服部 綾美の写真基幹職(総合)として入社したので、「いずれ転勤があるだろう」と認識していたものの、関東での生活が長かった私にとって、入社後すぐに大阪の支店に配属となった時は、正直不安でした。大阪は私にとって未知の土地。その土地の言葉や文化、ビジネス習慣など、あらゆる面で驚きの連続でした。しかし、大阪のお客さまが魅力的であることに加え、大阪での生活は非常に楽しく、そのおかげで「東京の視点だけで、日本を捉えてはいけない」と再認識。社会を見つめる視野が広がったことは、その後の仕事を進める上での大きな財産になりました。
その後、東京の支店に異動し、結婚~第一子の出産~育児休業~復帰という大きなライフイベントを迎えましたが、それほど不安を感じることはありませんでした。なぜなら、社内で留学制度を利用した人たちも、一定期間職場を離れますが、その期間で得たものを糧として、スムーズに職場復帰しています。出産を巡る休職も、それと同様だろうと考えたからです。しかし、第一子の出産・育児休業から復帰後間もなく第二子を妊娠。この時は、職場復帰後すぐにまた育児休業をとることに心苦しさを感じ、実は退職することも考えていました。しかし、上司や周囲の同僚が報告後まっ先に「おめでとう」と祝ってくれ、「また帰ってくるんでしょ」と当たり前のように休暇取得の話を進めてくれたことに勇気づけられました。
育児休業から復帰してみると、それまで何となくこなしてきた仕事の中にも、それぞれ意味や面白さがあることを改めて実感しました。また、親になることで自然と子どもの将来を考え、より長いスパンで人生設計を考えるようになりました。社会やビジネスのあり方をそんな時間軸で捉え直すことで、いままでと違ったものの見方ができるようになったのです。
また、私のこれまでのキャリアの中で課長として赴任したシンガポール支店勤務は、大きな経験となりました。当時管理職になってから海外赴任する社員は少なかった中、入社当初から持っていた海外で働きたいという想いを叶えるために、思い切って手を上げて掴んだチャンス。すでに二児の母となっていましたが、夫を日本に残し、子どもたちを連れて赴任することにしました。家族が揃うのは2~3カ月に一度で、あとは土日にSkypeでビデオ通話するという3年間でした。子どもたちには寂しい思いをさせることもあったと思いますが、いつか「成長期に貴重な経験ができた」と振り返ってもらえる日が来るはずだ、と確信しています。
海外業務を理解し、人種や民族、宗教的背景などもさまざまな現地スタッフを束ねていくためには、想像していたよりも多くの時間を要しましたが、すべてが刺激的な経験で、赴任中は密度の高い交流の中で、拡大する海外ビジネスに着実に貢献できたという実感があります。
現在は、ITシステムのあるべき姿を描くコーポレート部門でシステム部門の人材戦略を担っています。これも、私にとって新しい分野への挑戦です。これまでのキャリアを通じて養ってきた「新しい挑戦や困難な状況を楽しむマインド」を大切に、さらに積極的に取り組んでいきたいと決意を新たにしています。
加えて、今後は業務だけでなく、社員ネットワーク*M-Win Japan(Mizuho Women Initiatives Network Japan)の活動にも力を入れていくつもりです。まだ立ち上がったばかりですが、活動を活性化させ、社内外の交流などを通して、今まで以上に女性が活躍する社会・会社にしていきたいと思います。