AI-Native金融プラットフォームへ生まれ変わり、誰もが安心して挑戦できる未来を創る。〈みずほ〉が挑む全社AI変革
2026年9月1日
- FGみずほフィナンシャルグループ
OVERVIEW
「AIをやらなければ、〈みずほ〉は生き残れない」 ― 今、金融サービスの前提は、AIによって大きく変わろうとしています。〈みずほ〉がめざすのは、既存業務を部分的に効率化することではなく、業務プロセス、組織、お客さまとの接点をAI前提で組み替える「AI-Native金融プラットフォーム」への変革です。
3年間で1,000億円規模のAI関連投資を進める中、その中核を担うみずほフィナンシャルグループデジタル戦略部は、どのように全社を巻き込み、金融グレードの安全性・統制と開発スピードを両立させながら、PoCで終わらない本番のAI変革をどう進めているのか。
内製開発、AIエージェント基盤、そしてテック企業のようなスピード感を持って試行錯誤を重ねる組織カルチャーから、金融の未来そのものをつくり直す、〈みずほ〉の挑戦の最前線に迫ります。
INDEX
「AIをやらなければ、〈みずほ〉は生き残れない」 ― 全社AI変革でめざす姿とは
〈みずほ〉がめざしているのは、従来の金融機関の延長線上にある進化ではありません。AI-Native金融プラットフォームへと生まれ変わる姿です。多様なデータやお客さまとの接点をつなぎ、一人ひとりに合った金融サービスを、もっと自然に、もっと速く届けられる状態をめざしています。
その変革の先にあるのは、誰もが安心して挑戦できる社会です。金融の役割は、お金を扱うことだけではありません。進学、住宅購入、起業、投資、事業成長など、人や企業の大きな意思決定を支えることにあります。だからこそ〈みずほ〉は、迷わず、待たず、安心して使える金融体験を実現したいと考えています。
こうした構想の背景にあるのが、経営の強い危機感と意思です。「AIをやらなければ、〈みずほ〉は生き残れない」一時的な流行への対応ではなく、金融サービスの前提条件そのものが変わりつつあるという認識に立っています。
変化は、二つの方向から同時にやってくる
第一に、AIの性能は今後も指数関数的に伸びていくということ。日々、新しいモデル、新しいユースケースが立ち上がり、これまで人でなければ担えなかった業務 (提案、審査、リスク判断、お客さま対応) が、AIを前提に設計し直せる領域へと急速に広がっています。お客さまに対して、どこまで高度で、使い勝手のよい金融サービスをAIで届けられるか。これは今後の競争を決定づける大きな論点です。
そしてもう一つ、より本質的な変化があります。お客さま自身もAIを使って銀行にアクセスする時代が、もう遠くないところまで来ているということです。個人も企業も、自らのAIエージェントに家計や資金繰り、資産運用、資金調達の判断を任せ、そのエージェントが銀行と対話し、比較し、手続きを進めていく。エージェンティック・ファイナンス(AIが金融サービスを使いこなす時代)は、構想ではなく、視野に入ってきた現実です。
この二つの変化は、銀行に対して同じ問いを突きつけます。人が担う前提で組まれてきた業務プロセスのままで、AIを前提にしたお客さまと本当に向き合えるのか、ということです。
だから、プロセスも組織も、AI前提に組み直す
〈みずほ〉が進めているのは、既存業務の一部をAIに置き換えることではなく、エンドツーエンドの業務プロセスそのものを、AI-Nativeに設計し直すことです。そしてそれを回していく組織のかたち、意思決定の仕方、人材のポートフォリオも、同じ前提で組み替えていきます。
その実現に向けて、〈みずほ〉は2026年度から3年間で1,000億円規模のAI関連投資を行い、業務、組織、お客さま接点を一体で捉えた全社変革を進めています。この変革を牽引しているのが、みずほフィナンシャルグループデジタル戦略部です。
〈みずほ〉全体を動かす、デジタル戦略部の現在地
デジタル戦略部は、〈みずほ〉全社のAIトランスフォーメーションを推進する中核組織です。CDTO(チーフ・デジタル・トランスフォーメーション・オフィサー)直下に置かれ、各事業ユニットと連携しながら、全社横断で変革を前に進めています。
この組織の特徴は、AIの導入や活用支援にとどまらず、上流の構想設計から実装、現場への浸透までを一気通貫で担っていることです。グループ内の15の事業ユニットには、それぞれAI・DXを推進する責任者やスタッフが配置されており、デジタル戦略部はその横断体制を支えながら、変革を全社へ広げています。
デジタル戦略部には「内製開発ラボ」もあり、事業部門とエンジニアリングが密に連携しながら、構想、要件整理、PoC、実装、改善、運用までを一体で進めています。めざしているのは、個別の業務にAIを当てはめることではありません。〈みずほ〉全体のプロセスやお客さま体験を、AI前提で組み替えていくことです。

〈みずほ〉AI変革体制
すでに、社内業務の効率化からお客さま向けサービスまで、さまざまなAIプロダクトの開発が進んでいます。例えば法人営業領域では、社内外の情報をもとに提案シナリオや資料のドラフトを生成する営業支援AIエージェントを開発しています。提案準備時間を従来の1〜3時間から30分未満へ短縮し、お客さまとの接点時間の創出や提案の高度化を実現しています。
お客さま向けには、対話型AIアシスタント「あおまるバンク」の開発も進めています。問い合わせへの回答にとどまらず、お手続きとご相談が一つの体験の中で完結する世界を実現したいと考えており、将来的には、お客さまの認証情報をもとに、一人ひとりの状況に応じたご提案や情報提供を行う、パーソナライズドなお客さま体験の構築もめざしていきます。
今の主戦場は単発のAIツール開発ではありません。お客さま接点、営業、監査、リスク、コンプライアンス、バックオフィスまで含めて、業務全体をAIエージェント前提で再設計していくことです。この全体像として、15の事業領域にまたがって、100カテゴリー・3,000以上のAIエージェント候補が洗い出されています。
つまりデジタル戦略部は、ひとつのAIアプリを作る組織ではありません。〈みずほ〉全体の事業プロセスそのものを変えていく組織です。そして、その全社変革を継続的に進めるために欠かせないのが、個別開発に依存しない共通基盤と、標準化された開発の仕組みです。
PoCで終わらせない。AI基盤と実装の仕組み
〈みずほ〉が全社でAI変革を進めるうえで欠かせないのが、安全性や統制を担保しながら、AIプロダクトを継続的に開発・展開できる仕組みです。その土台として構築しているのが、AWS上のAIエージェント基盤「みずほWiz Base」 です。みずほWiz Baseは、案件ごとにゼロから開発するのではなく、共通の基盤の上でAIプロダクトを素早く立ち上げ、継続的に改善していくための仕組みです。
中核にある「エージェントファクトリー」では、ガードレールや出力検証、監査、評価といったプロセスを標準化しながら、〈みずほ〉独自のAIリスク評価や個人情報保護の要件も組み込んでいます。金融グレードの統制と、AI開発のスピードを両立するための基盤と言えます。

AWS上に構築されているAIエージェント基盤「みずほWiz Base」
その開発スピードを支えているのが、内製開発です。AIの進化が速い今、外部委託だけでは変化に追いつきにくく、差別化につながる知見も社内に残りにくい。だからこそ〈みずほ〉は、外部の知見も取り入れながら、コアとなるAIエージェント開発を自ら担っています。
さらに、グローバルな連携体制も強みのひとつです。シリコンバレー駐在メンバーを通じて海外の最新動向を捉えるだけでなく、外資系ビッグテック・AIリーディングカンパニーとも直接対話し、先端技術を情報収集で終わらせず、検証から実装までつなげています。
金融らしくない組織で、金融を変える ― デジタル戦略部の働き方・カルチャー
デジタル戦略部の魅力のひとつとして、働き方や開発環境、チームの進め方にも、一般的な金融機関のイメージとは異なる柔軟さがあります。社員一人ひとりが働きやすいようにリモートワークや出社を使い分け、また育児や家庭事情に応じた働き方にも対応しています。
開発環境も、いわゆる“銀行らしさ”に縛られていません。TeamsやSlackに加え、Claude CodeやCodex等のAI開発ツールも日常的に活用しています。部内の情報共有はできる限りオープンに行い、共有会や技術座談会も継続的に実施しています。知見を個人やチームの中だけに閉じず、部全体の資産として蓄積し、還流させていくことを大切にしています。
この組織のカルチャーの根底にあるのは、仮説を持って動き、まず形にして磨いていく姿勢です。役割分担はあっても、必要以上に縦割りに閉じることなく、立場を越えて意見を交わしながら前に進めています。デジタル戦略部では、テック企業的な進め方を意識的に取り入れ、変化の速いテーマに対しても、小さく試しながら精度を高めていくことを大切にしています。大企業の基盤がありながら、柔軟に変化を受け止め、新しい価値を実装につなげていける。そんな環境に魅力を感じる人にとって、大きな挑戦機会のある組織です。
現在デジタル戦略部では、〈みずほ〉の全社AIトランスフォーメーションをさらに加速させるため、ともに働く仲間を積極的に募集しています。重視しているのは、未整備な領域でも仮説を形にし、ステークホルダーと連携しながら変革を前に進められる力です。出身業界は、コンサル、事業会社、SaaS、テック企業等を問いません。
また、グローバル志向を持つ人にとっても、多くの挑戦機会があります。海外拠点や海外AIプレイヤーと関わる場面が増えており、英語力や国際感覚を活かせる余地もあります。キャリアパスもマネジメントラインに限らず、エンジニア、ビジネスサイドそれぞれの専門性を深めていく道があり、部内・部外をまたいだ越境も比較的柔軟です。
巨大な金融インフラを持つ組織で、テック企業のようなスピード感で作る。しかも、それがPoCで終わらず、全社変革として本番実装されていく。このスケールとスピードの両方に魅力を感じる人にとって、みずほフィナンシャルグループのデジタル戦略部は、他にはない挑戦の場になるはずです。
採用メッセージ
金融は、社会のあらゆる場所で、誰かの決断を支えている。だから、AIで変えられるものは、ひとつの業務やサービスだけではない。
仕事の流れを変える。事業のつくり方を変える。金融そのものを、AIがある前提からつくり直す。
内製開発ラボで生まれた一行のコードが、やがて〈みずほ〉全体を動かしていく。
まだ誰も見たことのない金融を、創る側へ。
AIで銀行を変えるのではなく、AIを前提に銀行そのものを設計し直す。〈みずほ〉が今向き合っているのは、そんな難易度の高い挑戦です。私たちが求めているのは、変化の只中で仮説を立て、周囲を巻き込みながら、実装まで前に進められる人材です。前例のないテーマに向き合いながら、金融の未来を自らの手でつくっていきたい方と、ぜひご一緒したいと考えています。
文・写真/みずほDX編集部









