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アジア地域への取り組み

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アジアは、海外からの企業の進出や地場企業の成長による民間設備投資、旺盛なインフラ整備投資、経済発展による消費者市場の拡大など、世界経済の成長を牽引する地域として注目を集めています。

<みずほ>は、中期経営計画において、『日本、そして、アジアと世界の発展に貢献し、お客さまから最も信頼される、グローバルで開かれた総合金融グループ』をビジョンとして定め、アジアを重点戦略地域と位置づけています。総合金融グループとしての知見やノウハウなどを生かし、金融資本市場の発展や日系および外資系企業の進出、現地企業の成長のサポートを通じて、アジアの経済・社会の発展への貢献をめざしています。

ファンドを活用して日本企業のアセアン地域への進出をサポート

日本企業のアセアン進出を資金面と経営面からのサポートにより後押し

東南アジア10カ国で構成されるアセアン(ASEAN:東南アジア諸国連合)地域は、過去10年間に高い経済成長を見せており、事業拡大を目指す現地企業の資金調達やノウハウを持つ企業との提携に対するニーズが旺盛です。同地域は、新たな市場を求める日系企業の進出意欲も高いエリアですが、特に中堅・中小企業においては、現地パートナーの発掘、出資、出資後の現地企業運営などが負担となり進出が実現しないケースがあります。

こうしたなか、現地企業への出資を通じて、中堅・中小企業をはじめとする日本企業の同地域への進出を支援するため、みずほ銀行は、2013年3月、アセアンの現地企業(日系合弁企業を含む)を投資対象とするプライベートエクイティファンド(通称「Mizuho ASEAN PE Fund」(以下、本ファンド))を創設しました。ファンド規模は最大2億米ドルを予定し、みずほ銀行が最大1億2,500万米ドルを拠出するほか、株式会社国際協力銀行が最大2,500万米ドル、第一生命保険株式会社が3,000万米ドルを拠出することが決定しています。

本ファンドは、現地企業への出資を通じて、日系企業が投資や提携を進めやすい環境を作り、日系企業と現地企業とのアライアンス構築の促進をめざしています。たとえば、本ファンドが日本企業と共同で現地企業に出資することで、日本企業の初期投資負担や、デューデリジェンスをはじめとした投資過程の負担を軽減するとともに、共同出資パートナーとして現地企業の運営をサポートします。また、本ファンドが日系企業の投資先となり得る現地企業に先行投資することで、提携を考えている日本企業は現地企業の実態をより把握しやすくなります。

通常のプライベートエクイティファンドは、マジョリティー出資(出資比率51%以上)によって経営権を取得し、経営刷新や事業の再構築を実施する「バイアウト」投資が一般的ですが、本ファンドは、少数持分への出資をメインとし、新たな資本の投入による投資対象企業の事業成長・企業価値向上を目的とした「グロースキャピタル」投資が中心となります。

本ファンドの投資イメージ
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経験豊富なファンドマネージャーを登用して多くの投資案件を検討

本ファンドの運営は、みずほ銀行がシンガポールに設立した100%出資会社「Mizuho Asia Partners Pte. Ltd.」(以下、MAP)が行っています。運営にあたっては、インドネシア、マレーシア、シンガポールなどアセアン地域における投資業務経験の豊富なファンドマネージャーを登用しています。各メンバーがこれまでの業務経験やネットワークを活用して積極的にニーズ把握に取り組んだ結果、営業開始からおよそ1年間で200件を超える投資候補先を発掘。さまざまな検討プロセスを経て、外食レストランチェーンやフィットネスクラブ事業など、3件の投資が結実しています。また、投資が実現しなかった企業についても「提携先として日本企業を紹介してほしい」といった要望は90件以上あり、これらの企業と日本企業とのマッチングも行っています。

みずほ銀行では、シンガポールにオフィスを置く産業調査部 アジア室が現地窓口となって本ファンドの活動を緊密にサポートしています。また、日本国内においても、産業調査部の戦略プロジェクト室および業種別チーム、法人関連企画部門、営業部店などが連携して、アセアン進出をめざす日本企業のニーズ把握に努めるとともに、ニーズに合致するアセアン企業を紹介し、業務提携や合弁事業、M&Aの実現に向けたサポートを提供しています。

インドネシアの外食レストランチェーンに投資し、日系企業のノウハウを生かした新ブランド展開による事業拡大を支援

「Asia Culinary Inc Pte. Ltd.」(以下、同社)は、インドネシア主要都市に中高所得者層をターゲットとするプレミアムダイニング「The Duck King」など20店舗を展開する中華系レストランチェーンです。同社では、近年、都市部郊外で建設が進むショッピングモールなどへの出店を加速させていくために、従来よりも価格帯を抑えた新規ブランド店舗の展開を計画していました。具体的には、インドネシアで人気が高まっている日本食レストランを事業ポートフォリオに戦略的に追加することを検討していました。こうした事業拡大に向けて外部資金の調達を検討していた同社には、複数のファンドから投資提案が寄せられていました。同社に対し、MAPは、日系企業と提携しやすい環境づくりとして、既存投資家との入れ替わりおよび成長資金の投資を提案したところ、同社のニーズにも合致、本ファンドから同社に対し、1,670万米ドルを投資することになりました。

2014年1月、同社は、ロイヤルグループのなかで天丼・天ぷら専門店「てんや」を展開する「株式会社テン コーポレーション」との提携を発表し、今後はフランチャイズ方式で「てんや」のノウハウを生かした店舗をインドネシア国内で展開していく計画です。「株式会社テン コーポレーション」にとっては、この提携がインドネシアへの初進出となりました。

みずほ銀行およびMAPは、本ファンドを活用して、現地企業と日本企業の双方のニーズに応えながら、日本企業のアセアン進出支援と日本との関係強化を望むアセアン現地企業の成長支援に積極的に取り組んでいきます。

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社員の声

本ファンドではアセアン地域の現地企業を投資対象としており、ローカルネットワークを駆使して、幅広い業種の現地企業から成長資金のご相談をいただいています。

第一号投資案件となった本件では、MAPがインドネシア企業と日本企業の間に入り、具体的な協業に向けた話し合いや交渉に立ち会うなど、両社の提携実現に向けたサポートを行いました。

今後もアセアン現地企業との対話を深めていくことで、現地成長企業のニーズに応えていきたいと考えています。そして、本ファンドの機能を活用するとともに、グループ内の各部署と連携して、現地企業とアセアン地域に進出を図る日本企業との架け橋となれるような投資実績を、1件でも多く創出していきたいと考えています。

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Mizuho Asia Partners Pte. Ltd.
江島 陽一

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