2021年12月21日
株式会社みずほフィナンシャルグループ
株式会社みずほ銀行
ベトナムのデジタル決済事業会社「Mサービス」への出資について
株式会社みずほフィナンシャルグループ(執行役社長:坂井 辰史)の子会社である株式会社みずほ銀行(頭取:藤原 弘治、以下「当行」)は、ベトナム社会主義共和国(以下「ベトナム」)のモバイル決済市場においてシェア5割超を有する最大手デジタル決済事業会社「Online Mobile Services Joint Stock Company」 (以下「Mサービス」、「MoMo」ブランドを展開)の株式(持分約7.5%相当)を、2021年12月20日に取得しました。
1. 本件出資の目的・戦略的意義
<みずほ>は、企業理念において、あるべき姿・将来像として「日本、そして、アジアと世界の発展に貢献し、お客さまから最も信頼される、グローバルで開かれた総合金融グループ」を目指すことを掲げています。アジア、特にASEAN地域においては、人口増加を背景とした経済成長が見込まれる反面、金融インフラが発展段階にあり、「Financial Inclusion」(金融包摂)が社会課題となっています。<みずほ>は、ASEAN地域において、「デジタル」を軸とした新たな金融サービスを提供することによる「Financial Inclusion」(金融包摂)への貢献と、事業ポートフォリオの拡充を目指し、同地域の事業者への戦略的な出資を検討してきました。
Mサービスは、2007年に携帯料金の決済サービスを主業として創業後、デジタル決済事業に転換し、現在までに開拓してきた広範な加盟店ネットワークと多様なユースケースを背景に、ベトナムの決済市場において他社の追従を許さない事業基盤を構築しており、同国を代表するスーパーアプリ[1]としてのポジションを確立しています。また、<みずほ>出資先で、ベトナムの最大級の国営商業銀行であるベトコムバンクを筆頭に、多数の地場有力金融機関と接続するなどによりベトナムの金融デジタル化と金融市場の拡大に貢献するサービスを提供しています。
<みずほ>は、国内事業を通じ培った経験やノウハウの提供等により、Mサービスの金融サービス事業の強化・成長に貢献するとともに、Mサービスやベトコムバンクとの連携強化、日越間での新たなビジネス創出などを通じ、ベトナムの金融包摂とリテール金融業界のさらなる発展に貢献していきます。
- [1]対話や配車、決済など日常生活で使うサービスを一括で提供するアプリ
2. Mサービスの概要

会社名:Online Mobile Services Joint Stock Company
本社 :ベトナム・ホーチミン
代表者:Mr. Pham Thanh Duc – General Director
設立 :2007年
事業 :モバイル決済サービスなどのデジタル決済事業
以上