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Project 03

ベンチャー企業を支援し
業界に革新を

  • #イノベーション
  • #スタートアップ企業支援
  • #M&A

「ものづくり」を
再び世界へ
ベンチャー企業の
想いを拡げる

大学発のバイオベンチャーとして知られる、ユーグレナ社。「人と地球を健康にする」というパーパスを掲げる同社は、2020年に社歴50年を超えるキューサイ社を買収しました。ユーグレナから産業全体に新陳代謝を促す第一歩を実現するためには、いくつもの困難を乗り越えなければなりませんでした。新たな産業を創造するため、社会全体への大きな起爆剤となるため、イノベーション企業の志に伴走する〈みずほ〉の真骨頂とも言える挑戦に迫ります。

Project Members

登場人物

  • みずほ銀行
    イノベーション企業支援部

    柳川 佳代

  • みずほ銀行
    イノベーション企業法人部

    宮川 悠太郎

  • みずほ銀行
    常務執行役員

    大櫃 直人

  • 株式会社ユーグレナ
    取締役代表執行役員 CEO

    永田 暁彦

ベンチャー企業が
社歴50年の企業を
買収する意義と難しさ。

柳川 今後の日本経済のことを考えると、大企業だけではなく、先進技術で産業構造全体に大きなインパクトを与えるイノベーション企業の成長も支援しなければ未来がありません。ビジネスマッチング(M’s Salon コネクト)やエクイティ調達など、日々多数のイノベーション企業のお客さまに対して専門の担当者をつけてサポートしている銀行は他にないかなと思います。こういった地道な活動の積み重ねが重要で、バイオベンチャーのユーグレナ(※)さまとのプロジェクトもそのひとつ。青汁で知られる健康食品通販キューサイさまの買収を計画していて、ファイナンスに力を貸してほしいという内容でした。

ユーグレナ:〈みずほ〉が支援するイノベーション企業の一つ。ミドリムシを活用した食品や化粧品、バイオ燃料などを研究開発し、サステナブルな社会の実現に取り組んでいる。

宮川 買収を計画するにあたっての一番の課題は、資金調達でした。ユーグレナさまよりキューサイさまの方が企業の規模として大きく、いわゆる小が大を買収するという案件でした。ユーグレナさまにファイナンスできる金額に対し、キューサイさまの買収金額の方が大きくなってしまうため、融資の判断が非常に難しかったです。

相乗効果を見極め、
過去ではなく
未来を見て融資する。

柳川 買収による相乗効果についてスピード感を持って検証していきました。ユーグレナさまはDtoC(Direct to Consumer:製造者が直接消費者と取引すること)の領域で非常にノウハウをお持ちで、そのノウハウを入れることでキューサイさまの事業にもプラスになる可能性があることを証明していきました。そしてユーグレナさま自身の既存事業もどう伸びていくのかを見極め、計画を詰めていきました。

宮川 従来の金融機関は過去のトレンドをベースに与信の判断をしてきましたが、イノベーション企業・成長企業に対しては今後の成長のアップトレンドを織り込んでいく必要があります。この機能をしっかり強化してきたのが、〈みずほ〉の強みだと思っています。

諦めたくない
夢があるとき、
最初に電話をかける
パートナー。

永田さま 自分たちの世代で、日本をしっかりと支えられる産業をつくりきりたい。そのためにも自社の成長だけでなく、1兆、10兆といった規模で新たな経済圏を生み出すチャレンジをしていく経営者をどれだけ生み出せるかが重要です。

今回のプロジェクトはまさにそこに通じるもので、例えばキューサイさまのDX推進に自分たちが入っていくことで一気に改革を進めるだとか、全員で成長し次のステージに挑戦するためのもの。でも、どう考えてもお金が足りない。そのとき諦めるのではなく、一番はじめに相談したいと想起する人こそ、本当の意味でファイナンスのパートナーなんだと思っています。

大櫃 基本的にポジティブな考え方しかできない人間なので、ご相談を受けて「いい話だな」と感じれば、「徹底的にやりましょう、大丈夫ですよ。僕らが実現させますから」とお伝えします。結果は終わった後にしかわからないので、「大櫃さんにあのとき背中を押してもらったから踏み出せたんですよね」と言ってもらえたら、金融機関冥利、バンカー冥利に尽きますよね。

団結力とスピード感で、
プロジェクトを
実現へと導く。

永田さま みずほ銀行さんの一番ありがたいことは、やるぞって言ったときの団結力や実行力、推進してくれる安心感です。いざ、ハチマキを締めた瞬間のチームのスピード感が全然違います。最終的には、会社の大きさでも財務力でもなくて、闘っているチームの密度がどれだけ高いか、やりきる気持ちがあるかが、ラストワンマイルを変えるんだと思っています。だから自社のメンバーだけでなく、金融パートナーが同じ熱量で向き合ってくれることが、本当に大きかったですね。

柳川 案件の相談をいただいた翌日には、〈みずほ〉のプロジェクトチームで集まり議論をして、いま何ができるのか、各人これをやろう、あれをやろうと決めて、それぞれの持ち場に散っていく。そんなふうに進めていたので、案件の進捗も早かったのだと思います。加えて、M&Aでどういったシナジーが生み出されるのか、業界動向やお客さまへの深い理解をベースに、前例のないスキームを構築したことが、資金調達の実現につながりました。

スタートアップの
チャレンジを、
産業を変える起爆剤に。

永田さま 私たちが今後、世界のエネルギー問題などさまざまな社会課題を本気で解決していくとき、金融の力で支えていただくことは、同じ船に乗ったパートナーがいるということだと捉えています。

大櫃 残念ながら日本がじりじりと世界の中でポジションを落としていく中で、やっぱりものづくりは日本の強みです。この時代に、時間のかかるものづくりにスタートアップでチャレンジし続けているユーグレナさまの夢を実現することが、日本の産業に新陳代謝を促すような、一つの大きな起爆剤になる。そんな使命感を持って、一緒に闘っています。

柳川 楽しいじゃないですか。頑張ろうとしている人をサポートするのって。イノベーション企業のみなさんは、日本を変えたい、社会課題を解決したいという方がすごく多いんです。その先で日本から世界に誇れる企業が新しく生まれると思うので、少しでも助けになれたら、それに勝ることはありません。

Project Movie

プロジェクトムービー

Cross talk

対談ムービー

株式会社ユーグレナ 永田 暁彦さま × みずほ銀行 大櫃 直人

1. 二人の出会い・関係の深化

2. キューサイ案件について

3. お互いの存在について

4. 未来に向けて