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エクエーター原則への取り組み(CSRハイライト)

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エクエーター原則は、民間金融機関が大規模な開発や建設プロジェクト案件に融資を実施するさいに、そのプロジェクトが自然環境や地域社会に対して十分配慮していることを確認するための枠組みです。具体的には、世界銀行グループの国際金融公社(IFC)の環境社会ガイドライン(IFCパフォーマンススタンダード)と、世界銀行の環境・衛生・安全に関するガイドラインの基準の充足を求めます。また、採択金融機関は、エクエーター原則の枠組みに従い、大規模プロジェクトが自然環境や地域社会に与える影響を評価し、ガイドラインを充足するための対策の遵守を融資条件とします。

2014年6月末現在、世界で80の金融機関がエクエーター原則を採択しており、この分野における事実上の国際標準となっています。

持続可能な社会の発展に向け、多様なステークホルダーと連携し、継続的・主体的に取り組み

エクエーター原則の発展とみずほ銀行の取り組み

環境問題に関する意識の高まりとともに、著しい環境破壊や地域住民に不利益をもたらす大規模開発・建設プロジェクトは国内外から厳しく批判されるようになり、1980年代にはNGOの訴えで、世界銀行の融資や日本の政府開発援助が打ち切られたダム建設プロジェクトもありました。

こうしたことを背景に、1990年代には世界銀行をはじめ、国際開発金融機関、公的輸出信用機関が独自の環境・社会配慮に関するガイドラインを導入しました。その後、民間金融機関に対しても独自のガイドライン導入を求める声が高まるなか、欧米の金融機関が中心となり、IFCと連携してエクエーター原則を策定。2003年6月に民間金融機関10行が採択しました。

みずほ銀行は、大規模プロジェクトの環境・社会リスク管理は持続可能な社会の形成に不可欠であり、今後エクエーター原則が国際的なビジネスにおけるスタンダードになっていくと考え、2003年10月にアジアの金融機関として初めて同原則を採択しました。また、採択時から、エクエーター原則採択銀行グループ(現 エクエーター原則協会)の中心メンバーとして活動し、組織運営や企画に携わってきました。

エクエーター原則(第二版)の発効

2006年4月、IFCは「環境・社会セーフガードポリシー」をあらため、「パフォーマンススタンダード」を策定しました。これにともない、エクエーター原則も見直され、同年7月にエクエーター原則(第二版)が発表されました。第二版の重要な改定ポイントは、パフォーマンススタンダードの反映、プロジェクト総額50百万米ドルから10百万米ドルへの適用対象金額の引き下げ、アドバイザリー業務への適用拡大、「原則10:情報開示と透明性」の追加でした。

みずほ銀行は、この改定にあたり運営委員としてステークホルダーとの協議などに積極的に加わったほか、2006年11月から2008年7月まで、事務局銀行として採択銀行間の連絡・調整の窓口の役割を担うとともに、エクエーター原則協会のウェブページの運営などをサポートしました。こうした活動が評価され、2007年6月には英フィナンシャルタイムズとIFCが共催する「サステナブル・バンキング・アウォード2007」の審査委員長賞を受賞しました。

2010年7月にエクエーター原則協会が発足したあとも、みずほ銀行は、生物多様性対応、採択勧誘、気候変動問題検討、社会リスク問題検討などのワーキンググループに参画し、内外の多様なステークホルダーと連携しながら活動を続けてきました。

とくに生物多様性対応については、2010年3月に民間金融機関として初めて「生物多様性オフセットプログラム(BBOP)」に参加し、金融の立場から積極的に議論に参画しています。2013年2月、エクエーター原則協会は、国際金属・鉱業評議会(IMMC)、国際石油産業環境保全連盟(IPIECA)と共同で「異業種間生物多様性イニシアティブ」(CSBI)を立ち上げました。これは、業界横断的に生物多様性オフセットについて議論していくもので、みずほ銀行は生物多様性対応ワーキンググループの一員として、CSBIの立ち上げに積極的に関与しました。

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「サステナブル・バンキング・アウォード2007」の審査委員長賞を受賞

エクエーター原則(第三版)の発効

2009年9月のIFCパフォーマンススタンダード改定着手を受け、エクエーター原則協会は2010年10月に外部の専門家と協働してエクエーター原則の戦略的検証を行い、2011年7月から本格的にエクエーター原則の改定に取り組み始めました。そして、約2年間にわたるエクエーター原則協会内部での議論、各種ステークホルダーとの協議を経て、2013年6月にエクエーター原則(第三版)が発効しました。第三版への改定は、2012年1月に改定されたIFCパフォーマンススタンダードの内容を反映したほか、一部のコーポレートローンへの適用対象拡大や、情報開示内容の拡大(事業者の温室効果ガス(GHG)、環境評価報告書の開示)など、大幅なものとなりました。

みずほ銀行は積極的に議論に携わり、テーマごとに設けられた各タスクフォース(適用対象の拡大、情報開示、気候変動など)のメンバーとしての活動を通じて改定作業に貢献するとともに、企画推進や重要事項への意思決定などでリーダーシップを発揮しました。

アジアでのエクエーター原則普及に向けた継続的な取り組みに高い評価

みずほ銀行は、アジアにおける活動として、とくに採択勧誘に注力しており、2010年8月には採択勧誘ワーキンググループのアジア地域リーダー行に就任し、セミナーを開催するなどの活動を行ってきました。その結果、中国では興業銀行が、インドではIDFCが、それぞれの国で初めてエクエーター原則を採択するなどの成果が得られました。これは中国でも高く評価され、清華大学主催の「第二回中国環境投資保護大会」で「2008銀行緑色金融貢献大奨」を受賞しました。その後も興業銀行から研修生を受け入れるなど、継続的な支援を行っています。

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「2008銀行緑色金融貢献大奨」を受賞

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中国・興業銀行から研修生を受け入れ

アジアの金融機関として初めてエクエーター原則協会議長行に就任

2014年2月、みずほ銀行は、2012年より協会議長行に就任していたING銀行から、次期議長行への立候補を勧められました。みずほ銀行は、経済発展と環境保全・社会的配慮の両立支援という金融機関としての社会的責任をこれまで以上に果たしていくためにも、この新たな挑戦に挑むことにしました。

議長行選任時の投票では、みずほ銀行のこれまでのエクエーター原則協会への貢献が高く評価され、全投票金融機関から賛成票を獲得し、2014年5月にアジア初の議長行に就任しました。

現在、議長行としてさまざまなステークホルダーと協力しながら、第三版の定着や採択金融機関数の拡大、各採択金融機関のエクエーター原則運用に関する透明性の拡大などに取り組んでいます。

みずほ銀行がプロジェクト関連のファイナンス組成にあたってもっとも重視するポイントは、事業リスクを可能な限り低減することにより、金融機関にとって融資しやすい環境を整備することです。そのためには、事業の採算性や安全性の厳格なチェックはもちろんのこと、プロジェクトの事業者に対する環境・社会への適切な配慮・対策についてのアドバイスにより、“持続可能なプロジェクト”の実現に向けたサポートも重要です。エクエーター原則は、こうしたプロジェクトの環境・社会リスクを適切に管理するためのツールであり、みずほ銀行は、エクエーター原則に基づき、さまざまなプロジェクトで自然環境や地域社会への影響を低減するアクションプランの策定を支援してきました。

みずほ銀行は、引き続き、環境・社会リスク管理のノウハウを積み上げていき、お客さまにファイナンスだけではない、より包括的なソリューションを提供するとともに、エクエーター協会議長行として、金融を通じた環境・社会への責任ある取り組みを推進していきます。

エクエーター原則の動向とみずほ銀行の取り組み
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関係者の声

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ING銀行(前エクエーター原則協会議長行)
環境・社会リスク管理担当グローバルヘッド
メルセデス・ソトカ様

オランダのING銀行を代表して、みずほ銀行が当行の後任としてエクエーター原則協会の議長行に就任されたことをお祝い申しあげます。みずほ銀行の10年間にわたるエクエーター原則への貢献には素晴らしいものがあり、私たちも安心して職務を託すことができます。

この10年間で、エクエーター原則は、金融機関が大規模な産業インフラプロジェクトに関する環境・社会リスクを特定、評価、管理するための優れたスタンダードになりました。

ING銀行は、エクエーター原則協会にとって重要な時期に議長行を務めてきました。任期中、私たちは第三版の起草やそれに対するパブリックコメントの受付、さまざまな課題に取り組むワーキンググループの運営、第三版の発効、さらには10周年記念行事などに取り組みました。みずほ銀行は任期期間中に、これらとは異なるより興味深い、責任と貢献を求められるさまざまな課題と機会に直面すると思います。

エクエーター原則の成功と採択銀行数の拡大は、エクエーター原則協会が非常に協調的かつ実務的に運営を続けてきたことの成果の現れです。また、根源的に重要なことは、協会メンバーとステークホルダーが置かれている状況に応じて、エクエーター原則が改訂され続けてきたことです。こうした点で、みずほ銀行が、エクエーター原則を支え、発展させていくために一層強いリーダーシップを発揮するものと確信しています。

エクエーター原則は社会により良い変化をもたらしています。みずほ銀行が議長行として、エクエーター原則協会を素晴らしい発展の道へとリードしていくことを期待しています。

<みずほ>のネットワーク

統合報告書

CSR動画「社会とともに、未来を描く」

CSRマネジメント

産業育成を通じたビジネス機会創出への取り組み

東京学芸大学との共同研究

グループ会社

ブランド戦略

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