環境配慮
気候変動への対応や資源循環型社会の形成、生物多様性の保全等、企業が事業活動を行ううえで、環境への配慮は必須の要件となっています。
<みずほ>は、グローバルな金融グループとしての知見をいかし、金融商品・サービスやコンサルティングの提供を通じて、お客さまの環境への取り組みを支援しています。
エネルギーの安定供給と気候変動への対応
<みずほ>は、長年にわたり、国内外の再生可能エネルギー発電事業へのファイナンス、環境・エネルギー関連の政策支援等に積極的に取り組んできました。近年、ESGへの関心の高まりを踏まえ、グループの総合力をいかして、グリーンローンやグリーンボンド、気候変動対応コンサルティング等、新たな商品・サービスの提供を強化し、お客さまの多様なニーズに対応しています。
再生可能エネルギー事業へのファイナンス支援
2012年の再生可能エネルギーの固定価格買取制度導入以降、みずほ銀行は多数の再生可能エネルギー事業へのファイナンス供与により、再生可能エネルギーの導入、促進に貢献してきました。
2019年には、みずほ銀行がアレンジャーとしてプロジェクトファイナンスを組成した南相馬市太陽光発電所が運転を開始しました。本事業は、南相馬市が所有する東日本大震災の被災地に、約12万枚の太陽光パネルを設置する、発電容量32.3メガワット(一般家庭約1万世帯の使用電力量相当)の太陽光発電事業です。
<みずほ>は、今後も被災地の復興支援に取り組むとともに、次世代の再生可能エネルギーとして期待される洋上風力発電事業へのファイナンス支援にも注力していきます。
グリーンローン・サステナビリティローンへの取り組み
2018年8月、みずほ銀行はジャパンエクセレント投資法人とグリーンローン原則に準拠したグリーンローンの契約を締結しました。本件は、DBJ Green Building認証を有する不動産取得資金に係る借入金のリファイナンス資金に使われます。また、2019年2月には、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構によるサステナビリティローン調達のアレンジャーに就任し、その組成を通じて同機構のSDGsへの取り組みを支援しています。
今後もファイナンス機能の発揮を通じて、<みずほ>はお客さまの環境やSDGsへの取り組みに貢献していきます。
サステナブル債発行支援
みずほ証券では、2017年に「サステナブル・ファイナンス・デスク」を設置し、2017年度環境省グリーンボンド発行モデル創出事業の第一号案件や、みずほフィナンシャルグループ初のグリーンボンドを組成しました。また、2018年に環境系認証団体Climate Bonds Initiativeとパートナー契約を締結、2019年4月には「サステナブル・ファイナンス室」を組織化し、サステナブル債のストラクチャリングやブランディング支援、ESGに関する情報収集に取り組む等、ストラクチャリング・エージェントとしてサステナブル債発行の支援体制を強化しています。
サステナブル債※の国内公募債引受実績
環境関連コンサルティング
<みずほ>では、コンサルティング機能を活用して、お客さまの環境への取り組みをサポートしています。
みずほ情報総研では、環境経営の推進や温暖化対策に関するコンサルティングや調査研究、ESGリスクに関するアドバイザリー等を行っています。2019年2月には金融安定理事会が設立した気候変動関連財務情報開示タスクフォースの提言に関するフォーラムを開催するとともに、同提言への対応を目指す企業に対して将来の気候変動が事業へ及ぼし得るリスクや機会のシナリオ分析、それを踏まえた戦略策定、情報開示支援コンサルティングを提供しています。