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アセットマネジメントカンパニー(統合報告書2017)

アセットマネジメントカンパニー長 本橋 克宣

最高水準のフィデューシャリー・デューティーを全うし、お客さまの中長期志向の資産形成サポート等を通じて、国内金融資産の活性化に貢献します。

カンパニーの中長期戦略

少子高齢化の進展、それに伴う人口減少時代の到来、そしてマイナス金利環境の継続という私たちを取り巻く環境を踏まえると、今後アセットマネジメントを活用した資産形成の重要性はますます高まっていくと考えています。

このような環境下、公的年金や企業年金が安定的に運用パフォーマンスを上げ、制度を維持していくことは日本の大きな課題です。また、個人についても、必ず訪れる老後に向けた自助努力による資産形成が一層重要になっていきます。

当カンパニーでは、銀行・信託・証券およびアセットマネジメントOneが一体となって、他のカンパニーと連携しながら個人から機関投資家(年金・金融法人・事業法人等)まで幅広いお客さまの資産運用ニーズに対し、高度な運用力に裏打ちされたプロダクツやソリューションを提供し、国内金融資産の活性化に貢献していきます。

個人のお客さまに対しては、強みである年金ビジネスで培った運用ノウハウを活かし、中長期資産形成に役立つ投資信託等を提供していきます。また、お客さまとの直接の窓口となる、銀行・証券等の投資信託の販売会社に対しても、アセットマネジメントOneの国内最大級の営業体制を有効に活用し、投資教育のみならず人材育成のサポートまで行う独自研修プログラムである「ゼミナールOne」等を推進していきます。これは、販売会社における販売力・人材力の向上サポートを通じて、その先にいらっしゃる投資家である個人のお客さまの資産形成への必要性や運用方法に対する理解を高めていただく取り組みです。これらの取り組みを通じて、中長期資産形成に資する投資信託の旗艦ファンド化等、投資信託の残高を増強することにより、運用資産残高について、投資信託の残高・割合をより高めていきます。

機関投資家である年金のお客さまに対しては、運用の高度化に加え、年金のポートフォリオ構築やALM分析、年金基金のガバナンスサポート等、お客さまが必要としている総合的なコンサルティングとソリューション提供を加速していきます。フィデューシャリー・デューティー実践のフロントランナーとしてお客さまからさらに高い評価をいただけるよう、注力していきます。

また、アセットマネジメントOneのさらなる統合効果の発揮に向け、組織統合マネジメントに引き続き取り組み、アセットマネジメント事業のエンジンである運用力等を高めていきます。運用力の向上については、中長期的視点に立ち、AIやビッグデータ等の最先端テクノロジーの活用にも積極的に取り組んでいきます。

以上の取り組みを通じ、「貯蓄から投資・資産形成へ」の流れを後押しし、アセットマネジメント事業を<みずほ>の「第4の柱」として確立していきます。

  • 2016年10月、DIAMアセットマネジメント、みずほ信託銀行の資産運用部門、みずほ投信投資顧問、新光投信の4社が統合し、新会社「アセットマネジメントOne」として発足

2016年度の成果と今後の対応

2016年度は、世界的な低金利で運用難が続いたこともあり、公募投資信託の資金流入額が2008年の世界金融危機以来の低水準となる等、アセットマネジメントビジネスにとって厳しい環境下でしたが、「貯蓄から投資・資産形成へ」に貢献する投資信託の商品提供等に取り組んだ結果、当カンパニーの業務純益計画を達成しました。また、運用資産残高は53兆円と、前年度比1兆円増加しました。

2016年10月には、アセットマネジメントOneが発足し、重要経営課題の1つであったグループ資産運用機能の統合を果たしました。同社の運用資産残高は、アジアでもトップクラスの規模です。また、世界最大の公的年金であるGPIFから受託している運用資産残高がNo.1である等、その運用能力はお客さまから高い評価をいただいています。

同社は発足後、一定以上の下振れ抑制やGPIFにも採用されている運用戦略といった年金運用ノウハウを活用した投資信託の提供、投資信託の販売会社に対する延べ2,800回にわたるセミナー・勉強会の開催等に取り組みました。

今後は、組織統合マネジメントを通じ、統合4社が長年にわたり培ってきた資産運用に関わる英知を結集し、資産運用のプロフェッショナルとしてお客さまに最高水準のソリューションを提供し、グローバル運用会社としてのさらなる飛躍を目指していきます。

安定事業基盤である確定給付年金と確定拠出年金についても、より一層注力していきます。確定給付年金については、国内で唯一、運用業務をアセットマネジメントOne等に外部委託した信託銀行ならではの施策として、年金基金に代わって資産運用の権限と責任を執行するフィデューシャリーマネジメント業務をコアとした、年金総合コンサルティングサービスの展開を加速させていきます。

また、老後の資産形成に向けた個人の自助努力を支援する制度であり、近年制度の整備が進む確定拠出年金については、<みずほ>は110万人超と業界トップクラスの加入者を有します。2017年からの個人型確定拠出年金(愛称iDeCo)の対象者拡大にあわせ、2016年11月には制度加入時における運用商品の選択等をサポートするロボアドバイザー、年金版SMART FOLIOをリリースしました。引き続き、お客さまの利便性向上に努めていきます。

アセットマネジメントOneの組織統合マネジメントの推進と年金における提供サービスの差別化については、「オペレーショナルエクセレンス」への取り組みとして継続して注力し、国内金融資産の活性化に貢献していきます。

  • Government Pension Investment Fund:年金積立金管理運用独立行政法人

1. 現状分析

外部環境

経済・規制・競合
  • フィデューシャリー・デューティーに関わる要請の高度化
  • 運用市場環境の悪化や国内外での競争激化
お客さま
  • NISA※1やiDeCo※2の制度改正による利便性の向上と資産運用ニーズの高まり
  • マイナス金利環境による運用の高度化・多様化ニーズの高まり
  • パッシブ運用やETFの拡大等による報酬率の低下圧力
社会
  • 技術革新の進展(AI・ロボアドバイザー等)
  • ※1.少額投資非課税制度
  • ※2.個人型確定拠出年金

内部環境

強み
  • 日本・アジア最大級の運用資産残高
  • 年金ビジネスで培った運用能力と投資信託ビジネスで高めた商品開発力
  • 国内最大級の投資信託営業体制
  • 年金総合コンサルティング・ソリューション提供力
弱み
  • アセットマネジメントOneにおける組織統合マネジメントへのさらなる取り組み強化
  • お客さまニーズの高まる投資信託残高のさらなる増強
  • 中長期資産形成に資する旗艦ファンドの育成

2. 提供する価値

「お客さま」に提供する価値

  • 個人:少子高齢化が進展するなか、老後に向けてますます高まる中長期目線での安定した資産形成ニーズへの対応
  • 機関投資家:マイナス金利環境下における日本国債代替運用ニーズ、ポートフォリオ多様化・収益安定化ニーズ、年金総合コンサルティングニーズへの対応

「社会」に提供する価値

  • 個人の自助努力による中長期的資産形成をサポートし、国内金融資産の活性化に貢献
  • 将来的な国富の増大、企業への成長マネーの供給、ひいては日本経済の好循環実現に貢献

3. 今後の業務計画

リスクアペタイトの方向感

  • アセットマネジメントビジネスは<みずほ>の非金利収入拡大とバランスシートコントロールに貢献する成長事業分野との認識のもと、運用・投資信託・年金に経営資源を投下

アクションプラン

  • 中長期の資産形成と高度な運用ニーズに応える運用力を強化
  • 進化するデジタルイノベーションの活用を含め、運用を高度化
  • 投資信託事業の拡大と年金分野のサービス向上に注力
  • 「貯蓄から投資・資産形成へ」の流れを踏まえ、成長分野である投資信託に経営資源の投下を拡大
  • 年金総合コンサルティング・ソリューション提供を加速

2017年中間期の業績

業務純益の実績・計画のグラフ

2016年度実績を2017年度管理会計ルールに組み替えて算出

2017年度中間期 運用資産残高の内訳のグラフ

企業型確定拠出年金・個人型確定拠出年金加入者数推移のグラフ

「お客さま・社会」の持続的成長を支える課題解決に向けて

フィデューシャリーマネジメント業務への取り組み

フィデューシャリーマネジメント業務への取り組みの体制図

年金基金における受任者・受託者責任を全うするため、外部機関への運用業務等の委託ニーズが高まっています。

みずほ信託銀行では、運用業務をアセットマネジメントOne等に外部委託した信託銀行ならではのサービスとして、フィデューシャリーマネジメント業務に取り組んでいます。

当業務では、みずほ信託銀行のプロフェッショナルとしての経験・知識を活かし、お客さまの年金ポートフォリオを分析・検討し、中長期ベースで資産配分計画の策定・見直し等を助言するほか、年金ガバナンスの在り方や年金運営全般についてもお客さまをサポートしています。

今後もフィデューシャリー・デューティー実践のフロントランナーとしてお客さまからさらに高い評価をいただけるよう、コンサルティング機能を高めていきます。

お客さまの中長期資産形成ニーズに応える投資信託のラインアップの拡充

アセットマネジメントOneでは、強みである年金ビジネスで培った運用ノウハウを活かし、お客さまの中長期資産形成ニーズに応える投資信託を提供しています。

例えば、為替フルヘッジの海外5資産への分散投資型ファンドでは、一定以上の下振れを抑制するコースも準備し、安定運用を求めるお客さまのニーズにお応えしています。

また、グローバルな成長にフォーカスした中小型株式ファンドでは、GPIFにも採用されている年金運用戦略を、投資信託という形で個人のお客さまにお届けしています。

引き続き、「貯蓄から投資・資産形成へ」の流れを後押しする投資信託の提供を通じ、国内金融資産の活性化に貢献していきます。

アセットマネジメントワンのロゴ

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