副社長メッセージ
世界は地政学上の対立や分断が深まり、それが経済・金融の分断へと波及する時代に入っています。こうした環境の中、日本は米国・アジア・中東・欧州等と幅広い結び付きを持つユニークな立ち位置にあります。日本企業との深い関係性と拡大するグローバルネットワークを有する〈みずほ〉には、分断が進む世界において、多様な市場・産業・文化を「つなぐ」存在として、企業の挑戦を支え、社会の安定に貢献する役割が一層求められています。
この1年、私たちは「日本の伝統に根差した真のグローバル金融グループになる」という志の実現に向け、着実に前進させてきました。結果、ビジネス・コーポレート機能の双方で具体的な成果が表れています。地域横断での連携は一層強化され、国境を越えた業務の一貫性とスピードが向上しました。そして、組織の意識面においても変化が進み、単なる「グローバルな拠点展開」から、「グローバルに機能する業務運営力」へと、明確に転換しつつあります。
もっとも私たちはまだ変革の道半ばです。分断と競争が続く時代において、〈みずほ〉が果たすべき役割をさらに拡大するためには、「グローバル性(Globality)」をさらに加速しつつ、「つながる」ことによって、お客さまと〈みずほ〉双方に最大の価値を生む領域に重点を置くことが不可欠です。
まず、AIの進展は、我々の業界に大きな変革をもたらしており、経営にはインフラやビジネスモデルの適応が求められています。〈みずほ〉は、強固なガバナンスと内部統制を基盤に、各部門におけるイノベーションの推進を通じて、安全かつ信頼性の高いソリューションをお客さまに提供していきます。また、エネルギーおよびトランジションの重要性は引き続き高まっています。安定的な供給、投資、そしてトランジションの支援は、引き続き重要な課題です。
〈みずほ〉は、地域を越えてケイパビリティを結び付け、日本および海外のお客さまとの関係性を、グローバルなソリューションと実行力で支えます。この変革の鍵は、人と組織のグローバル化です。グループベースのグローバルな役割を海外拠点において担うリーダーの登用や、東京本社における海外出身の部長級人材の迎え入れ等、「一体運営」を実感できる変化が明確に表れています。このようなGlobal Mobilityや人材育成の取り組みを通じて、挑戦する人材が成果を出し、その学びが組織全体に広がる好循環を作り出していきます。真の「Globality」は組織構造だけではなく、意識と働き方によって実現されます。私たちは日本の強みである「信頼」「誠実さ」「匠の精神」に根差しながら、スピード、オープンな組織、そしてグローバルスタンダードに基づいて、業務のあり方を継続的に進化させていきます。
分断が進む時代だからこそ、〈みずほ〉は日本に根差した強みを磨きながら、世界を「つなぐ」グローバル金融機関として、より高い価値を提供していきます。ステークホルダーの皆さまのご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申しあげます。