あおまるがゆく!

2026年7月10日

500年以上続く行事。地域との信頼で挑む、伊勢神宮「お木曳」

伊勢神宮の社殿を建て替える式年遷宮の行事の一つ、御用材を運ぶ民俗行事「お木曳(おきひき)」。20年に一度の大行事に、全国から集まった〈みずほ〉社員が「特別神領民(とくべつしんりょうみん)」として参加しました。地域に根ざした活動を続けてきた、みずほ銀行伊勢支店の担当者に話を聞きました。


「お木曳行事」とは

伊勢神宮の式年遷宮のため、新しい社殿の建設に使う御用材を市民が力を合わせて神域へ運び入れる民俗行事。500年以上の歴史があり、国の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財に選定されている。御用材を載せた奉曳車(ほうえいしゃ)を、参加者が「エンヤ、エンヤ!」のかけ声とともに綱で曳いて街を進む。旧神領民(きゅうしんりょうみん)と呼ばれる地元住民に加え、伊勢の外から参加する人々は「特別神領民」と呼ばれる。2026年は5月から8月にかけて、72の奉曳団(ほうえいだん)が御用材を曳いて伊勢の街を練り歩く。


地域に根ざしたい。その思いから、お木曳に参加

あおまる

500年以上も続く伝統行事に〈みずほ〉社員が参加したと聞いてやってきたよ!どんなきっかけがあったのでしょうか?

〈みずほ〉は地域創生にも積極的に取り組んでおり、お客さまや地域とともに歩むことを大切にしています。私たち伊勢支店も、地域の方々と深く関わり、信頼を築くことを重視してきました。
支店近くの岡本町で、御用材を神域(しんいき)まで運ぶ地元住民の組織「奉曳団」との関わりが生まれたのも、これまでの地域活動の延長でした。以前からご縁のあった団員の皆さまから、「ちょうどお木曳に向けた木遣り(きやり)※の稽古が始まるから、せっかくだから一緒にやってみる?」と温かく声をかけていただいたことがきっかけでした。

最初は、ご挨拶に伺う程度の気持ちでした。それがいつしか、お木曳の準備に深く携わるようになり、気付けば2年。この歴史的な大行事にこうして関わることになるとは、思ってもみませんでした。

※ 労働唄の一つ。伊勢においては、お木曳のときや祝儀歌として神事のめでたいときにうたわれる。

あおまる

稽古のほかにも、地域の皆さんとともにした活動はありますか?

木遣りの稽古は毎週日曜日の夜に行われるのですが、それ以外にも、夏祭りのやぐらの組み立てをお手伝いしたり、近くを流れる川の清掃をしたりと、町内の様々な行事にもご一緒しました。一つひとつの活動に向き合う中で、地域の皆さまとの「顔の見える関係」が生まれていきました。

時間をかけて顔なじみになっていくと、地域の皆さまが、ともにお木曳をつくる仲間として伊勢支店を温かく迎えてくださるようになりました。地域に受け入れていただけたことに、心から感謝しています。

全国から社員が集結!白法被で挑む、20年に一度のお木曳

あおまる

伊勢の外からも、たくさんの仲間が集まったんだね!全国の社員に呼びかけたのはなぜですか?

式年遷宮は、伊勢の皆さまが大切に受け継いできた、日本を代表するお祭りです。地元の方々からは「他の地域の皆さまにこそ、式年遷宮に関心を持ってほしい」という声を聞いていました。全国に支店を持つ〈みずほ〉のネットワークをいかして、その思いに応えたいと考えていたんです。

2025年11月、東京・大手町で開催された〈みずほ〉などが主催する物産展に三重県が出展し、伊勢神宮からお借りした式年遷宮の写真パネルを展示しました。こうした式年遷宮を発信する取り組みを重ねる中で、全国の社員にも参加を呼びかけました。

あおまる

呼びかけには、どれくらいの社員が応えてくれたのでしょう?

当初の予想を大きく超え、多数の社員が手を挙げてくれました。三重県内だけでなく、東京、埼玉、静岡など、遠方からもたくさん集まってくれたんです。この貴重な機会に、多くの社員が「ぜひ参加したい」と伊勢に足を運んでくれた。その熱意が、本当にうれしかったですね。

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全国から集まった〈みずほ〉社員たち。白法被に鉢巻き姿で記念撮影

あおまる

いよいよお木曳当日!本番はどんな様子でしたか?

当日は1,000人を超える参加者が集まって、御用材を載せた奉曳車を「エンヤ、エンヤ!」のかけ声に合わせてみんなで曳いていく。その一体感は本当に格別で、私たち〈みずほ〉も出発前に木遣りを披露し、「エンヤ!」のかけ声とともに力強く進み始めました。

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御用材を載せた奉曳車。大勢の参加者が綱を曳いて進めていく

伝統行事と聞くと、多くの方は厳かな雰囲気を想像するかもしれません。しかし、お木曳は地域の皆さまから「もっと大きな声を出して!」という威勢のよいかけ声が飛び交う、活気にあふれたお祭りです。小さな子どもからお年寄りまで、世代を超えた人たちが一緒になって、街全体が大きな熱気に包まれました。

〈みずほ〉社員も、白法被姿で生き生きと綱を握って、本当にいい表情をしていました。沿道からは大きな声援が送られ、全国から集まった社員と、地域の皆さまと、心を一つにして御用材を曳いて進んでいきました。

あおまる

綱を曳いてみんなで一つになれたんだね!参加した社員からは、どんな声が上がりましたか?

「一生ものの貴重な経験ができた」という声がたくさん寄せられています。全国から集まった社員にとっても、地域の皆さまとともにつくりあげた、忘れられない一日になったようです。

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「エンヤ、エンヤ!」のかけ声に合わせ、綱を曳く〈みずほ〉の社員たち。「部屋に飾った白法被を見ると、今でも気持ちが高ぶる」という参加者も

地域との信頼で、広がるご縁

あおまる

2年間の積み重ねが、当日の盛り上がりにつながったんだね。地域との関わりに変化はありましたか?

はい、大きな変化を実感しています。この活動を通じて、自治体や地域活性化をめざす企業の皆さまとの距離がぐっと縮まり、お木曳行事を運営する方々との関係も深まったと感じています。

ある地元企業の方からは、「〈みずほ〉の地域への姿勢を頼もしく思っています」と声をかけていただき、少しずつ、地域からの期待につながってきているのを実感しています。

あおまる

これからの展望を聞かせてください!

地域に根ざした活動は、これからも大切に続けていきます。併せて、銀行ならではの形でもっと地域に貢献していきたいですね。例えば、式年遷宮に関連して地域で進む取り組みを資金の面から支えていくなど、〈みずほ〉だからこそ担える役割で、地域の挑戦を後押ししていきたいと思っています。

奉曳団の皆さまが「一緒にやってみる?」と声をかけてくださったことから始まったご縁が、今こうして大きく広がっています。これからも、地域の皆さまとともに、伊勢を盛り上げていきたいです。

あおまる

ぼくも伊勢のこれからが楽しみだよ! ありがとうございました。

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