〈みずほ〉社員のキャリアストーリー
2024年4月30日
自分たちの力で、部店を変えたい──社内兼業によって挑戦した組織開発への思い
決済営業部に所属する山本 二千代。自部店のありたい姿を実現するため、部内のメンバーと向き合いながら、仲間とともに組織開発の取り組みを推進しています。2023年には社内兼業制度を活用し、部の枠組みを超え、より良い〈みずほ〉をめざした山本。組織開発に対する思いやその経験を通じて得た学びについて語ります。
山本 二千代
自部店で感じていた課題。組織を変えるために重要なのは、人と人との関係性
人と組織の持続的な成長──その実現には、個人の成長をサポートする「人材開発アプローチ」に加え、「人と人との関係性」に働きかける「組織開発アプローチ」が必要です。
〈みずほ〉の組織開発は、社員同士の継続的な対話を通じて心理的安全性や相互理解を高め、業務上の連携などの協働のプロセスをより良くすることで、働きがいの実感や組織の一体感の醸成へつなげることを狙いとしています。
自部店の組織開発の取り組みを推進するべく、2023年度に人事グループ内にある組織開発チームでの兼業を行った山本。主業務では、決済営業部に所属しています。
「決済営業部では、外国での銀行間の為替取引を代行するコルレス業務と、海外の投資家に代わり有価証券の保管・管理などを行うカストディ業務を主に担当しています。部店の特徴は、企画と業務管理、事務、営業の異なる3部門が一体となっていることです。
その中で私は、業務管理チームに所属。収益管理を行う一方で、部店内のコミュニケーションやつながりを強化するための施策にも取り組んでいます」
以前から業務の一環として、自部店の活性化に注力してきた山本。兼業した組織開発チームでは、主に広報・啓発を担当しました。
「社内SNSなどで、組織開発の好事例やノウハウを紹介するなど情報発信を行いました。また、外部の専門家とともに、各部店がめざすありたい姿の実現に向けて、伴走支援を行ったことも重要な業務でした」
他部店の取り組みに伴走する中で、何度も山本の頭をよぎったのは、自部店が抱えている課題でした。
「私たちの部店は、15年ほど前にコルレスとカストディで別々だったチームが一体化されて誕生しました。そのため、それぞれ異なる組織文化がすでに形成されており、一つの部店なのにどこか境界があり、本来の力を発揮しきれていないと感じていたのです。
個人や各チーム単位では専門性を発揮できているけれど、組織全体のパフォーマンスについてはまだまだ向上させる余地があるのでは──そう考え、最善策がわからない中で関係性をより良くするために試行錯誤を続けていました。
そこで他部店での取り組みや、専門家の手法について学びたいと考え、組織開発チームに参画。その中で実感したのは、自部店で抱えている悩みは、他部店でも同じだということです。部店の規模にかかわらず、まず人と人との関係性が良くなければ、生産性を上げることはできません。人から組織が変わることで、〈みずほ〉が変わると考えています」
お互いを知るためにグループワークを開催。目的を伝えながら取り組みを継続
2011年に〈みずほ〉へ派遣社員として入社した山本。金融業界からIT業界を経て、再び金融業界へと戻りました。
「〈みずほ〉に入社したのは、女性が活躍できる働きやすい職場だと感じたからです。入社後は、営業サポートとしてカストディにおける収益管理を担当。PowerPointのスキルを活かした資料加工も行っていました。
また、業務の効率化を図るため、Excelでの仕組みづくりを提案するなど、自ら率先して仕事の領域を拡大。そうした努力が実り、2014年には職系転換を経て正社員になりました。そんな中、部店内で業務のローテーションが行われることになり、私は部店全体の業務運営に取り組むチームへの異動を志願。そこなら組織の活性化に携わることができると考えたからです」
山本の決断を後押ししたのは、当時社内全体で行われていた、各部店がありたい姿を考える施策。その終了時期に合わせて、自部店の施策も終了するかどうかが話し合われていました。
「ありたい姿の実現だけでなく、入社当初から感じていた自部店の課題を解決するためにも、この取り組みを継続していきたい。そう考え、異動後は私が主担当となり、人と人との関係づくりに注力してきました。
私たちの部店には、約200名ものメンバーが所属しています。そのため業務で関わるメンバー以外はお互いを知る機会がなかったのです。そこで、対面でコミュニケーションを取るグループワークを、年に1回開催することにしました。
毎年実施していたのですが、コロナの時期はグループワークを中止すべきか悩みました。でも、みんなが不安を抱えたまま出社している状況だからこそ、人と人とのつながりを大切にするべきではないか──そう思い至り、安全に配慮しながら継続することに決めました」
取り組みを続ける中で山本が大切にしたのが、目的を明確に伝えること。そこには、自身の経験から得た学びが活かされていました。
「私自身、派遣社員と正社員を経験したことで、それぞれの立場で違う考えや思いがあることを感じていました。異なる価値観を持つ一人ひとりに、なぜこの取り組みをやるのかという目的が伝わらなければ、施策は成功しません。
そして目的に賛同してもらうには、相手との関係性も大切です。『山本さんが言うなら、やってみよう』──そんなふうに、私が行動のきっかけになればと、自分を知ってもらうために積極的に話しかけることを心がけてきました。
そうした地道な努力が実ったのか、コロナ禍の最中に開催したグループワークに対して、約7割がやってよかったとアンケートで回答。直接感謝の言葉をかけてもらうなど、施策を継続してきて良かったと感じました」
大切なのは一人で考えず、人を巻き込むこと。組織開発チームで得た多くの学び
▲部署のメンバーと
山本が組織開発チームに参画した1年。外部の専門家に学びながら、他部店の組織開発に伴走したことで、新たな学びがありました。
「私はこれまで、組織活性化は自分のミッションであり、なるべく他のメンバーに頼らず自分がやらねばと思って取り組んでいました。たった一人で200名もの部署を動かそうと試行錯誤する毎日。けれど、組織開発チームに参画して、学んだことがあります。それは、いろいろな立場の人を巻き込むことが大切だということ。自分ごととして関係してくれる人が増えるほど、ムーブメントが大きくなるのだと気づきました。
とくにそれを実感したのが、『MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023』の応援イベントを企画したときです。パーパスの体現に向けて、サッカー日本代表とともに大きな夢に挑戦するため、〈みずほ〉が初めて特別協賛した大会でした。それを盛り上げるべく、まずは部長に相談。自分一人で考えず、周囲に意見を聞きながら企画を検討していきました」
より有意義なイベントにするため、部会とセットでの開催を決定。部内のメンバーだけでなく、役員も巻き込みながら準備を進めていきました。
「参加者の士気を高めるために取り組んだのが、メッセージボードの作成です。そこで勇気を出し、〈みずほ〉グループCCuOの秋田さんやユニット長に、部店のメンバーに対する応援メッセージの記載を依頼したところ、快く引き受けてくれました。
役員から現場までさまざまな立場の人を巻き込んだことで、一体感のあるイベントが実現。当日の写真は中間決算の説明会資料にも掲載され、〈みずほ〉の取り組みを社外へ発信する一助にもなったと感じています」
施策がうまくいくこともあれば、新しい試みに対する理解が得られず苦労することもあったと振り返る山本。成功も失敗も、すべての経験が業務に活かされていると話します。
「組織開発チームを兼業してとくに良かったと思うのが、自分のアクションに対するフィードバックがもらえたことです。専門知識を持つメンバーから、組織に働きかけるために不足しているスキルや改善するべき点について、的確なアドバイスをもらうことができました。
中でも大きな学びとなったのは、周囲への伝え方についてです。相手の視点に立った文章表現やプレゼンテーションの方法を細かくアドバイスしてもらえたことは、主業務に取り組む上でも役に立っていると感じます」
組織開発による部店の変化を実感。パーパスの体現に向けて、取り組みは続く
2024年3月をもって、組織開発チームでの兼業を終えた山本。兼業は終了しても、取り組みを続けていくと意気込みます。
「今後も組織開発で得た学びを自部店に還元し、ありたい姿を追求していきたいと思います。私たちの部店がありたい姿としてめざしているのは、『部員全員がお互いを認め合い、高め合う組織の実現』です。それは、『ともに挑む。ともに実る。』というパーパスを、協働を通じて体現することにほかなりません。
そのためには、助け合える関係性を日々構築していくことが大切です。時間はかかりますが、継続することで必ず効果は表れていくと信じています」
入社した当初に感じた、組織の中にある見えない境界。それが着実になくなってきていると山本は話します。
「毎年開催してきたグループワークでも変化が表れています。社内ネットワークに感想を書き込んでくれるメンバーが増え、以前は見られなかったチーム横断での交流が行われるようになりました。その中には働きやすい職場になったという声もあり、取り組みの成果が徐々に表れているのを感じています。
こうして人と人との関係性に働きかけるのは、組織全体のパフォーマンスを向上し、〈みずほ〉の成長に貢献するためです。その意識を常に持ち、これからも自部店の組織開発に取り組んでいきたいと思います」
「この部店で働けて良かった」「〈みずほ〉の一員で良かった」──仲間にそう言ってもらえることを目標に、組織開発に励んできたと言う山本。少しでも興味があるなら、ぜひ挑戦してほしいと語ります。
「最近、組織開発に関する社員ネットワークが発足するなど、組織開発に興味を持つ人が社内に増えてきていると感じます。社内で組織開発に取り組んでいる人に出会い、他部店の取り組みを知ったことで、自部店の改善すべき点だけでなく、良い面にも気づくことができました。
また、社内兼業の一環で社外の研修に参加できたことも良い経験になりました。他の企業の方から、〈みずほ〉の組織開発に対する評価の言葉をいただくなど、外から〈みずほ〉を見る貴重な機会となりました。
実を言うと、私はコミュニケーションを取ることに苦手意識がありました。それでも自部店を変えたいと思い、勇気を出して組織開発チームに参画したことで、社内にいる仲間や、社外の同志に出会えました。私と同じように組織をより良くしたいと考えている仲間の輪がどんどん広がっていくと嬉しいです」
誰かが行動を起こすきっかけが、自分との関係性から広がっていくように──山本はこれからも、一人ひとりと向き合いながら、組織開発を推進していきます。
※ 記載内容は2024年3月時点のものです