〈みずほ〉社員のキャリアストーリー
2025年3月25日
法人運用ビジネスに「新しい風」を吹き込む。銀行、そして証券へ、女性次長の改革への想い
みずほ証券の法人業務部に在籍する國重 志津。銀行の支店からキャリアを歩み始め、本社にて3つの部署を経験した後、証券にグループ内異動をしました。後進に「〈みずほ〉だから働きたい」と思ってもらえるような組織づくりをしたいと語る國重が、〈みずほ〉でのこれまでのあゆみを語ります。
國重 志津
みずほ証券の法人運用ビジネスを強化。一生懸命さと素直さで切り拓いた次長のあゆみ
〈みずほ〉へ入社して以来、各所でリーダー的な役割を務め、今では次長として活躍する國重。一見華々しく見えるそのキャリアは、決して順風満帆ではなかったと語ります。リーダーとしての重圧や周囲からの期待。先輩方の温かい指導に何度もハッとするような気づきを経験しながら、ここまでやってきたのです。
現在、國重はみずほ証券の法人業務部運用チームの次長を務め、主に法人のお客さまに対する運用業務に係る戦略の推進、部店支援を担当しています。
「私が所属する運用チームは、法人運用業務と役員秘書業務の2つに分かれています。法人運用では育休中のメンバーを含めて4名、秘書業務は3名が担当しています。小規模なチームですが、それぞれが重要な役割を担っています」
運用チームの次長として、チームの統括的な役割を担う國重。部内で立案された施策の推進を行うかたわら、施策の企画立案にも積極的に関わっています。
「みずほ証券の法人運用ビジネスにはまだまだ強化できる点が多くあると思っています。法人営業のスキルを持つ人材の育成や研修制度の充実、法人顧客へのアプローチ方法の改善など、法人運用ビジネス発展に向け様々な課題に取り組んでいます」
そんな國重が仕事をする上で大切にしているのは、「一生懸命やること」。以前、上司から言われた言葉が、今でも國重の心に深く刻まれています。
「当時の上司がよく『とにかく素直な人が一番伸びる』と言っていたのです。仕事の習得速度や処理速度には個人差がありますが、最もポテンシャルを発揮できるのは素直な人だと。
能力が高くても、組織の向かうべき方向性とベクトルがずれていては、チームでの仕事がうまくいきません。私自身それを意識して、素直な気持ちで仕事に向き合うことを大切にしています」
加えて次長としてチームマネジメントを行う上では、より広い視野を持つことを心がけています。
「次長は担当者とは異なり、自分の足元だけを見ているわけにはいきません。組織のバリューを最大化するために会社全体が向かう方向を確りと捉え、他部署との協力も意識しながら物事を進めていきます。加えて、チームメンバーの良さを引き出しいきいきと働いてもらうことも私のミッションの1つだと考えています」
「わかったつもり」から本当の理解へ。上司が教えてくれた、人を頼ることの大切さ
國重が入社したのは1997年。当時総合職で入社した約280名の同期のうち女性はわずか13名でした。國重は支店業務を4年半ほど経験した後、本社の決済業務企画部に異動となり、外国為替関係のチームに配属。2002年の三行統合時には、まだ5年目ながら外国為替業務のリーダー役を任されます。
「着任した部署では長年事務を担当している先輩方がいるなかで、私はチームリーダーとしてみなさんをまとめていく役割を担っていました。ただ、支店での外為業務経験を活かせる仕事だったので、比較的スムーズに業務を進めることができ、『外為っておもしろいな』『もっと知識を深めていきたいな』と前向きに取り組めました」
先輩・上司のサポートを受けながら業務を習得し、本社業務にもやりがいを感じ始めた國重。しかし、その後意気込んで異動したデリバティブチームでは、大きな試練が待ち受けていました。
「デリバティブチームではデータの整合性を確認する業務や、オフバランスシートの作成など、数字に対する責任が重要な仕事を担当していました。異動当初は頼れる総合職の先輩がいて、先輩が作ったツールを使いこなしながら、なんとか業務をこなしていました。
先輩からも『期待しているからな』と随分と目をかけていただき、わからないことはいつでも先輩に教えてもらえたので、業務をなんとなく『わかったつもり』になってしまっていたんです」
ところが、頼りにしていた先輩がおよそ1年で異動することに。後任として1人で役割を担うことになりましたが、新しい商品への対応やトラブル対応に苦闘する日々が続きました。
「メンバーから『國重さん、これどうするの?』と質問されても、先輩のように即座に答えられない。朝早くから夜遅くまで、とにかく時間をかけて解決する日々が続きました。
引き継いだ当初はその業務に詳しい次長がいたので、なんとかなっていたのですが、やがてその次長も交代となり、本当に頼れる人がいなくなってしまいました」
そんな中、新しい次長から受けた厳しい指導が、大きな転機となります。
「新しい次長からしてみれば、『自分より前からいるはずなのに、なぜわからないんだ』という心境だったと思います。ある日いつものようにしどろもどろになっていたら、次長から別室に呼び出され、『國重、全然わかってないだろう。わかってないんだったら、もう一度一からやり直せ!』と本気で怒られたんです。
その瞬間、もう一度出直していいんだと、肩の荷が下りたような気がしました」
この言葉をきっかけに、基礎から学び直す決意をします。事務職の先輩方にもう一度業務について詳しく聞き、約3カ月かけて学び直しました。
「それまでは自分がラインリーダーとして判断する立場ということもあり、自分がどうにかせねばと事務職の先輩に相談・質問をするという考えがなかったんです。でも次長の言葉をきっかけに『自分で全てを抱え込む必要はないんだ』と気づくことができました。
あらためて先輩方に教えてもらうことよって、それまで点で散らばっていた業務知識が線としてつながっていきました。基礎がしっかりと身についたことで、業務がわかり、自分で自信を持って判断できるようになったのです。
初めは頼りないリーダーだったと思いますが、異動の際にはメンバーから『國重さん、行かないで』と言ってもらえるまでに成長できました。今でも当時の次長とは親交があり、『あれは愛の鞭だったな』と感謝しています」
殻を破れない自分との戦い——銀行証券連携の最前線で掴んだ、真のマネジメント力
その後市場営業部を経て、ビジネスソリューション部で約9年間を過ごした國重。銀行と証券の連携を推進するチームで、営業担当としての役割を担います。
「それまで事務畑が長かったので、営業担当として配属されたことに驚きました。でも、自分の名刺を持って営業に出られることが非常にうれしかったことを覚えています。
最初は証券についての知識もなく学びの日々でしたが、徐々にこなれてきて2〜3人をまとめるチーフとしてマネジメントもするように。その後、徐々に施策立案にも携わるようになっていきました」
しかし、担当者からマネジメントへの意識の転換には苦労が伴います。
「『このチームをどうしていくか』という点で先輩と激しく話し合ったことがよくあります。自分では会社のことを考えて実績も上げているのに、なかなか評価されないことに悩んでいました。
今から思えば、自分の足元しか見えていなかっただけなのですが。もっと広い視野で物事を見る必要があったのですが、自分という殻を破れずにいました」
自分の頑張りがなぜか評価されない。このままでよいのだろうか——そんな葛藤を抱えている最中、次長からとあるミッションを任されます。
「朝会でメンバーに組織の方向性を伝える機会をいただきました。次長に成り代わって『この組織をこうしていこう』『こういう意図があってやっているから頑張ろう』といったことを、ゆっくりと丁寧に伝える訓練をさせていただきました。
そうやって次長の仕事を少し任せてもらえたことによって、だんだん次長の目線に近づいていくことができたのだと思います。自分の世界でしかものが考えられなかった状態から、少しずつ組織全体を見渡せるようになれたのは、おそらくこのような経験を積む機会をいただけためだと感謝しています」
その後、みずほ証券に異動となり、法人業務部次長として新たなステージに立つことになります。
「今までは銀行員の立場で証券商品に興味のあるお客さまを証券にトスアップする役割でした。今は証券会社の人間として、証券のニーズのあるお客さまにどうアプローチしていくか等を考える立場に変わりました。
また、正式に次長という役割をいただき、チームマネジメントもしっかりと担っていくことに責任感を覚えています」
やりがいを原動力に新しい挑戦を続ける。〈みずほ〉のカルチャー創造に挑む次長の決意
苦境や葛藤にもがき、苦しみながら乗り越えてきた國重にとって、自分らしく働くとはどういうことなのでしょうか。
「私は好奇心が強く、新しいことに飛び込むことが好きなタイプです。改善のために課題を考察したり、解決策を考えたりすることに大きなやりがいを感じます。現在の業務部でも、物事を考えて組み立てていく仕事ができており、自分らしく働けていると実感します」
キャリアアップについては、以下のような思いを抱えていたと言います。
「先輩方がどんどん役職に就いていくのを見て、『しっかり仕事をしていれば、自分にもチャンスはあるだろう』程度に思っていました。しかし、前述のビジネスソリューション部時代に『期待される役割を担うためには努力が必要だ』と感じ、意識してキャリアアップのための努力をしました。
また私は仕事をする上で『転んでもタダでは起きない』ことを大切にしています。未経験の分野に挑戦すれば、失敗することだってあります。でも失敗が新しい発見や気づきにつながる瞬間を何度も経験してきました。
周囲と話していると、『やったことがないから』『向いていないと思うから』とキャリアアップに対して消極的な人もいますが、実際にやってみると自分の強みを発揮できたり、知らなかったことに気づけたりすることもあるのです。きっと自分にとってポジティブな発見があるはずなので、ぜひ挑戦してほしいですね」
今後の展望について、國重は法人運用ビジネスへの思いを語ります。
「この分野はまだ強化できる部分が多く、競合他社を追い越せる可能性があると信じています。取り組む余地が大きい分やりがいを感じており、当社の法人運用ビジネスの拡大発展に貢献していきたいと考えています。
また次長としてはメンバーが〈みずほ〉で働くことに誇りを持ち、『〈みずほ〉だからここにいる』と思えるようなカルチャー作りに貢献したいと考えています。
女性活躍の観点では〈みずほ〉内の社員リソースグループ『M–WIN』という団体に加わっているほか、他社・他業種と共に取り組む『J–Win』にも積極的に参画しています。チームの中だけ、部署の中だけでなく、常に広い視野で取り組んでいきたいですね」
井の中の蛙にならないよう、常に外へ目を向け、新しい挑戦を続けたいと語る國重。その姿勢は数々のメンバーに影響を与えることでしょう。
※ 記載内容は2025年1月時点のものです