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2018年5月30日

株式会社みずほフィナンシャルグループ
株式会社みずほ銀行

市場リスク管理システムにおけるクラウド活用の取り組みについて
~グローバル金融規制への対応~

株式会社みずほフィナンシャルグループ(執行役社長:坂井 辰史)および株式会社みずほ銀行(頭取:藤原 弘治)は、リーマンショックを契機として見直しが行われているグローバル金融規制への対応の一環として、このたび、アマゾン ウェブ サービス(以下「AWS」)のクラウド環境を活用した市場リスク管理システムを構築します。

トレーディング勘定の抜本的見直し(以下「FRTB」)は、2008年のリーマンショックを契機に、2016 年にバーゼル銀行監督委員会(以下「バーゼル委」)が導入を決定したグローバルな金融規制の一つです。2018年3月にはバーゼル委より最新の市中協議文書が公表されており、規制最終化に向けた議論が行われています。FRTBでは、市場のリスク量を計算する際に、従来以上に高度で、複雑かつ膨大な計算が必要となることに加え、商品種類やリスクのカテゴリーに応じて精緻なリスク計量が求められることから、グローバルに活動する金融機関を中心に市場リスク管理システムの高度化が求められています。

そのような中、<みずほ>は、2022年までに実施が求められているFRTBに対応する市場リスク管理システムを構築するにあたり、高度なリスク管理に対応可能な計算ロジックを組み込むことに加え、計算量に応じて柔軟なサーバー調達が可能であるクラウド環境の活用が最適であると考え、近年金融業界でも導入が進んでいるAWSが提供するクラウドサービスを活用します。クラウドサービスの活用により大規模計算に必要なシステムリソースを適時適切に確保することが可能となり、インフラの過剰投資を回避することで将来的なコスト削減を見込んでいます。また、調達の柔軟性確保により今後の規制強化や取引量の変動についても柔軟な対応が可能となります。

<みずほ>は、今後も最新のITインフラを活用することでシステム投資コストの最適化を図りながら、リスク管理の高度化、グローバル金融規制への対応に努めていきます。

以上

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