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REPORT イベントレポート

REPORT イベントレポート

みずほフィナンシャルグループが実施した
サッカー日本代表関連のイベントレポートです。

2024年6月11日
アジア2次予選(エディオンピースウイング広島)で「インクルーシブプログラム」を実施

【〈みずほ〉×トヨタ自動車】スポーツの熱狂が、障がいを越えて心一つに

「スタジアムでのサッカー観戦が、こんなに興奮するものだなんて、思ってもみませんでした」

こう語ったのは、視覚障がいのある小学6年生、栗本将希さん(12)。
栗本さんは、6月11日に行われたアジア2次予選(シリア戦)で、〈みずほ〉が協賛する、JFA主催のインクルーシブプログラムに参加。スタジアムでのスポーツ観戦のだいご味を存分に感じられたと話してくれました。今回は、その様子をレポートします。

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左の写真:試合前、座席でお母さんと一緒に
右の写真:日本代表勝利後、選手のピッチ周回挨拶に思わず立ち上がった栗本さん

6月11日(火曜日)、エディオンピースウイング広島で、初めてのサッカー日本代表がシリア代表と対戦しました。その試合を心待ちにしていた少年、栗本将希さん。栗本さんは、生まれつき視力が弱く、近くは見えますが、2~3m程離れるとほとんど見えません。スタジアムでのサッカー日本代表戦を観戦するのは初めてです。
「小学3年生のころから、ブラインドサッカーをやっています。だからこそ、今回、プロ中のプロの試合を観戦できることが、楽しみでたまりませんでした」(栗本さん)
栗本さんがサッカー観戦を楽しんだのは、インクルーシブプログラムの一環。インクルーシブプログラムは「障がいがあってもサッカー観戦をスタジアムで楽しんでもらおう」という目的でJFAが主催し、〈みずほ〉が協賛しています。障がい者専用シートの設置、〈みずほ〉社員によるボランティア、プレマッチセレモニーへの参加などが主なプログラム内容です。

栗本さんは、このうちプレマッチセレモニーに参加。しかも今回は、トヨタ自動車とコラボレーションし、自宅からスタジアムまで福祉車両での送迎をしてもらったほか、元サッカー日本代表選手との「ふれあいプログラム」にも参加しました。

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元サッカー日本代表で一般社団法人日本障がい者サッカー連盟会長の北澤豪さん(左)/元サッカー日本代表の柏木陽介さん(右)

「ふれあいプログラム」では、まず、元サッカー日本代表で、現在、一般社団法人日本障がい者サッカー連盟会長を務める北澤豪さんと、元サッカー日本代表の柏木陽介さんが登場。シリア戦に出場予定の選手のプレーの特徴や、試合の見どころなどが紹介されました。

その後、広島の電動車いすサッカーチーム(A–pfeile広島PFC)で活躍する谷本弘蔵さんも登場。谷本さんが車いすサッカーについて紹介したあと、実際のボールを活用して、谷本さんと柏木さんの二人でデモンストレーションが行われました。直径32.5cmのボールを見た参加者たちは、その大きさに驚き、会場にはどよめきの声が上がっていました。

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車いすサッカーについて紹介する谷本弘蔵さん

その後行われた質問コーナー。この時間を楽しみにしていた栗本さんは、あらかじめたくさんの質問を書いた紙を握りしめていました。何人かが質問をしたあと、栗本さんの質問の順番。用意してきた質問とともに、自らがブラインドサッカーをやっていることを伝えると、北澤さんから「好きな選手は誰なの?」と逆質問。栗本さんが「後藤将起選手(ブラインドサッカーの代表選手)」と回答すると、すかさず北澤さんから、「ぜひ栗本くんも、日本代表を目指して頑張ってね」と声をかけられていました。
周囲から栗本さんに向けて温かい大きな拍手が送られると、栗本さんは満面の笑みを浮かべていました。

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左の写真:質問を紙に書いて握りしめる栗本さん
右の写真:代表選手になってねと声をかけられてうれしそうな栗本さん

「ふれあいプログラム」の後、日本代表戦が行われるエディオンピースウイング広島に移動した栗本さんは、プレマッチセレモニーに参加。日本代表選手のピッチへの入場を、ハイタッチで出迎えました。憧れの日本代表選手たちとのハイタッチを終えた栗本さんは、「会場の熱気をピッチの中で感じられるだけでもすごいことなのに、選手とハイタッチまでさせてもらえたことが、夢みたい」と話していました。

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左の写真:試合前のウォームアップに向かう選手とハイタッチ
右の写真:プレマッチセレモニーの様子

そしていよいよ、障がい者専用シートで日本代表の試合観戦です。

インクルーシブプログラムでは視覚障がい者でも試合の展開が楽しめるような工夫を施しています。スマートフォンのカメラ機能で二次元コードを読み込むと、スタジアムにいながら、サッカー解説を聴くことができるようになっています。栗本さんは、会場に響き渡るファンの大きな声援とサッカー解説によって、試合展開をつぶさに感じ取りながら、スタジアムでのサッカー観戦の醍醐味を味わっていました。

日本代表の試合を見終わった栗本さんは、「家のテレビで観戦するのとは全然ちがって、ファンの人たちの声援の大きさに驚きました。スタジアムのほうが圧倒的に臨場感があり、会場全体が一つになる感覚があった。正直こんなに興奮するなんて自分でも驚きです。今後もスタジアムに足を運んで、楽しみたいです」と話していました。

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ピッチと観戦席の近さにワクワク感が増して笑顔になる栗本さん(左)とお母さん(右)

インクルーシブプログラムのプレマッチセレモニーには、もう一人の参加者がいました。
干野純さん(41歳)。干野さんは、28歳のときに脳内出血で倒れ、左半身と上下肢の完全麻痺および高次脳機能障害による記憶障がいが残りました。

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サッカー日本代表のマスコットキャラクターとグータッチする干野純さん

外出には家族のサポートが欠かせません。母の真紀さんは、干野さんに少しでも記憶に残る楽しい体験をさせてあげたいと、月1~2回ほどさまざまな場所に連れて行っているそうですが、外出して笑顔で楽しんでいても、数分~数十分で記憶がほぼなくなってしまうといいます。

ところが、今回のサッカー観戦はいつもとは違いました。翌日になって、ピッチで森保監督に声をかけてもらったこと、ピッチから見た満員の観客席に感動したことなどについて、ポツリポツリと話し始めたのだそうです。

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ピッチ上で森保監督に声をかけられる栗本さん(左前)と干野さん(右前)たち

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試合前のウォームアップに向かう選手とハイタッチする干野さん(車いすの男性)

母の真紀さんは、「スポーツの力ってすごいですね。まさか自分から前日のサッカー観戦について話をするなんて。きっと、スタジアムで大きな声援に包まれたり、有名な選手とハイタッチができたり。本人にとって、翌日の記憶にも残るほど、強い体験だったのだと思います」。

続けて
「息子が病気で倒れて以降、正直大変なこともありますが、こうして息子の笑顔が見られたり、記憶に残る体験をさせてあげられたりと、生きているといいことがあるんだなと思えました。一生の宝です。こんな素敵な体験をさせてもらえるプログラムを、ぜひ今後も続けて、一人でも多くの障がいのある方と、そのご家族に体験してもらいたいと思います」(母、真紀さん)。

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トヨタ自動車の福祉車両で会場と自宅の間を送迎してもらった干野さん(左)とお母さん(右)

障がいがあることで、スポーツ観戦を躊躇してしまう人、障がいのある家族をスポーツ観戦に連れていくことをあきらめてしまう人は、少なくありません。
しかし私たちは、今回のインクルーシブプログラムに参加していただいた2人が、そしてその家族が、体験を通じて輝きを増していく姿を目の当たりにすることができました。スポーツの力や夢を追うことの力を、改めて実感しています。

〈みずほ〉は、今後もインクルーシブプログラムをはじめ、さまざまな取り組みを通じて、すべての人が社会に価値を生み出せる、共生社会の実現をめざしていきます。

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試合前にピッチでウォームアップをする選手たちをバックに興奮気味の栗本さん(左前)と干野さん(右前)、会場からサポートに手を挙げていただいた高田さん(左後ろ)と小川さん(右後ろ)

2023年10月13日
MIZUHO BLUE DREAM MATCH2023開催

〈みずほ〉は2023年5月「ともに挑む。ともに実る。」という新しいパーパスを策定いたしました。また、〈みずほ〉の源流の一つである第一国立銀行の開業から150年という節目の年であり、「サッカー日本代表とともに大きな夢に挑戦していきたい」という想いを込めて、サッカー日本代表戦に〈みずほ〉として初めて特別協賛し、「MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023」として開催をいたしました。

当日は3万7千人を超えるファン・サポーターの方々にご来場いただき、ここから世界へ向かうSAMURAI BLUEへエールを送ったほか、〈みずほ〉としても様々な新しい取り組みに挑戦をいたしました。

©JFA

■大会概要

・日時:2023年10月13日(金曜日)19時35分 キックオフ
・対戦カード:SAMURAI BLUE 対 カナダ代表
・会場:新潟県/デンカビッグスワンスタジアム
・主催:公益財団法人日本サッカー協会
・主管:一般社団法人新潟県サッカー協会
・特別協賛:株式会社みずほフィナンシャルグループ(JFAメジャーパートナー)
・テレビ放送:テレビ朝日系列にて全国生中継/ABEMAにて生配信

■パートナー連携企画

本試合では、〈みずほ〉が掲げるパーパス「ともに挑む。ともに実る。」を体現する一つの形として、サッカー日本代表、なでしこジャパンの面々のみならず、サッカー日本代表のパートナー各社や、スタジアム関係者、ブレイキンなど〈みずほ〉が協賛するスポーツ競技の関係者の皆さまと一緒に「BLUE DREAM RELAY」と称した大会応援ムービーを制作いたしました。

皆さんの「挑戦」をサッカーの象徴的なプレーでもあるリフティングに託し、「想い」を映像でつないでいく企画で、〈みずほ〉が持つオウンドメディアのほか、会場などでも放映いたしました。

■大会盛り上げ施策

大会当日は、「会場を青く染めて、サッカー日本代表を"ともに"応援しよう」という想いを込めて、本試合にご来場いただいたファン・サポーターの皆さまに大会オリジナルタオルマフラーを配布、選手入場セレモニーでご活用いただきました。

ご来場者の皆さまにはこのほかに〈みずほ〉の想いを表現したクリアファイルや、読売新聞社さま制作の号外新聞を配布いたしました。

©JFA

■BLUE DREAM –サステナビリティアクション–

本試合における新たな取り組みの一つとして、サッカー日本代表を支える人々が応援を通じて持続可能な社会の実現に貢献することを目的に、活動に賛同いただける来場者の皆さまに、99%廃プラスチックから製造したゴミ袋を約1万2千枚配布し、試合後の会場クリーンアップを行いました。

また日本サッカー協会、スタジアムご関係者のご協力により、会場設置のすべてのダストボックスへも同様のゴミ袋を設置し「サステナブルなサッカー日本代表戦」の実現をめざした取り組みを実施いたしました。

©JFA

■参加型プログラム

本試合で〈みずほ〉は、選手と手をつないでピッチに入場する「プレーヤーズエスコートキッズ」、ピッチに入場する国旗を運ぶ「ナショナルフラッグベアラー(カナダ)」、サポーターを代表してピッチ中央でフラッグを掲げる「センターサークルシートベアラー」、取材記者やカメラマンの仕事を体験できる「プレスキッズ」などのユースプログラムを実施したほか、試合前に選手のウォーミングアップをピッチ上で見学することができる「ウォームアップツアー」、ピッチにリスペクトフラッグを運ぶ「リスペクトフラッグベアラー」も実施しました。

「センターサークルシートベアラー」においては、サッカー日本代表戦として初めて「親子」で参加いただく形式で実施し、15組30人の方にご参加いただきました。

©JFA/MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023 対カナダ代表戦 先発メンバー(2023.10.13)

©JFA/MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023 対カナダ代表戦 先発メンバー(2023.10.13)

■「夢の教室」特別プログラム

試合翌日の2023年10月14日(土曜日)に「MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023 夢の教室 特別プログラム」を実施いたしました。

今回はゲストとして元サッカー日本代表の加地亮さん、ゲストサポーターとして元なでしこジャパンの澤穂希さん、宮間あやさんを迎えてのサッカー教室と、「夢の大切さ」を考える夢トークの2つのプログラムを実施したほか、当日参加いただいたお子さまにはサッカー日本代表が移動に使用するバス「JFA's DREAM」でスタジアム入りする体験をしていただきました。

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同日開催されたサッカー日本代表の公開練習の見学も含め、サッカーの楽しさと未来への夢を語る充実した時間を過ごすことができました。

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〈みずほ〉はこれからも、サッカー日本代表を応援してまいります。

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