ページの先頭です

人材育成

このページを印刷する

〈みずほ〉では、グループ5社の新たな人事の枠組み〈かなで〉を導入し、ビジネス戦略と人事戦略を連動させて、経営や各ビジネスをリードする人材の戦略的な育成と、ビジネス戦略に応じた機動的な人材配置に取り組んでいます。その根幹となるのが、社員の一人ひとりが「自分らしくある」ことを実現することで、自身の成長に喜びを感じ、〈みずほ〉で働く意義を実感し、自らの人材価値を高めていくことです。そのために、一人ひとりのキャリアと向き合うキャリアディベロップメント運営を通じて、自分らしいキャリア形成に必要な学びと挑戦の機会提供を強化しています。

組織や各事業をリードする人材の育成

経営リーダーの育成

経営を取り巻く環境の変化が激しく、先行きが不透明な中、経営をリードしていく人材の育成は、〈みずほ〉の持続的成長のために不可欠です。人的資本KPIにおいて、次世代の経営を担う人材を2025年度までに役員数の2倍以上を維持する目標を掲げ、候補となり得る人材の早期発掘を行っています。発掘された人材に対しては、いくつもの課題を設定し、非連続かつ不可逆な行動変容を促進する階層別のオリジナルプログラム「あおい塾」を通じた学習、ストレッチアサイメントによる成長経験、評価フィードバックによる内省のサイクルを繰り返し、人材力の強化を図っています。

経営リーダー育成の取り組み

経営リーダー育成の取り組み

ビジネスを牽引する人材の育成

2023年度より、〈みずほ〉の成長戦略として位置付けた5つの注力テーマに対して人的資本KPIを設定し、各テーマを推進する人材の育成を強化しています。ビジネス領域横断の人材戦略会議において、成長戦略の持続的な実現に向けた将来の人材ポートフォリオと足元の人材のギャップを定期的にモニタリングし、それらを埋める人材の採用・育成・異動をエンティティの壁を超えて機動的に行っています。

ビジネスを牽引する人材強化の推進体制

ビジネスを牽引する人材強化の推進体制

DX人材の育成

〈みずほ〉ではDXを成長戦略として位置付け、顧客・ユーザー目線を起点に、新技術や新ビジネスの潮流への感度を高め、外部リソースも積極活用してDX推進を担う人材の強化に全社横断で取り組んでいます。2023年度より、全社員向けにDXの知識・スキル習得を促すとともに、より高度なデジタル領域の専門性を有する人材を創出していく「DX人材育成プログラム」を開始しました。本プログラムでは、DX人材を「高度なデジタル領域での専門性を有し、お客さまと〈みずほ〉のビジネス変革を推進できる人材」、DXベーシック人材を「DXリテラシーを有し、自らの業務に活用する人材」と定義し、人的資本KPIに数値目標を掲げて育成に取り組んでいます。DX戦略の実現を主導するコア人材の育成と全社員のリテラシー向上の両輪で〈みずほ〉のDXを推進しています。

グローバルビジネスを牽引する人材の育成

グローバルなフィールドにおいて、〈みずほ〉の認知度を高め、それぞれのマーケットに精通し、ビジネスを牽引できる人材の育成に取り組んでいます。日本採用社員を積極的に海外へ派遣し、海外の金融技術や高度な提案力を日本に還元するとともに、グローバルにおけるビジネスの強化を推進しています。加えて、日本国内では得難い専門知識やグローバルマインドセットを身に付け、価値あるビジネス人脈の獲得などを目的に海外大学院に留学する「公募留学制度」、外国語習得にかかる費用補助を行う「語学学習支援制度」を設け、社員の自己研鑽も支援しています。

一人ひとりが自分らしさを発揮するためのキャリアディベロップメント運営

社員一人ひとりが自分らしいキャリアを実現し、社員と会社が共に成長していくためには、年齢や役職にかかわらず、〈みずほ〉で成し遂げたいことやなりたい姿の認識を会社と共有し、自律的に学びと挑戦を繰り返していくことが必要です。〈みずほ〉では、「自分を知る」「キャリアを社員と会社がともに考える」「キャリアを社員と会社がともに作る」という3つのステップを通じて、社員と会社双方にとって納得感が高く社員の持ち味を最大限発揮するキャリア形成に取り組んでいます。この取り組みを「キャリアディベロップメント運営」と名付けて、社員の一人ひとりが置かれたステージを踏まえた、効果的な学び・挑戦機会などのキャリア支援策を用意するとともに、社員と会社(上司や人事)が対話を重ね、目指すべき目標や高めるべき専門性に関して適切なフィードバック、成長に向けたコミュニケーションを繰り返し行い、社員の挑戦と成長を後押しします。

キャリアディベロップメント運営の取り組み

マネジメント層の育成強化

社員と会社の結節点となるミドルマネジメント層のさらなる強化に取り組んでいます。社員の挑戦・成長を後押しし、その貢献に報いるためには、ミドルマネジメント層が社員の成長を測り、それぞれの強みや強化すべきポイント、課題克服のためのアドバイスなどを正しくフィードバックできなければなりません。フィードバックを通じて、多様な部下が「自分の強みや持ち味、個性が発揮され、心身ともに活力に満ち、成長や進化を実感できている」状態をつくるために、上司が「個」に向き合うための「対話スキル」や公正・適正な「評価スキル」を向上させる研修プログラムをマネジメント全員に実施しています。また、役割転換期の意識・行動変容が重要な新任マネジメントに対する研修を従来以上に強化しています。「ミドルマネジメント360」の結果も踏まえ、自身の課題と組織マネジメントのあり方について考えることで、人材と組織双方のマネジメント力強化を図っています。

学びと挑戦のデジタルプラットフォーム「M–Nexus」

社員一人ひとりが、個々のキャリア観と課題認識を踏まえて、自分らしいキャリアの実現に向けて、キャリアに関する情報を収集し、自律的に学び、挑戦する際の基盤となるグループ共通のデジタルプラットフォームです。キャリアディベロップメント運営を支える重要なインフラであり、一人ひとりの学びと成長の起点として活用されています。自己研鑽のためのeラーニング学習や、〈みずほ〉の幅広いキャリアのフィールドや各種部署で活躍する社員の情報収集、各種研修への申込み、各種公募への挑戦、個人の経験・スキルなどの専門性についてデータを蓄積するなど、キャリアデザインを支援する幅広い機能を提供しています。

社員の挑戦と成長を支える取り組み

社員が自律的にキャリアを切り開いていくための、社内外における多様な「挑戦」の機会を提供しています。

公募型プログラム

社員が業務を続けながら自らの成長につなげる場として、各種教育プログラムを公募しています。具体的には、他社の次世代を担う人材とのグループワークを通じてリーダーシップを高める「異業種交流型研修」や、教育意欲のある社員が新人研修におけるインストラクターを担う「インストラクターチャレンジ」など、日常業務を離れた場での学び・経験を通じて、自らの能力伸長や課題克服につなげる多様なプログラムを広く社員に公募し提供しています。

ジョブ公募・兼業公募

社員が自分らしいキャリアを自ら構築するための挑戦の場として、グループワイドにジョブ公募を実施しています。毎年〈みずほ〉の海外拠点やコンサルティングファーム、大手メーカーなどへの外部出向を含め約300の職務を募集しており、幅広い世代からの応募があります。2023年度からは、会社からの募集が無くとも、自ら希望部署に挑戦できる「ジョブチャレンジ制度」も新設しました。また、グループ内外における兼業公募では、現在の担当業務を継続しながら、自己研鑽で獲得したスキル・能力などを生かして自らが希望する職務に挑戦することにより、社員一人ひとりの可能性の拡大と、専門性の深化につながっています。

副業

〈みずほ〉の就業時間外に、社員自ら起業・自営により業を営むことを認める副業制度を導入しています。会社の閉じた世界から外に飛び出し、業務外の時間を活用して新たなビジネスに触れ、さまざまな刺激・気づきを得ることで、社員のビジネスパーソンとしての成長を促進します。

一人ひとりの人材力強化のための学びの提供

各事業領域において職務を通じた専門性の強化・発揮を支援することに加え、「社員が自らの人材力を高め、自分らしいキャリアを実現するための継続的な学びと実践」を〈みずほ〉のアップスキリング・リスキリングと定義し、多様な「学び」の機会提供を強化し、社員への教育投資を拡大しています。

アップスキリングへの取り組み

変化の激しい環境下、知識・スキルが陳腐化していくスピードが速まっている現代において、個々人が自身の知識・スキルのギャップを把握し、それぞれの状況に合わせたアップスキリングに継続的に取り組める研修を定期的に開催しています。例えば、業務の効率化・自動化や統計的分析を実践するためのPCスキルアップ研修や、思考力・リーダーシップ・コミュニケーション・セルフマネジメントの4技能を向上するポータブルスキルアップ研修を実施し、2022年度は延べ5000人が受講しました。また、公募型プログラムの「異業種交流型研修」では、一流企業の社員と社会課題解決や新規事業の創造・共創を通じて、思考力・問題解決力・リーダーシップ等を向上させる、〈みずほ〉の枠を越えた越境型のプログラムを充実させています。

リスキリングへの取り組み

ベーシックな知識・スキルから、最先端の知見まで、社員が自身のレベルに応じたプログラムを選択できる機会や学習ツールを提供しています。デジタルプラットフォーム「M–Nexus」のeラーニングには、最先端のビジネストレンドやサステナビリティ、ITデジタル、リベラルアーツなどに関する知識を全社員がいつでもどこでも学べるように、外部の学習サービスの良質なコンテンツを多数取り揃えています。その他に、厳選した専門性の高い講座を自分のペースで学ぶことができる各種通信教育講座や、資格取得の補助、各種学校への通学補助など、個々人の学習スタイルやキャリアステージなどの状況に応じて活用できる、多様な自己啓発支援制度を導入しています。

社内講師による組織内での学び合い

社員の専門性向上のための「学び合い」と「挑戦」の場として、多様なバックグラウンドと専門性を持つ社員が自ら手を挙げて講師となり、自身の持つナレッジやスキルをグループ内に発信する施策「BE:Teachers」をグループ横断で実施しています。社内講師だからこそ伝えられる生きた知見やノウハウを組織横断で共有することで、グループ社員の専門性向上を支援すると共に、グループ全体で社員同士が自主的に学び合う組織風土の醸成を推進しています。2022年度は、計8講座を開催し、延べ1237人の社員が参加しています。

自分磨き休職

大学院などの各種学校や外部のプログラムへの参加など、社外での「学び」に専念し、専門性の深堀や学び直しをするために一定期間休職することができる制度です。社外でしか得られない考え方や知識を習得し、自身の成長と〈みずほ〉の成長につなげます。

キャリア自律支援の取り組み

社員が将来のキャリアを主体的にデザインするための多様な機会や支援プログラムを提供しています。

キャリアデザイン研修

〈みずほ〉におけるフィールドの広さを理解し、役割期待を認識したうえで、社員が自らのキャリアをデザインできる機会やコンテンツを提供しています。具体的には、入社後初めての人事異動に備えて、自身のキャリア観を言語化する2年次キャリア研修や、グループディスカッションを中心とした世代別キャリア研修、キャリア形成の考え方や方法論を学ぶeラーニングなど、多様なキャリアデザイン支援プログラムを提供しています。

部署説明会

社員の自律的なキャリアデザインを支援するため、〈みずほ〉グループの幅広いキャリア情報を発信する取り組みです。各部署(部門)の業務紹介、仕事の醍醐味、求めている人材像、得られる専門性などの情報収集や、所属社員と対話ができる説明会を開催しています。また、説明会の様子や各職場の紹介資料・動画をグループ共通のデジタルプラットフォーム「M-Nexus」へ掲載し、常にキャリア情報にアクセスできる環境を整えています。

キャリアアドバイザー相談制度

社内外の環境の変化や、結婚・出産・育児・介護といった社員の生活の環境変化にも柔軟に対応しながら、中長期的なキャリア構築を考えたいときに相談できる制度です。国家資格を有するキャリアアドバイザーが、対話を通じて社員一人ひとりのキャリアステージやキャリア志向を理解し、自分らしく輝き、力を発揮できるためのアドバイスを実施しています。

ページの先頭へ