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2024年5月16日

株式会社みずほフィナンシャルグループ

MIZUHO Sustainability Action

水素等のサプライチェーン構築の加速に向けた資金供給力の強化の取り組みについて

~水素等の製造分野等へのファイナンス2兆円を目指す~

株式会社みずほフィナンシャルグループ(執行役社長:木原 正裕)は、水素等(※)への資金供給の重要性が増していることを踏まえ、2030年までに水素等の製造分野等への2兆円のファイナンスの実行を目指します。

  • 水素等とは、水素に加え、アンモニアやeメタン(水素と二酸化炭素を原料に合成されたメタン)等を指します

水素等は、世界各国がカーボンニュートラルの実現に向けて動き出すなかで、発電・輸送・産業といった幅広い分野の脱炭素化の鍵として位置づけられています。

一方、これまで水素等に関する研究開発・実証実験は日本をはじめ、世界各国で行われてきたものの、社会実装は十分には進んでおらず、水素等の需要創出・技術革新によるコスト削減に加えて、事業者に対する資金供給が課題として挙げられています。

〈みずほ〉は、2023年12月に発行したMizuho Sustainabilty Focus 2023「サステナビリティが拓く日本産業競争力強化への道筋」においても言及した通り、水素等が多くのセクターにとって脱炭素化を実現する上で有望な領域の一つになると位置づけ、これまで、水素等の社会実装に向けた以下のような取り組みを行ってきました。

【〈みずほ〉の水素等への取り組みの全体像】

左右スクロールで表全体を閲覧できます

番号 取り組み 具体的な直近の取り組み事例
日本政府の戦略策定への関与
  • 水電解装置や燃料電池のロードマップ策定支援(みずほリサーチ&テクノロジーズ)
  • 水素保安戦略の策定に関する調査事業(みずほリサーチ&テクノロジーズ)
キーテクノロジーの開発・商用化支援
  • シミュレーションによる燃料電池、水電解装置の開発・設計DX支援(みずほリサーチ&テクノロジーズ)
  • 産学官連携研究開発プロジェクトのマネジメント支援(みずほリサーチ&テクノロジーズ)
  • 水素製造装置スタートアップ投資ファンドへのリスクキャピタル導入アドバイザリー(みずほ証券)
水素等の社会実装を実現するための調査分析・情報発信
  • 水素分野のグローバルな政策・市場・技術動向の調査(みずほリサーチ&テクノロジーズ)
  • レポート「日本が水素を巡るグローバル競争を勝ち抜くために」、「水素産業で日本が存在感を示すための方策~水電解槽を題材に~」、「ターコイズ水素の秘めたる可能性」の発信(みずほ銀行)
水素等サプライチェーン構築の実現へのサポート
  • 水素製造・発電技術の実現可能性調査の支援(みずほリサーチ&テクノロジーズ)
    • BECCS水素関連のFS・実証支援
    • 地域連携・低炭素水素技術実証事業支援
  • 日本政策投資銀行との「水素等に関する共同提言」の公表(みずほフィナンシャルグループ)
  • 水素活用を推進するグローバルなイニシアチブ「Hydrogen Council(水素協議会)」に参画(みずほ銀行)
  • 日・豪・タイ連携に関する水素カンファレンス(Australian Hydrogen Showcase)の開催(みずほ銀行)
  • 地域の水素関連協議会への参画(みずほ銀行)
    • 秋田県港湾脱炭素化推進協議会
    • 川崎カーボンニュートラルコンビナート形成推進協議会・川崎港カーボンニュートラルポート形成推進協議会
  • アフリカにおける大規模グリーン水素・アンモニア製造プロジェクトの戦略・財務アドバイザリー対応(みずほ証券)
資金供給力の強化
  • 海外の大規模グリーン水素・アンモニア製造事業向けプロジェクトファイナンスの組成(みずほ銀行)
  • アンモニア等グリーンエネルギー分野向けトランジションローン実行(みずほ銀行)
  • 海外大手プレイヤーの水素等製造事業向けファイナンシャルアドバイザリーの対応(みずほ銀行)
  • クリーン水素サプライチェーン構築に関するグリーン・トランジションボンドの組成(みずほ証券)

水素等のサプライチェーンの構築が早期に求められるなか、投資額が大きい製造分野を筆頭に金融機関による資金供給の重要性が増していることを踏まえ、このたび、2030年までに水素等の製造分野等への2兆円のファイナンスの実行を目指すことにしました。これにより、水素等のサプライチェーンの構築・社会実装の加速に貢献します。

この目標の実現に向け、①水素等に焦点をあてた戦略の策定、②グループ一体で水素等に注力する体制の構築、③専門人材の拡充を既に行っています。今後も、水素等のサプライチェーン構築の実現のために必要な取り組みを拡充していきます。

以上

MIZUHO

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