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グローバルコーポレートカンパニー

グローバルコーポレートカンパニー長 今井 誠司

お客さまの事業への深い理解とコーポレートファイナンスの分野での強みを活かしたソリューションの提供を通じ、持続的な成長を目指します。

カンパニーの目指す姿

まず、グローバルコーポレートカンパニーを取り巻く環境についてですが、世界経済は拡大基調を継続しつつも、保護主義の広がりや、欧州政治動向、東アジア・中東地域等の地政学リスクに依然として注視が必要な状況となっています。一方、米国の利上げや税制改正、中国の経済構造改革等、市場の局面は大きく変わりつつあり、当カンパニーの事業環境は不確実性の高い状況となっています。

このような環境下において、私どもは、海外に進出する日系企業および世界各国の非日系企業等のお客さまに対して、お客さまの事業への深い理解とコーポレートファイナンス分野での強みを活かしたソリューションの提供を通じ、最も信頼される持続的なパートナーとなることを目指しています。

まず、日系企業のお客さまに対しては、海外進出検討時の情報提供から事業・財務戦略支援まで最適なソリューションと的確なコンサルティングを提供することで、海外事業展開を内外一体的にサポートしていきます。

次に、非日系企業のお客さまに対しては、全世界ベースで約300グループの優良企業にフォーカスするGlobal300戦略を中心に推進します。<みずほ>が知見と実績を有する産業セクターに対する重点的なアプローチやトップマネジメントの密接なリレーションを通じ、非日系優良企業のお客さまとの長期的な関係を構築し、お客さまとともに持続的な成長を目指します。

一方、流動性や資本の希少性が高まるなかで、お客さまの持続的なパートナーとなるためには、強靭な財務基盤を築く必要があります。そのための取り組みとして、事業ポートフォリオの改革を実施し、総合採算性が低い案件や流動性負荷の高いポートフォリオを圧縮するとともに、Global300等の採算性の高い案件へのシフトを進めます。

また、貸出取引のみならず、M&A・社債引受等の証券プロダクツやトランザクションバンキング等の多様な金融サービスを提供していきます。銀行・信託・証券等グループ一体でのソリューションや、預金・決済・貿易金融等のトランザクションバンキングの強化等を通じ、お客さまのグローバルな事業戦略・財務戦略に係る幅広いニーズにお応えし、総合金融コンサルティンググループとしてのサービス提供力を強化するとともに、高い収益力を実現します。

さらに、持続的な事業・経営基盤を構築するため、オペレーショナルエクセレンスの追求と外貨調達力の強化に継続して取り組みます。オペレーショナルエクセレンスについては、グループベースでの組織体制や業務プロセスの最適化等を目指します。外貨調達力強化については、外貨預金の増強に引き続き取り組むとともに、外貨建て債券の発行等による調達手段の多様化を図っていきます。

2017年度の成果と2018年度の取り組み課題

成果

2017年度の実績についてご説明いたします。中国経済の成長鈍化や大口M&A案件の減少、アジアでの競争激化といった厳しい経営環境が続くなか、当カンパニーの業務純益は年度計画をやや下回る結果となりましたが、サービス提供力や収益力の強化に向けたさまざまな取り組みを進めました。

具体的には、非日系企業のお客さまとの取引については、Global300戦略を継続して推進し、ビジネスを着実に拡大しました。産業セクター別のアプローチや、銀行・証券連携の高度化等を通じ、社債引受(DCM)ランキングにおいて、邦銀で唯一米州で3年連続して10位以内になる等、米国を中心に高いプレゼンスを維持しています。また、トランザクションバンキングの組織体制やプロダクツ整備によるサービス提供力を強化しており、同分野の収益は好調に推移しています。

次に、基盤整備としては、お客さまの海外進出・事業展開をきめ細かくサポートするため、海外拠点ネットワークを拡充しています。2017年度は、みずほ銀行バンコック支店プノンペン出張所、ワシントンD.C.駐在員事務所、ニューヨーク支店ダラス出張所、メキシコみずほ銀行レオン出張所、みずほセキュリティーズアジアソウル支店、みずほインターナショナルドバイ支店を新たに開設しました。また、日系企業の海外進出体制等の強化に向け、世界各国の政府系機関・金融機関・大手非日系企業との提携にも積極的に取り組みました。

さらに、オペレーショナルエクセレンスについては、最適な拠点・人員の配置の検討等、グループベースでの生産性の極大化へ向けた取り組みを推進しました。米国では、業務の効率化とともに、より高い水準のサービスを全米一律で提供するため、ロスアンゼルス支店における業務システムや拠点サポート業務のニューヨーク支店への集約に向けた準備を開始しました。

取り組み課題

2018年度も引き続きGlobal300戦略を継続するとともに、高採算セグメントへの経営資本の投下として新たなリスクテイク領域の拡大も検討していきます。また、産業セクター別の分析・提案機能の活用や、証券プロダクツ・トランザクションバンキング等のお客さまの多様なニーズに応じた幅広いソリューション提供に取り組み、サービス提供力と収益力の強化を図ります。

さらに、コストコントロールを強化するため、組織体制や人員の適正化に加えて、RPAを使った業務効率化等、オペレーショナルエクセレンスを追求し、お客さまへのサービスの向上と構造改革の双方を追求していきます。加えて、外貨預金を中心とした安定的な資金調達基盤の確立にも継続して取り組みます。

これらの戦略を着実に実行し、ビジネスの拡大、基礎的収益力強化と事業ポートフォリオ構造改革への取り組みを加速するとともに、お客さまのニーズに即したサービスを提供し続けることで、当カンパニーは、お客さまとともに将来にわたり持続可能な成長を実現していきます。

  • Robotic Process Automation:人間が端末を操作するのと同様の業務フローを記憶し、自動処理化するソフトウェア

1.現状分析

外部環境

経済・社会・お客さま
  • 不確実性を増す世界経済(保護主義の広がり、欧州政治の混乱、地政学リスク等)
  • 日系企業のグローバル展開の加速
  • 世界経済に占めるアジア経済のシェアの増加
  • 米国の利上げや税制改正
  • 中国の経済構造改革
競合・規制
  • 邦銀他メガバンクは海外展開を加速
  • 欧米大手金融機関の戦略は各社の強みを活かす方向に分化
  • 流動性規制・資本規制の強化

認識する機会とリスク

機会

事業への深い理解とコーポレートファイナンス分野での強みを活かしたグループ一体でのソリューション提供

  • 日系企業のグローバルな金融ニーズの拡大
  • 欧米非日系企業のアジア進出加速
  • 米国税制改革による投資の活性化
  • 中資系企業の金融ニーズの高度化
リスク
  • 不確実性の顕在化による金融市場の停滞
  • 規制強化による市場の流動性や資本の希少性の高まり
  • 米国利上げに伴うドル調達コスト上昇

2.提供する価値

「お客さま」に提供する価値

  • 銀行・信託・証券が一体となり、M&A・社債引受(DCM)・トランザクションバンキング等の多様なソリューション提供
  • 世界各国の政府系機関や現地の金融機関との業務協力覚書等の締結を通じた、日系企業の現地進出支援
  • 国際戦略情報の収集・分析機能を活用した、世界各国の最新の政治・経済動向の情報提供

「社会」に提供する価値

  • グローバルベースでの業界再編や新興国における産業発展への貢献
  • 世界各国の金融市場のさらなる発展や人材育成への貢献

3.今後の業務計画

リスクアペタイトの方向感

  • Global300をはじめとする非日系優良企業との取引関係の深化に注力
  • 低採算セグメントから、付帯取引が見込める高採算セグメントに資本や流動性を振り向け
  • 外貨預金のボリュームの拡大と質の向上に向けた取り組み

アクションプラン

  • 低採算案件から高採算案件への経営資源のシフト
  • トランザクションバンキングや証券・市場プロダクツ等のクロスセルの徹底推進
  • グループベースでの業務一体運営や業務プロセスの最適化等の「オペレーショナルエクセレンス」の推進
  • 質にこだわった外貨預金の獲得、外貨調達手段の多様化

2017ハイライト

業績の推移

(グループ合算、管理会計、概数)

項目 2016年度※1 2017年度 (参考)2018年度計画※2
実績 計画 実績 計画比 前年度比 前年度比
業務粗利益 3,583億円 3,526億円 △57億円
業務純益 1,150億円 1,250億円 1,002億円 △248億円 △148億円 +310億円
当期純利益 837億円 770億円 690億円 △80億円 △147億円 +100億円
  • ※1.2016年度実績を2017年度管理会計ルールに組み替えて算出
  • ※2.2018年度管理会計ルールに組み替えて算出した2017年度実績比

主な実績(KPI)

海外非金利収支のグラフ

外貨預金残高のグラフ

  • ※1.みずほ銀行および主要現地法人、含む中銀等預金。当カンパニー管理ベース
  • ※2.2015年度見込み対比での計画値

米州社債引受(DCM)ランキングのグラフ

  • 投資適格以上の米州の企業が発行する発行額250百万ドル以上の債券
    出典:Dealogic

「お客さま・社会」の持続的成長を支える課題解決に向けて

Global300戦略の好事例

<みずほ>は、Global300のお客さまにおける東南アジア過去最大級のMBOファイナンスにおいてリードアレンジャーとして非公開化をサポートしました。また、その後の同グループのJ–REITの公募増資において引受シェアを大きく拡大しました。

本件は、銀行・証券が事業提案も含めたソリューションを提供したGlobal300戦略を象徴する案件であり、今後もグローバルプレーヤーとしての一層の地位向上を目指します。

  • Management BuyOut、経営陣およびファンドによる買収案件

Global300戦略の好事例のイメージ図

オンショア人民元建て債券の発行

<みずほ>は、2017年12月、認可当局である中国人民銀行より本邦企業として初めて中国のインターバンク債券市場におけるオンショア人民元建て債券(「パンダ債」)の発行認可を取得し、2018年1月にパンダ債を発行しました。起債を通じて得たノウハウ等を活用し、パンダ債発行を検討するお客さまへのアドバイスやお客さまの中長期人民元建て資金調達を従来以上にサポートしていきます。

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