2025年10月17日
チームで課題突破!競技人口の少ないスポーツで世界に挑む社員

〈みずほ〉で働く6万人超の個性あふれる社員。この連載では“仕事の挑戦”をA面、“プライベートの挑戦”をB面として、両面で挑み続ける〈みずほ〉社員の姿に迫ります。今回話を聞いたのは、仕事では常に個人のお客さまに真摯に向き合う姿勢を大切にし、プライベートではディスクゴルフというスポーツで世界に挑む、みずほ銀行の又吉です。
株式会社みずほ銀行
又吉 楓
【A面】誠実さを大切に、お客さまの資産運用をサポート
—普段の業務内容について教えてください。
個人のお客さまから資産運用のご相談を承り、アドバイスやコンサルティングを行っています。金融資産の運用をサポートするほか、「引退、退職後に会社や財産をどう次の世代に引き継ぐか」「相続の準備をどう進めればよいか」といった法人オーナーの事業承継や相続のご相談まで幅広く対応しています。
法人オーナーの事業承継や資産承継については、必要に応じて税理士事務所など社外の専門家とも連携して課題解決に取り組むこともあります。

入社3年目の又吉さん。取引先の新入社員や定年退職予定者を対象に、資産運用に関するセミナーを開催することも
—仕事をする際に、大切にしていることはありますか?
銀行員としてごく当たり前の姿勢ではありますが、即決を求めず、一度持ち帰ってご家族と相談したり、ご自身で商品内容を調べていただいたりする時間を設けることは徹底しています。一方的な提案にならないよう、お客さまのこれまでのご経験や家族状況・それぞれの思いを丁寧にお伺いし、悩んでいることを一緒に解決できるような提案をしたいんです。〈みずほ〉のバリューである「Integrity(お客さまの立場で考え、誠心誠意行動する)」にも通じるかもしれませんね!
—それはなぜでしょうか。
お客さまご自身に十分に検討していただいてから商品を選んでいただくことで、満足度が高まり、その後の信頼関係の構築にもつながると考えているからです。今後キャリアを重ねていくうえで、この姿勢は大切にし続けたいです。
—どんなときに仕事で“やりがい”を感じますか?
私どもの提案を受けていただき、直接「ありがとう」と言われたときは、大きなやりがいを感じます。
私のお客さまに、「夫からまとまった金額の資産を相続した」という方がいらっしゃいました。ヒアリングを進めるうちに、ご自身の生活費は年金や貯蓄で十分に賄えるため、その資産をお子さまにしっかり残したいという希望があることが分かりました。そこでお客さまの思いに寄り添いご提案した結果、お客さまから「これで老後の不安が一つ減った。ありがとう」と感謝の言葉をいただきました。とても印象に残る体験となりました。
【B面】コロナ禍をきっかけに、ディスクゴルフに挑戦
—プライベートでの活動について教えてください。
大学生の頃から、「ディスクゴルフ」というスポーツに取り組んでいます。日本での普及はまだまだこれからですが、海外ではコロナ禍以降、人気が拡大しているスポーツです。
—どのようなスポーツなのでしょうか。
名前の通り、ゴルフに似た競技ですが、クラブでボールを打つのではなくディスク(円盤)を投げるという点が異なります。コースに設置された「ターゲット(バスケット)」に、できるだけ少ない投数でディスクを入れることを競います。

ゴルフには「ドライバー」や「アイアン」など目的に応じたクラブがあるが、ディスクゴルフにも用途の異なる「ディスク」がある。距離に応じて使い分けるそう
—ディスクゴルフを始めたきっかけはなんですか?
もともと、大学のサークルで「アルティメット」というディスクを使ったチームスポーツをやっていたんです。大学の新入生歓迎会で見て、珍しいし面白そうだなと思ったのが始めたきっかけでした。ところが、大学4年生のときにコロナ禍になって、団体競技であるアルティメットができなくなってしまい……。落ち込んでいたところ、友人から「ディスクを使った1人でできる競技がある」と紹介されたのが、ディスクゴルフでした。興味を持って見学に行き、そこからディスクゴルフを始めるようになりました。
—日本での競技人口はどの程度なのでしょうか。
世界では50万人ともいわれますが、日本ではまだ3,000〜4,000人くらいですね。ただ最近では、「ワールドゲームズ」(オリンピック種目に含まれないスポーツの国際大会)にディスクゴルフが24年ぶりに選ばれたこともありますし、こうした動きに応じて、今後日本でもディスクゴルフが盛り上がっていくのではと期待しています。
—現在の活動状況を教えてください。
まず、国内ツアーがあり、南は沖縄から北は北海道まで、1年を通してツアー形式で大会が組まれています。年間の試合数は20戦ほどです。また、単独での大会にも年に数回参加していますが、主要な大会となるのが毎年10月に開催される「日本選手権」です。

2023年から2024年にかけて台湾で開催されたアジア大会の団体戦に出場し、見事2位に。個人としては、2025年に開催された国内大会で初めて優勝したという
失敗しても得るものがあれば、それは「成功」と同じ
—A面/B面があることで生まれている相乗効果はありますか?
ディスクゴルフでは、スコア改善のために技術を磨くとともに、地形や風を考慮して戦略を立てる必要があります。この経験を通じて、自己改善意識や目標達成力のほか、戦略的思考力や集中力も養われ、それが銀行員としてのキャリア形成や日々の業務にもいかされています。一方で、営業経験を通じて培ったコミュニケーション力は、ディスクゴルフのチーム活動においてメンバーと良好な関係を築くことに役立っています。
—ディスクゴルフでは、具体的にどういった場面でチームワークが発揮されるのでしょうか。
ディスクゴルフの団体戦は、1ホールごとの勝敗で競うマッチ戦形式です。2人1組でチームを組むダブルスや、複数人でチームを組みそれぞれが個人戦のように戦うシングルス、またそのハイブリッド形式で行います。その際は、お互いに戦略を相談しながらプレーし、試合に出ていないメンバーもキャディーや戦略立案、相手チームの分析で協力するなど、メンバー全員で力を合わせています。
—A面/B面ともに今後の目標を教えてください。
A面では、よりお客さまの視点で考え、最適な提案ができる知識を蓄えることをめざしています。そのため、今後は相続のご相談にも対応できるよう、キャリアアップも意識して、宅地建物取引士の資格取得を目標としています。
B面では、2026年にリトアニアで開催されるディスクゴルフの世界大会で、再び日本代表に選ばれること、そして前回大会で達成できなかったメダル獲得をめざしています。
両立には難しさもありますが、たとえ失敗をしたとしても、一つでも学べることがあれば、それは私にとっては「成功」と同じ。行動が新しい視点と世界を開くと信じ、これからも前に進んでいきたいですね。