ミドルオフィス業務(融資事務)の仕事は、お客さまに融資をするための契約書の準備やチェック、貸出金の端末オペレーション、契約書の保管、融資や保証などのさまざまな期日の管理や、担保不動産に関する手続き、決算書をチェックする業務など、融資に関わる一連の事務を担っています。それにより、お客さまを担当する法人RMを事務面から全般的にサポートしています。
ミドルオフィス業務の担当になったばかりのころは、専門用語も多く、融資や担保に関する法律面での知識や貸借対照表や損益計算書といったお客さまの決算書を理解するための知識も必要とされ、戸惑うことばかりで苦労したのを覚えています。そんな時、目標としたのはとある先輩の姿でした。その先輩はお客さま1社1社について取引内容などを熟知しており、法人RMをはじめ支店のメンバーから頼りにされていました。「私もいつか先輩のようになりたい」と目標にし、少しでも近づけるよう努力しました。
その後、先輩の産休に伴い支店全体の仕事を任せてもらえるようになったある日、勘定などのお客さまデータを他の支店から当店に移す(移管)手続きを行うことになりました。移管手続きは、一見すると<みずほ>の支店間でのやりとりなので簡単に思われるかもしれませんが、お客さまとのお取引は融資取引のみならず、預金取引やデリバティブ取引など多岐にわたっており、加えて日々お取引をしていただいている中での移管作業ですので、一瞬たりともお取引をストップさせることなく手続きを済ませなければならず、ハードルの高いものでした。そこで私は先輩の姿を思い出し、まずはお取引内容をしっかりと把握することに努めました。今回の場合、当店のお客さまが<みずほ>の他の支店の取引先のお客さまを買収したことによるものだったので、そうした背景を私も把握するよう心がけたほか、移管のスケジュールについては、移管元の支店や法人RMと緊密に連携を取り合って調整した結果、無事に移管手続きを完了させることができました。
このようにミドルオフィス業務とは、単に事務を処理する仕事ではなく、1社1社のお取引内容を熟知して、さまざまな関係者と密に連携を取りながら進めていくことが求められる仕事なのです。
今は当店のミドルオフィス業務全般を任せてもらえるようになり、同時に責任の重さも感じていますが、常に丁寧にスピーディーに業務を行うことを意識しています。時には法人RMから「こんなに早く仕事を終わらせてくれるとは思わなかった。神保さんのおかげでお客さまにとても喜んでいただき、新たなお取引につなげることができたよ。ありがとう。」と言ってもらえることがあります。そんな時は自分もお客さまと<みずほ>との信頼関係の構築に一役買っていると感じ、大変やりがいを感じます。当店のすべての法人のお客さまのお取引内容を熟知するには、まだまだ勉強しなければならないことがたくさんありますが、今後もこのミドルオフィス業務の仕事を通じて、当店全体や<みずほ>全体の業績にさらに貢献していきたいと思っています。