• Instagram
  • Facebook
  • YouTube

Life & Career

好奇心を原動力に、
関わる国の発展に
貢献したい。

中村 聡宏

1996年入社
ベトナム・電子決済系フィンテック“MoMo”

幼少期の体験から海外への興味を強く持ち、社内の制度を活用したMBA留学経験と国内ビジネスの企画推進を通じて培った知見を活かし、独自のキャリアを積み上げる。さらにベトコムバンクへの出向で築いたつながりと知識を用いて、現在はベトナム最大の決済サービスの普及に貢献。持ち前の知的好奇心を刺激してやまない先端ビジネスの現場で、他にない挑戦を続ける。2022年より現職。

My Values

人生・仕事の価値観

Value 01

価値観の源泉

新しいことを知りたい。
体験したい。

豊かな人生を送るために大事なものは、何よりも好奇心だと思っています。新しいことを知るのは、楽しくて刺激になる。だから、新しい街に行ったときは歩いて街を見てみたり、食べたことのないものを食べてみたり。ふらっと立ち寄ったお店でB級グルメを発見できれば最高です。まわりからは「よくそんなの食べるな」とか「中村ってそこがすごいよね」と言われるのですが、日本で馴染みのないものでも現地の方が食べているのであればトライしてみようという感覚です。
ルーツは、小学校の頃に父親の赴任で行ったドイツにあるように思います。緑が多くて、公園が広くて。父親の運転する車で近隣諸国を回ったりして、とにかく新しい世界に触れることがシンプルに楽しかったのを覚えています。言葉が通じずにうまくいかなかったことも、一晩寝たら忘れていました。そんな鈍感力も好奇心を育むのに役立っていたのかもしれません。その後もドイツへは度々訪れて現地校の担任の先生や同級生と交友を続けていますし、大学の卒業旅行で中国の天安門や万里の長城に圧倒されてからは、社会人になってからも毎年1週間の休みをとって世界遺産巡りをしていました。
その好奇心はベトナムで仕事をしている今も一貫していると感じています。やはり、一緒に働く人のことや業務についてもっと知りたいという気持ちがなければ、うまくいきませんから。

Value 02

〈みずほ〉に決めた理由

自分の「やりたい」を
実現できる環境がある。

幼い頃から海外に触れていたことで、やはり就職活動のときも海外で働けるかどうかを軸に仕事を探していました。商社か金融かで迷ったとき、より業務フィールドが広いだろうと思い選んだのが金融。仕事のやりがいについて熱弁を振るう先輩の姿に惹かれ、やりたいことを応援してくれる社風を強く感じたことが、〈みずほ〉を選ぶいちばんの決め手になりました。
そこからもう25年以上になりますが、振り返れば〈みずほ〉には実際に自分のやりたいことを実現させてもらったと思います。そのときどきのミッションを全うしつつ、常にやりたいことを発信していれば、まわりが後押ししてくれる環境が〈みずほ〉にはあります。私の場合は、支店勤務からキャリアをスタートし、海外金利・債券先物取引市場のディーリングやリテール領域の企画、社内制度をつかったMBA留学やベトナムのベトコムバンクへの出向を経験し、現在は同じベトナムNo.1の金融プラットフォーマーであるMoMoの活動を通じた企業価値向上に携わっています。何事にも挑戦したいという気持ちが源泉となってさまざまな業務に関わってきましたが、それぞれの仕事で培った知識や経験、人脈が今の仕事につながっているとあらゆる場面で実感しています。

My Challenges

起こしている変化

Challenge 01

独自の挑戦

経験のすべてを、
ベトナムに還元する。

いま私が出向で来ているMoMoは、同名の電子決済サービスを提供するベトナムの企業。人口1億人のベトナムにおいてすでに3900万人のユーザーを獲得しているNo.1企業です。そんなMoMoに〈みずほ〉は7.5%を出資。その条件として職員が派遣されるとの情報を聞きつけ、希望したというわけです。私のミッションは主に3つ。ひとつは、MoMoのエコシステム拡大を通じて企業価値向上に努めること。2つ目は、私が出向していたベトナムNo.1銀行であるベトコムバンクとMoMoとをつなぎ、スマートフォンなどで金融サービスを提供する仕組みを創造すること。そして、3つ目は小単位で実装とテストを繰り返すアジャイル開発を主流とする最先端のフィンテック文化やノウハウを日本に持ち帰ることです。
MoMoに来る前にベトコムバンクでベトナムのリテール事情を理解していたおかげで、MoMoの人たちとは赴任当初からスムーズに話を進めることができました。また、ベトコムバンク時代に公私ともによく関わっていた人たちが今、会頭や副頭取、支店長などになっているため、私が間に入ることで最初から核心に迫る話をすることができています。これまでの経験がすべて役立っているからこそ、両社の橋渡しができるのだと実感しています。
日本ではチャンスがないような最先端のデジタルビジネスを手がけられることが、ベトナムでの仕事のおもしろさ。「これからはデータビジネスの時代」と騒がれて久しいですが、中々ビジネス化するのは難しい中、MoMoはその顧客基盤とデジタル力をフル活用してそれを実現しています。「テクノロジーでベトナムの金融包摂に貢献する」というのがMoMoの掲げるビジョン。全国民が金融サービスを受けられるようになれば、ユーザーの利便性が向上するだけでなく、ベトナムに進出している日系企業や現地企業のビジネスチャンスを拡大することで〈みずほ〉の価値も高まり、そしてベトナムという国全体の発展にも貢献できることになります。

Challenge 02

理想の未来

培ってきた開拓精神を、
他の国でも活かしたい。

まずはMoMoを持続可能で強固な企業体に昇華させることが直近の目標です。また、ベトナムのデジタルビジネスのスピード感やノウハウを、日本にどんどん逆輸入していきたい。そのための施策のひとつとして今、1年という期間を決めて日本から若手のトレーニーを受け入れています。日本へ持ち帰ってすぐに実践してもらうというよりも、先を見据えて、最先端フィンテック企業のスピード感覚を身につけてもらうことが目的。MoMoがどんな考えでどんな開発をし、どんなサービスを提供しようとしているのかを体験を通じて勉強してもらっています。
国によって法制度が異なるため、MoMoのようなサービスをそのまま他の国へ横展開することは容易ではないかもしれません。しかし、これまでずっと国内外問わず新しい環境に飛び込み、行く先々で人間関係を築きながらバリューを発揮してきた開拓精神は、きっとどの国へ行っても通用するものです。このまま食事がおいしくて、気候や治安が良くて、経済成長も著しいベトナムにいたいという思いもあります。しかし、これまでの経験を他の国で活かすチャンスがあるのなら、きっと私の好奇心が放っておかないと思います。

Challenge 03

私のキャリア

  1. 1996年入社 BK 笹塚支店

    支店窓口業務と営業担当を通じて、基本的な銀行業務を学ぶ。

  2. 1999年 BK 市場営業部

    海外業務希望もあって国際金融マーケットに携わるトレーディング部へ。

  3. 2002年 Babson College MBA(海外留学)

    留学制度を利用し、アメリカへ。
    ビジネスパーソンとしてのキャリアを見つめ直すと同時に、積極的に情報を交換しあい、交流するオープンな姿勢を身に付ける。

  4. 2004年 BK 個人企画部

    留学を経て帰国後、住宅ローンの与信管理業務並びに保証会社経営管理業務を通じて論理的思考や課題解決力を身に付ける。

  5. 2012年 ベトコムバンク出向

    グローバルリテールの強化という〈みずほ〉の経営方針に合わせ、自ら希望して出資先であるベトナムNo.1商業銀行へ出向。〈みずほ〉ならではのリテールサービスを通じて当地の〈みずほ〉プレゼンスを向上させる。

  6. 2017年 BK 個人マーケティング推進部

    デジタル決済の分野で非対面サービスの開発業務に携わる。

  7. 2018年 BK 個人ローン・職域推進部

    住宅ローンと職域営業の推進企画業務に従事。デジタル化の流れに応じ、サービス提供体制の完全非対面化を進め、業務並びに組織改革に取り組む。

  8. 2022年 MoMo出向

    〈みずほ〉が新たに出資したベトナムNo.1の電子決済サービスMoMoに出向。前回の出向で身につけたベトナムのリテール分野の知識を活かし、個人・事業会社向けサービス拡大と、MoMoとベトコムバンクの橋渡しに尽力。