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ブロックチェーンの技術向上をめざしてスタートした「ありがトークン」で、新しい社内コミュニケーションが誕生!?

ブロックチェーンの技術向上をめざしてスタートした「ありがトークン」で、新しい社内コミュニケーションが誕生!?

ブロックチェーンの技術向上をめざしてスタートした「ありがトークン」で、新しい社内コミュニケーションが誕生!?

まだまだ発展途上のブロックチェーン。
まずは社内通貨の開発と試行からチャレンジ。

ビットコインやイーサリアムなどが話題となっていますが、その議論の中でたびたび出てくるブロックチェーン技術というものをご存じでしょうか。

ブロックチェーン技術は、一度データを書き込むと上書きができないデータベースのこと。このデータベース管理のメリットは政府や企業が一括で管理するといった中央集権ではなく、分散管理できるというところです。なぜなら、ブロックチェーンをベースとしたシステムを使う人たち全員でデータの整合性を担保できるので、データを改ざんされることなく運用できるからです。このブロックチェーンのセキュリティ技術の高さが注目を集め、現在流通している暗号資産をはじめ、投資や選挙、デジタルアートのNFT、医療まで、様々な分野への応用が考えられています。しかし、ブロックチェーン技術は世界的に見てもまだまだ発展途上の技術です。

これからの暮らしを便利にするために、みずほ第一フィナンシャルテクノロジー(以下、みずほ第一FT)は、ブロックチェーン技術の研究を始めました。取り組みの1つとして始まったのが、社員間のコミュニケーションツールとして役立つ社内通貨「ありがトークン」です。

まだまだ発展途上のブロックチェーン。まずは社内通貨の開発と試行からチャレンジ。

実践的な技術力をつけるために心掛けたのは、社員が自然と使いたくなるものをつくること!

みずほ第一FT社内で、試験的に運用することとなった社内通貨「ありがトークン」。ブロックチェーンは独自決済などの金融関係のシステム運用と相性がいいところに着目し、2020年10月末ごろから開発に取り組み、その2ヵ月後に試験運用を開始して今日まで使っています。「ありがトークン」は、みずほ第一FT社内だけで使える通貨として発行されています。その通貨は、社員のモチベーションアップや、コミュニケーションの活性化のために給与とは別に付与されます。具体的な仕組みは、とてもシンプルなもの。従業員が他の従業員に対して感謝の気持ちを抱いたら、その気持ちをありがトークン専用ウェブサイトにてメッセージを記入して相手へ送信。メッセージを受け取った側はトークンを貯めることができ、送った側もトークンを得ることができます。貯めたトークンはお菓子と交換することができ、手元に成果として表れるという、うれしい活用ができます。

開発から運営に至るまで「ありがトークン」に一貫しているのは、ネーミングからも分かる通り、少し力を抜いて堅苦しさを出さないところ。ブロックチェーンの実用化や技術向上を主な目的としていることからも、できるだけ多くの人が自然に使って検証できる仕組みとすることをめざしました。そのことにより、社員間で「ありがトークン」の使用頻度が増して、ブロックチェーン技術の知見を得ることに結びつくからです。

実践的な技術力をつけるために心掛けたのは、社員が自然と使いたくなるものをつくること!

技術力を高めるだけじゃない。「ありがトークン」でつながる、
部署を超えた社員コミュニケーション。

2020年に新型コロナウイルス感染症が発生した当時、多くの企業では在宅勤務や飲み会の自粛などにより、社員間でのコミュニケーションが一層取りづらくなりました。その流れはみずほ第一FTにもあり、課題となっていましたが、「ありがトークン」が2020年の終わりから運用されたことをきっかけに、部署内はもちろん、部署を超えたコミュニケーションの活性化に寄与しています。日常的な事務作業や業務改善、部署内を円滑にしてくれる気遣いなどに対し、「ありがトークン」を通じて感謝の気持ちを送ることで、メッセージカードだけで伝える時と比べて照れくさくなく使用されています。実際に、総務部の社員から「これまで、他部署の社員との交流や感謝を伝える機会がなかったが、トークンを送ることで感謝できるので、前よりも気軽に交流ができるようになった」との声もあがっています。また、「ありがトークン」はトークンを受け取る側だけでなく、送った人にも通貨が付与される仕組み。使うほど、トークンが貯まりやすくなるので、社員それぞれが相手の良いところを探すようになり、長所を認め、伸ばしていけるようになります。

技術力を高めるだけじゃない。「ありがトークン」でつながる、部署を超えた社員コミュニケーション。

この先の便利とよりよい暮らしをかなえるために。
様々な可能性を秘めたブロックチェーンの研究開発をこれからも続けていく。

通貨や投資などの金融だけでなく、SNSやデータ保管のストレージ、デジタルIDなどの認証、バーチャル国家、医療情報など、ブロックチェーン技術の活用は様々な分野において期待されています。ブロックチェーン技術は、デジタルの世界とリアルの世界の橋渡しとなるインフラとして欠かせない技術となる可能性をはらんでいます。現に暗号通貨やデジタルアートのように、新しい常識が生まれているように、今当たり前に使われているシステムがどんどん置き換えられていく未来も考えられるでしょう。みずほ第一FTは、今後とも「ありがトークン」をはじめとする、ブロックチェーン技術を使った試用プロジェクトを積み重ねていき、世の中がもっと便利で豊かになる新しい当たり前を開発することをめざしていきます。

文・写真/みずほDX編集部

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