ローン担当は、個人のお客さま向けの住宅・自動車・教育などに関する様々なローン商品について、ご相談・お申し込み受付・ご契約・ご融資・アフターフォローに至るまでのすべての手続きを担います。私が所属する支店は都内の大型ターミナル駅の駅前にありますので、ローンのご相談に来られる方は、買い物やレジャーの行き帰りに立ち寄られたり、近隣の職場にお勤めでお昼休みにご来店される場合が多く、最近では外国人の方も多くいらっしゃいます。そのため、ローンの相談と一口に言っても、相談内容から案内する商品の種類まで非常に多岐にわたり、複雑なケースも多くあります。またお電話でのお問い合わせも多く、その1件1件に丁寧に正確にお答えするためにも、<みずほ>だけでなく他銀行のローン商品や金利マーケット、税金関係等の様々な知識を身に付けておく必要があります。
ローン商品の中でも住宅ローンは、自己資金と借入のバランス、月々の返済シミュレーション、火災保険の加入など、ご相談の段階からお客さまと一緒にプランを考え、最適なアドバイスを行います。そしてお客さまに必要書類を準備していただき、社内の審査を経て、契約書の締結、ローンの実行に至ります。そのため、お申し込みから1カ月以上かかることもありますが、その間は保証会社や不動産業者、司法書士とのやり取りも頻繁に発生するなど、担当としてやるべきことは多く、責任も大きい仕事です。現在、当店のローン担当は私を含めて3名おり、各担当者が常時5~10件程度の住宅ローン案件を担当しています。それぞれに期日が異なるお客さまの手続きを、適切に並行的に進めていく必要があるため、仕事の優先順位付けと期日管理が大事な業務でもあります。
自宅の購入はお客さまにとって大きなライフイベントの一つであり、そのパートナーとして数ある銀行の中から<みずほ>をお選びいただき、ローンのご相談やお申し込みをしていただく訳なので、お客さまに合ったプランを考え、分かりやすくご案内をすることが私の使命だと考えています。昨今、住宅ローンは金利競争が激しく、なかなか商品性だけでは差別化がしにくいこともあるので、担当する者のスキルと真心がより問われる世界だと思っています。
例えば、特に戸建ての注文住宅のローン案件の場合、ご相談をいただいた段階よりも、実際にお借り入れをする段階になって金額が大きくなってしまうというケースがあります。戸建ての注文住宅を購入される方は、家に対してこだわりを持っていらっしゃる方が多く、建築計画を進めていくうちに仕様が変わって結果的にローン金額が上がってしまうこともあるのです。そうした場合には、お借り入れ条件を見直したり、保証会社に再審査を依頼したりするなど事務面が煩雑になるのですが、その場合でも事務的な対応にならないよう、お客さまの立場に立って寄り添った対応を心掛けています。またローン借り入れに慣れているお客さまは殆どいらっしゃらないので、どんな小さなことでもまずはお客さまを不安にさせないよう、ご依頼事項にはすぐ回答するといった「スピード」も意識しています。その結果、他銀行と金利面で競合していたとしても、最終的にお客さまから「星野さんが担当だから、<みずほ>にしよう」と言っていただけた時が、一番嬉しい瞬間です。
入社後、私は最初に融資事務を担当し、2年目の後半からローン担当となりました。現在、<みずほ>では様々な業務を経験してスキルアップする、“多能化”を推進しています。ローンのお取引から始まったお客さまから、ローン以外にも預金や保険などのご相談をいただくこともありますので、そうした様々なニーズにも応えていけるよう、より幅広い知識を身に付け、お客さまのライフイベントを多面的にサポートできるような担当になることが当面の目標です。