〈みずほ〉のお客さま本位の業務運営に関する取組方針
みずほフィナンシャルグループは、『〈みずほ〉の企業理念』において、「ともに挑む。ともに実る。」をパーパスとして定めるとともに、パーパスの実現に向けたバリューの中で、「お客さまの立場で考え、誠心誠意行動する」と定めています。すべての役員と社員がその価値観・行動軸を共有し、お客さまの最善の利益を勘案しつつ、お客さまに対して誠実かつ公正に業務を遂行してまいります。
幅広いお客さまの常に変化する多様なニーズに応えるべく、みずほフィナンシャルグループでは、銀行、信託、証券、資産運用等の各業務を担うグループ会社が、お客さま本位の業務運営を実践し、お客さまの利益に真に適う商品・サービス(以下、「商品」)の提供に取り組みます。
お客さまの安定的な資産形成を図るため、特に資産運用関連業務においては、販売、運用・商品開発および資産管理の各機能を担うグループ会社がそれぞれの役割を認識し、お客さま本位の業務運営に努めることが重要であり、後掲のグループ管理方針、および、機能ごとの対応方針を策定・公表し、お客さまの立場に立った施策を実践してまいります。
なお、当社は、金融庁の「顧客本位の業務運営に関する原則」(2017年3月30日公表、2024年9月26日改訂)のすべての原則および補充原則について、採択をしております。
「〈みずほ〉の企業理念」については企業理念をご覧ください。
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みずほフィナンシャルグループは、お客さま本位の業務運営の実現に向け、お客さまの最善の利益を図ることを第一として行動し、お客さまのニーズや利益に真に適う商品を提供するにあたり、以下をグループ管理方針とし、これを遵守してまいります。
1. ガバナンス
- みずほフィナンシャルグループは、持株会社において、グループの経営の自己規律とアカウンタビリティが機能する企業統治システムを構築しております。資産運用関連業務におきましても、持株会社とグループの運用会社、グループの販売会社と運用会社との間の適切な経営の独立性確保に向けた態勢を構築します。
- 「〈みずほ〉のお客さま本位の業務運営に関する取組方針」に基づき、持株会社およびグループ各社において実践に向けた具体的なアクションプランを策定・公表するとともに、コンプライアンス部門はその遵守状況について取締役会等に定期的に報告を行います。
2. 業績評価
- 持株会社およびグループ各社において、お客さまのニーズ・利益に真に適う取り組みを評価する適正な業績評価体系を構築します。
3. 報酬等の合理性
- グループ各社において、お客さまに提供する商品の内容に合致した合理的な報酬・手数料水準を設定します。
4. 利益相反管理
- 持株会社およびグループ各社は、利益相反のおそれがある取引をあらかじめ特定・類型化し、具体的な管理方法を定めること等により、適切な管理を行います。また、利益相反の具体的内容等について分かりやすい情報提供を行う等、グループ内の利益相反管理の高度化に取り組んでまいります。
5. 企業文化の定着
- 研修その他の適切な動機づけの枠組みの構築により、実際にお客さまに商品の提供を行うグループ各社の営業部店等の社員をはじめ、すべての役員と社員がお客さま本位の業務運営の意識を共有し、実践を行う企業文化を定着させてまいります。
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1. お客さまニーズに適した商品ラインアップの構築
- (1)みずほ銀行・みずほ信託銀行・みずほ証券のグループベースで、お客さまにふさわしい優良な投資の機会を提供します。
- (2)お客さまの投資視点に基づき安定的な資産形成に資する商品の採用、および既存商品の見直しを徹底します。
2. お客さまへのコンサルティングを通じた投資商品の提供
- (1)お客さまそれぞれのゴールを的確に捉えるべく、お客さまの資産・負債状況やお客さまが受け入れ可能なリスクの度合い等の正確な把握に努めます。
- (2)お客さまが、様々な商品を理解し他商品等との諸条件を比較検討した上で、ニーズに合った商品を選択していただけるよう、商品の複雑さや内容の重要度に見合った、明確で誤解を招くことのない誠実な内容の情報提供を行う等、お客さまの特性等を踏まえた的確なコンサルティングを行います。
- (3)継続的に付加価値の高いサービスを提供するため、コンサルティング手法の高度化や、最新のテクノロジー等も活用した新たな提案手法の探求に努めます。
- (4)付加価値の高いサービスを適切なコストで提供する観点から、透明性の高い各種手数料設定とするとともに、その内容について分かりやすい情報提供に努めます。
3. お客さまそれぞれのゴールの実現に向けたアフターフォローの実施
- (1)アフターフォローを通じた、お客さまの適切な投資判断に資する情報提供とアドバイスを行います。
- (2)安心して取引を継続いただけるよう、堅確な業務の遂行と高度化に努めます。
4. お客さまが安心して安定的な資産形成を実現するための基盤の構築
- (1)お客さまの金融・投資知識の向上に役立つサービスの充実を図ります。
- (2)お客さまそれぞれのゴールの共有に努め、その実現に向けた最高水準のコンサルティングサービスを提供できるように、組織的な人材育成等の高度化に努めます。
5. お客さまにふさわしい商品の提供等をするための組成会社との連携
- (1)商品の販売状況や実際に購入したお客さまの特性等の情報を、商品を組成する会社(商品の組成と販売が分離していない場合は商品を組成する部門、以下「組成会社」)と連携します。
- (2)組成会社における商品品質の維持・向上等に向けた体制を把握し、お客さまニーズに適した商品の選定等に活用します。
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1. 運用の高度化
- (1)人材・運用基盤の強化を通じた投資判断や分析能力の高度化により、お客さまに最高水準の付加価値を提供します。
- (2)お客さまの資産運用ニーズに対する最適なソリューションを提供し続けるため、既存の運用手法の改善や新たな手法・投資機会の探求に邁進します。
2. 商品品質の維持・向上とお客さまニーズを捉えた商品の開発・提供に向けた不断の取り組み
- (1)最終受益者を含めお客さまのニーズを的確に捉え、中長期的に持続可能な商品であるか等の検証を実施した上で、プロとしての知見をもって、お客さまの安定的な資産形成に資する商品開発を行います。また、新商品の開発に係る意思決定は、透明性の高いプロセスと客観的な評価に基づき実行します。
- (2)商品開発にあたっては、商品の特徴(運用の目的、商品のリスクの所在、複雑性等)に応じて、販売対象として想定するお客さまの特性(販売対象とすべきではないお客さまの特性を含みます)を特定し、お客さまにふさわしい商品を提供すべく、販売会社(商品の組成と販売が分離していない場合は販売部門)と適切に連携いたします。
- (3)商品の組成後においても販売会社・販売部門と適切に連携し、商品の販売対象として想定するお客さまの特性と実際に販売されたお客さまの差異の分析・検証等を通じて、商品の継続的な改善に取り組みます。また、必要に応じて外部委託先とも連携します。
- (4)商品の組成以降、定期的に商品の適切なリスク管理やチェックを行うことを通じて、市場環境の変化に対応するとともに、継続的に商品品質を維持・向上します。また、商品の組成時に想定していた商品性が維持されているかを定期的に検証し、維持が困難と判断される場合は商品の廃止も含め対応を検討します。
- (5)優れた商品を適切なコストで提供すべく、お客さま目線に立った透明性の高い運用報酬・手数料を設定するとともに、その内容について適切な情報提供を行います。
3. お客さまの立場に立った情報提供やサービスの充実
- (1)お客さまの第一の相談者となるべく、クオリティーの高いサービスを実行します。
- (2)利便性と分かりやすさを意識し、運用体制やプロダクトガバナンス体制*等も含めた適切な情報提供を行います。
- (3)人材育成の高度化に取り組むとともに、お客さまの金融・投資知識の向上に役立つサービスの充実を図ります。
- *お客さまの最善の利益に適った商品提供等を確保するためのガバナンスの体制
4. ガバナンス強化
- (1)お客さまの利益を第一に考える組織体制を一層強化すべく、運用会社としての独立性を高めた業界最高水準のガバナンス態勢を構築します。
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1. 資産管理サービス提供体制の強化
- (1)グローバル化・高度化するお客さまの資産運用ニーズに着実に対応し、お客さまからお預かりした資産にかかわる保管、決済、各種レポーティング等のお客さまにふさわしい資産管理サービスを、常に変わらぬ高品質でお客さまに提供し続けるため、事務・システム基盤の充実や高度な専門性を備えた人材の育成に継続的に取り組みます。
2. サービス品質の向上と新規サービスの開発に向けた取り組み
- (1)お客さまに安心して資産を預けていただけるよう適切な信託財産管理を行いつつ、資産管理に係る幅広い分野で、常に新しいサービスの開発に努め、多様化・高度化するお客さまのニーズを先取りした最適なソリューションの提供を目指します。
- (2)お客さまに提供するサービス内容に合致した資産管理報酬を実現するため、合理的な資産管理報酬を設定するとともに、その内容について適切な情報提供を行います。
3. お客さまの投資活動を支える情報提供の高度化
- (1)お預かりしている資産状況に係る正確なレポーティングに加え、お客さまの投資管理の高度化に資する各種情報提供サービスの充実に努めます。
取組状況とアクションプラン
グループ各社のアクションプラン及びその取組状況
関連情報