報も投資判断に活用するESG投資に取り組んでいます。例えば、ESGの観点から銘柄を選択しつつ、配当利回りと低ボラティリティに着目して安定したリターンを目指す「ESG低ボラティリティ高配当戦略」や、社会的課題解決への貢献を収益機会と捉えて厳選投資する「サステナビリティ・リサーチ戦略」、既存の「未来の世界」シリーズの運用哲学・投資プロセスをベースに、ESG評価をより積極的に反映させた「未来の世界(ESG)」等のESG投資プロダクツを提供しています。今後も社会の持続可能な発展へ向けた好循環の実現を目指して、ESG投資に取り組んでいきます。