2025年6月20日

銀行×芸術で新たな価値創造に挑む!
みずほ銀行京都支店130周年記念事業展覧会

キービジュアル

〈みずほ〉の公式キャラクター あおまるが様々なイベントを訪問する「あおまるがゆく!」。
今回は、京都のビジネスの中心地、四条烏丸にあるみずほ銀行京都支店の開設130周年を記念して開催された、展覧会「Skeptically Curious:価値の変成をめぐる複数の試み」を訪問!
京都芸術大学とともに挑む展覧会の取り組みについて、京都支店の企画担当者にインタビューしました。


あおまる

銀行でアートが鑑賞できると聞いてやってきました!展覧会「Skeptically Curious:価値の変成をめぐる複数の試み」とは、どのような催しなのでしょうか?

みずほ銀行京都支店130周年を記念し、地元の京都芸術大学と連携して行った企画展です。2025年2月25日 火曜日~3月7日 金曜日の11日間、京都府と京都新聞社が主催するアーティスト主導のアートフェア「ARTISTS' FAIR KYOTO 2025」の会期に合わせて開催しました。

面白そう!展覧会のテーマについても教えてください!

あおまる

長きにわたり人間社会の基盤となってきた貨幣システムですが、キャッシュレス化への動きが急速に拡大している今、貨幣がこれまで担ってきた「信用・信頼」「価値」の意味を見つめ直すとともに、銀行の役割を再考する時期が来ています。そんな貨幣の「信用・信頼」や「価値」の在り方を、美術の視点から探るというのが展覧会のテーマです。実際に営業している銀行を会場としたところが、この催しの大きな特徴となりました。

あおまる

それは斬新だね!銀行を会場にするというアイデアはどこから生まれたのですか?

みずほ銀行京都支店は、おかげさまで長年にわたり地域の皆さまにご利用いただいていますが、厳重なセキュリティの必要性などから、ともすれば閉鎖的な空間と捉えられがちな側面もあったと思います。そこで今回、京都芸術大学とコラボレーションし、そのような場所に学生が自由な発想で制作したアートを展示することで、銀行に対する一般的なイメージを打破したいと考えました。同時に、実際に銀行に足を踏み入れることが少なくなっている若い世代の方たちに、銀行をもっと身近に感じて欲しいという思いもありましたね。

あおまる

銀行で展覧会を開催することは確かに珍しいですね!

展示会場としては、実際に業務が行われている銀行内のロビーをはじめ、普段はなかなか立ち入る機会のない応接室なども開放し、価値の変成をめぐるアート作品はもとより、貨幣に関する貴重な資料を公開しました。ジャンルも、ペインティングから陶芸、インスタレーション、インタビュー映像など多岐にわたりましたし、こういった展覧会を開催することは、京都支店としても初めてでした。〈みずほ〉の企業理念であるパーパス「ともに挑む。ともに実る。」とバリュー「変化の穂先であれ。」を体現するような試みとなったのではないかと思います。

あおまる

なるほど!実際に展示された作品をいくつか紹介してもらえますか?

こちらは応接室に展示された、1円硬貨でフロッタージュ(写し絵)された渋沢栄一の肖像画です。一つひとつの小さな丸は1円硬貨を貼り付けて鉛筆で紙に写し取ったものですが、濃淡を付けて描くことで、新1万円札の肖像であり、〈みずほ〉の源流・第一国立銀行の創設者、渋沢栄一が浮かび上がっています。

写真

山本雄教 左:《741yen》 右:《かみの男》 2025年

あおまる

すごい!こちらの不思議な展示物は何でしょうか?まるで生き物の化石のようです。

写真

黄浩 《流光》 2024年

こちらは、「貝殻と真珠」をモチーフにした作品です。歴史的に富や地位の象徴としての役割を担っていた貝殻や真珠は、ときには貨幣としても機能していたそうです!

あおまる

銀行内に作者それぞれの思いが詰まった作品が展示されていて、面白いね!
この布製の展示物はいったい何でしょうか?これも学生さんの作品ですか?

写真

《パンダナス布の貨幣(sigo-ngafugafulu)》 (約81.5m) 1982年

いえ、これは美術家の福本繁樹さんがバヌアツで収集した「世界一長いお金」をお借りしたものです。長ければ長いほど価値が高いとされる珍しいお金で、なんと近代まで使われていたようです。会場では、こういった貨幣にまつわる貴重な歴史資料も注目を集めていました。

あおまる

こんなに長いお金があるとは、知りませんでした!展覧会自体の反響は、いかがでしたか?

展覧会は週末も開催しましたが、土日の2日間で約200人の方にお越しいただくことができました。日常的に京都支店を利用いただいているお客さまから、展示の告知を見て遠方からいらした人まで幅広い来場者がいらっしゃいましたよ。「良い意味で銀行らしくない斬新な取り組みだった」「『価値の変成』という身近なテーマなので、難解な現代アートも分かりやすく楽しめた」などの声をいただき、今回このような展覧会を行えたことに大変意義を感じました。

あおまる

今回のコラボレーションは、京都芸術大学の学生にとっても貴重な機会だったのかもしれないですね!

京都芸術大学は、芸術を学んだ学生が社会を変える「藝術立国」を教育目標に掲げています。企業や自治体などの課題をアートやデザインの力で解決していくことで、社会性を備えた表現者を育成することが目標ですが、学生たちが自身の作品を多くの人に見てもらい、作品に込めた思いを語る場は、決して多くはないそうです。そこでこの展覧会では、実際に学生たちが作品の前に立ち、来場者と直接対話できる機会を設けることにしました。作品についていきいきと情熱的に語る学生の姿と、興味深げに解説を聞く来場者の様子を見ることができました。「芸術は、常に挑戦の連続でなくてはならない」という京都芸術大学の信念と、「銀行も、金融という分野にとどまらず果敢に挑戦していくべき」という〈みずほ〉の強い思いがマッチした、チャレンジングな催しになったと思います。

あおまる

まさに「ともに挑む」を体現したイベント、〈みずほ〉の社員にとっても大きな挑戦になりましたね!

はい、その通りです。最寄り駅構内に展覧会のデジタルサイネージ広告を掲出したり、土日の警備を担当した社員が自ら来場者に作品解説を行ったりする場面もあったりなど、日頃なかなか現代アートに触れる機会のない社員にとっても、新たな挑戦の場となりました。作者である学生たちの思いを代弁すべく、思わず解説に熱が入る社員の姿も見ることができ、とても新鮮でした。

写真

駅構内に掲示された展覧会のデジタルサイネージ

あおまる

これを機に、地域の皆さんのアートへの関心がますます高まると良いですね!

そうですね。好評のうちに展覧会を終えることができ、これまでの銀行の常識に捉われず、〈みずほ〉の社員が新たな価値創造に挑戦できたイベントになったと感じています。これからも、みずほ銀行京都支店と地域の皆さまがともに発展していけるよう、京都芸術大学をはじめ幅広い分野の方々と手を取り合い、新しい取り組みを行っていきたいと思います!

業界の枠を超えて「ともに挑む」、次の展開も楽しみだね!ありがとうございました。

あおまる

RECOMMENDEDあなたへのおすすめ記事