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インクルーシブな企業文化の醸成

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全社員に対する意識改革への取り組み

「〈みずほ〉の企業理念」の実現に向けて制定された「人事ビジョン」の下、「〈みずほ〉のDEI コミットメント」と「日本における重点施策」を制定し、その実現に向けた様々な施策を推進しています。

〈みずほ〉がめざすダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン推進の重要性について、グループCEOを始めとするグループ各社の経営トップが、部店長会議や全社員向けの社内ビデオニュース、直筆のメッセージのメール配信などを通じて、全社員に対し、定期的にメッセージを発信しています。

2022年8月には、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)に関する知識の習得と、D&Iについて一人一人が考える機会とすることを目的に、全社員を対象としたD&Iについての研修をeラーニング形式で実施しました。

組織開発の取り組み

〈みずほ〉では、人と組織の持続的成長に向けて、社員個人の成長をサポートする「人材開発アプローチ」に加え、「人と人の関係性」に働きかけて、組織内のあらゆる協働のプロセスをよりよくしていくことで、組織全体の社員エンゲージメントとパフォーマンスを高めていく「組織開発アプローチ」を強化しています。

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これまでも一部のエンティティや部署において、上司・同僚との関係性や部署のカルチャーの課題に着目し、社員の生の声を聴きながら、心理的安全性を担保し、社員が声を上げやすい関係性を作る取り組みを実施してきました。

具体的には、部署単位で外部専門家の伴走支援を得ながら、各部署メンバーが主体となり、対話を通じた「ありたい姿」の言語化や、アクションプランの設定・実践を軸にした組織開発の「個別支援プログラム」を実施しています。この取り組みに、2022年度は29部署約2600名が参加し、心理的安全性や相互理解、連携に関する定量的な効果が確認されました。また、各部署におけるアンケートでは、組織開発の何らかの取り組みに参加したメンバーの約8割が職場の変化を実感したという結果が得られるなど着実に効果を上げており、2023年度も引き続き複数の部署がプログラムに参加しています。

また2023年度より、マネジメント層による部署単位の少人数グループを対象に、基礎知識やスキル・ノウハウの習得を目指した「スタートアッププログラム」を開始しました。これにより、組織開発推進の担い手となるマネジメント層を増やし、社内に広く浸透させていくことを目指しています。

これらの部署を個別に支援するプログラムに加え、各部署が自ら組織開発を行えるよう、社内イントラネットに「組織開発支援サイト」を作成し、組織開発を説明する短編動画やノウハウの掲載、取り組みの好事例を紹介するなど、グループ全体のナレッジ蓄積と共有を強化しています。さらに、社内SNSを活用し、組織開発に取り組む社員間の気軽な情報交換やつながりの場を提供しています。

これらの取り組みを通じ、社員一人ひとりが自分らしさを発揮し、多様な社員が集団としてその力を最大限に結集していく、インクルーシブな組織を作っていきます。

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Mizuho Diversity & Inclusion Month(M–DIM)

〈みずほ〉は2019年度から、DEIを全社的により一層推進することを目的に、11月をDEI推進月間とするMizuho Diversity & Inclusion Month(M–DIM)を開催しています。M–DIMは社員それぞれが、期間中に開催されるイベントを通じて、多様な考えを吸収し、議論・発信しながら、他者とのつながりを広げる、グループ・グローバル一体で行う社員参加型プロジェクトです。

4年目となる2022年度は、〈みずほ〉の新たな人事の枠組み〈かなで〉や、〈みずほ〉のDEIコミットメントに共通する「自分らしくある」とはどういうことなのかを考えるきっかけにしたいという思いを込め、「『自分らしさ』を見つけにいこう」をテーマに掲げました。

期間中、グループ会社の垣根を越えて様々な部署が企画した講演会やワークショップ、他企業とのコラボレーションイベント、ERG主催イベント等、1カ月を通じて国内外で31のイベントがオンラインで開催され、全世界から延べ約8,000人の社員が参加しました。経営トップと社員の双方向コミュニケーションを目指す毎年恒例のグループCEOと社員のオンライン対話セッションでは、「木原グループCEOを知ろう」「〈みずほ〉らしさを活かすために」「自分らしさを発揮できる組織へ」の3つをテーマに、8名の登壇社員と経営トップとの間で真剣な対話が行われ、本社建屋でのTVライブ配信に加え、オンラインでは約1,200人の社員がリアルタイムで視聴しました。視聴社員も配信プラットフォーム上でリアルタイムアンケートやつぶやきでの意見発信を通して対話に参加しました。

今後も継続的にM–DIMを開催することで、社員の意識改革・行動変革を促し、グループ全体で新たな企業価値の創造に向けたうねりを生み出していきます。

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Webメディアを通じた社内ストーリーの発信

社員のエンゲージメント向上の取り組みとして、2019年に企業のストーリーを発信するプラットフォーム『talentbook』にみずほフィナンシャルグループ公式アカウントを開設し、〈みずほ〉で活躍する社員のさまざまなストーリーを社内外に発信しています。

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みずほフィナンシャルグループ公式アカウント

グループ内コミュニケーション誌

ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの浸透を図るため、最新のダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン推進に関する情報やロールモデルを紹介するグループ内コミュニケーション誌「M–Style」を定期的に発行しています。

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グループ内コミュニケーション誌「M–Style」

表彰制度

業績や組織貢献が顕著な取組みを称える社内表彰制度において、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン~働きやすい環境や多様な意見が尊重されるインクルーシブな組織風土の醸成~を推進・実践している好事例を表彰しています。

ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンを全ての社員が活躍するための土台としてより浸透させていくため、これらの好事例を、グループ内コミュニケーションツール等を通じて紹介し、グループ全体で社員一人ひとりの意識改革・行動変革を促進しています。

管理職に対する意識改革への取り組み

性別や国籍などの多様な人材の成長と活躍を目指すダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの実現において、管理職におけるダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン推進の正しい理解と、それを踏まえた現場のマネジメントが必要不可欠です。〈みずほ〉では、管理職に対して、性別や国籍等の異なる多様な社員が活躍する職場づくりがイノベーションや経営成果につながることの重要性への理解を深め、多様性を組織の力に変えていくためのマネジメントやダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン推進に関する各種研修やセミナー等を行い、管理職の意識改革に取り組んでいます。

管理職の人事評価

執行役員・部店長を含む課長相当以上の管理職の「360度フィードバック」や、国内営業部店長に対する年度の人事評価項目に「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン推進への取り組み」を設定し、現場マネジメントにおける多様な人材の活躍を促進しています。

管理職向け研修

全ての管理職に対し、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの推進意義、性別や国籍などの多様な人材の育成・活躍推進、職場のワーク・ライフ・バランス推進などについて、毎年複数回にわたり、職位別に研修を実施しています。特に、「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」による思い込みや固定概念に囚われず、女性社員を始めとする多様な部下を育成するインクルーシブ・リーダーシップの重要性について意識啓発しています。2021年度には従来応募型としていた「アンコンシャス・バイアス」研修を部下を持つ管理職を対象に悉皆で受講する研修として位置づけ、グループ5社・6,000名以上が受講しており、更なる意識改革を行っています。

女性社員の育成・キャリア形成支援においては、管理職を対象とした「コミュニケーションスキル向上支援研修」を通して、部下である女性社員のキャリア形成や両立支援に向けた意識付けや、女性部下の行動変革を促すためのコミュニケーションスキルの共有などを行っています。

社員のコネクティビティ推進

〈みずほ〉では、会社と社員、あるいは社員同士が、国籍・性別・文化・価値観等の違いを超えて思いやり、信頼や敬意を持ってお互いにつながり合うことを「コネクティビティ」と呼んでいます。

国籍・性別・文化・価値観等が異なる社員同士の垣根を越えたつながりは、知識・経験の共有を支えると共に、モチベーションの高め合いを生み出します。また、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンで目指す新たな企業価値の創造には、多様な視点を持った社員のコネクティビティが不可欠です。〈みずほ〉では、グローバルベースで社員のコネクティビティ推進に取り組んでいます。

社員リソースグループ(ERG)

〈みずほ〉では、普段の業務では出会わない〈みずほ〉の仲間が共通の目標のもとに集まり、目的達成のための自己啓発活動を通じて、自らを成長させながら〈みずほ〉の成長にも貢献する、そんな社員のグループを「社員リソースグループ(ERG=Employee Resource Group)」と呼び、その活動を支援しています。

ERG活動を通して、知識や経験を共有しながら自主的に学び合い、モチベーションの向上を図ることで一人ひとりの成長と活躍を支援しています。グループ横断かつグローバルなERG活動の推進により、組織や地域を超えた社員の繋がりを築き、視野を広げていくことで、ビジネスにおける新しい発想や気付きを生み出し、会社の成長につなげていきます。2023年3月時点で、日本では約3,700名の社員が活動しています。

国内における〈みずほ〉の主なERGを紹介します。

M–WIN (Mizuho Women's Initiatives Network)

〈みずほ〉の女性社員が、地域・エンティティを超えてグローバルにつながり、刺激し合いながらキャリア形成の機会とする社員の自立的なネットワークです。世界の〈みずほ〉の拠点を5つの地域に分け、〈みずほ〉グループで働く女性が、職場や社会で活躍することを支援し、女性の活躍推進に向けた活動を各地域で行っています。

日本における活動 ~M–WIN Japan~

日本では、年代や職系の異なる女性社員が、自らのキャリアやリーダーシップ、〈みずほ〉の女性活躍推進について考え、行動するERGとして、「M–WIN Japan」が2018年3月に発足しました。グループ横断のメンバー約400名が、ネットワーキングや勉強会、大規模な講演会など、様々な活動を企画・運営しています。

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M–WIN主催の勉強会

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女性役員による対談イベント

M–LAN(Mizuho LGBT+ & Ally Network)

〈みずほ〉のLGBT+アライの社員グループです。LGBT+の諸問題や価値観などの多様性への理解を深め、自分らしく生き生きと働くことのできる、多様性に富んだインクルーシブな職場環境の向上に貢献する活動を行っています。東京レインボープライド等のイベント協賛企画のサポートや、各種イベントのスタッフボランティアなどの活動を通じて、社員のアライの輪を広げています。

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東京レインボープライド2019に参加

MGCC(Mizuho Global Communication & Connectivity Club)

〈みずほ〉の国籍など様々なバックグラウンドをもつ社員グループです。グローバルコミュニケーション機会を創出し、互いの成長を促進するプロフェッショナルネットワークの構築を通して、〈みずほ〉のグローバル化を推進する活動を行っています。定期的に多言語コミュニケーションや多文化理解のイベントを企画・運営しています。

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毎週開催している「Morning Chat Café」

コクリエ(CocreA)

コラボレーション・クリエーション・リレーション・エボリューションを合言葉に、出会いと議論と学び合いを通じて、新しい価値の共創を目指して活動するグループです。最先端のテクノロジーとビジネスの関係性を学ぶ、様々なエンティティ間のつながりを創出する、新たな〈みずほ〉の価値を見出す、参加メンバーのテックスキルを底上げするなどの、「未来の〈みずほ〉」へつなげる活動を企画・運営しています。

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テクノロジーの専門家を招いた講演会を開催

One's Best(ワンズベスト)

様々な障がいへの理解を深め、必要な配慮を行うことで、障がいの有無にかかわらず、社員一人ひとりの多様な個性や価値観を尊重し、〈みずほ〉が誰もが最大限活躍する組織となることを目指すグループです。大規模な講演会や、障がいのある状態を体験するワークショップ、メンバー同士の交流会などを開催しています。

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車椅子に乗って操作を体験

commu–i(コミュアイ)

社員一人ひとりが自己肯定感と自己実現に向けた成長意欲を持ち、自分らしさを活かして輝きながらいきいきと働くことが出来る〈みずほ〉になることを目指すグループ。コーチング等のコミュニケーションスキルをベースにしたワークショップや交流会を開催し、良好で安心できる人間関係を構築し、互いのモチベーションを向上させ合う、コミュニケーションの好循環を生み出します。

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外部講師を招いたワークショップを開催

Mizuho English Speech Club(みずほイングリッシュスピーチクラブ)

米国発祥の国際的非営利教育団体Toast Mastersの企業クラブとして発足。英語によるコミュニケーション力やパブリックスピーキング力を磨くことで、〈みずほ〉のグローバル化、組織力向上を目指すグループです。

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定例会の様子

share–D(シェアード)

「データ活用」をキーワードに、様々なキャリア・バックグラウンドの人材やコミュニティを繋ぎ、〈みずほ〉内に拡散しているデータに関する知見やノウハウを共有する場となることを目指して設立したグループ。最先端のデータ活用ツールに触れるイベントや、グループ内のデータ活用事例やノウハウを共有する勉強会などを開催しています。

MIW–Net

〈みずほ〉で働く管理職の女性が中心となり、それぞれが持つ知見や、人脈、経験などを生かして、後進の育成とサポートにつながる活動を行うERGです。

多くの人が共感できるよう様々なネットワーク活動を展開し、社員一人ひとりが、より広い視野と自信とキャリアに対する希望を持ち、生き生きと働くことを目指します。

新米

ネットワーキングやナレッジ共有を通じて若手社員のエンパワーメントを実現し、ボトムアップの取組を行うERGです。

活動を通じて、参加者の自己実現のみならず、〈みずほ〉の活性化、社会への価値提供の実現を目指します。

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オンラインイベントの様子

社外とのつながり

〈みずほ〉では社外の幅広いフィールドで活躍する元社員(アルムナイ)とのネットワーク拡大を推進しています。社員WGとアルムナイとの意見交換会等を通じて認識した〈みずほ〉の強みや課題を企業風土変革へ活用したり、〈みずほ〉・アルムナイ双方の知見を互いに活用したりする等、ビジネス連携も強化しています。

2022年度には、役職員を巻き込んだ対面型の交流会を実施したことや、「ジャパン・アルムナイ・アワード2022」※1においてグランプリを受賞したこと等が契機となり、登録者が前年度対比4.5倍※2に増加し、加速的に拡大を続けています。

今後も多様な知見を持つアルムナイと繋がりながら、ともに新しい価値を生み出していくことを目指します。

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イベントの様子

  • ※1:2022年11月9日付ニュースリリース「ジャパン・アルムナイ・アワード2022」において「グランプリ」を受賞 https://www.mizuho-fg.co.jp/release/20221109_2release_jp.html
  • ※2:ネットワーク登録者推移 2020年度末 114名、2021年度末 160名、2022年度末 727名

アルムナイネットワークについては以下採用情報サイトもご参照ください。

https://www.mizuho-fg.co.jp/saiyou/career_recruit/alumni/index.html

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