加藤 千紗の写真 海外で働きたいという気持ちは入社前からありましたが、その思いが強くなってきたのは最初に配属された支店で勤務していたころです。担当していた中堅・中小企業のお客さまは海外進出を検討していましたし、反対に外資系企業の日本法人を担当することもありました。そのなかで働く場所が日本であっても、もはや海外というファクター抜きにビジネスを語ることのできない時代が来ているのだと肌で感じました。語学力を磨くとともに、なぜ海外で働きたいのか・海外経験は長期的スパンでのキャリアビジョンにおいてどういった位置づけとして考えているのか、海外拠点で何をしたいのかといった自分の希望については、上司とよく共有をしていました。シドニー支店はCityと呼ばれるオフィス街にありますが、オペラハウスから徒歩10分、シドニー湾に発着するフェリーを眺めることもできる贅沢な環境です。トレーニーとして各課をローテーション中の現在、好奇心を刺激されながら、貪欲に知識を吸収しています。仕事をしていて痛感するのが「前提としている価値観の違い」です。もちろん良し悪しの問題ではありません。日本では多少の差はあっても私と同じ考え方や文化を持ったメンバーに囲まれて仕事をすることが多かったので、共通の常識を暗黙の前提にしたり、言わずとも察してくれと考えたりしがちですが、オーストラリアではそういった私の常識や当たり前が通用しませんでした。日本での自分がいかに同質的な環境にいたかを思い知りました。とはいえ、近頃はかなり順応してきたかもしれません。大切なのは先入観を持たないこと。すべてのことは起こり得るし、状況は刻一刻と変わっていく、それを理解したうえで、不測の事態が起こった場合は、状況を楽観的にとらえて、次の一手を周りと一緒に探ること。それがうまくやっていく秘訣ではないでしょうか。今後、日本に戻って海外ビジネスに携わるときには、ここでのすべての経験が、現場を知っている納得感として生きてくるはずです。